わが友ホロゴン・わが夢タンバール

633.11 ホロゴンデイ158「2016年2月16日高畑町をマクロホロゴンが一掃」11 夢枕



昔から、世界中で、
誰か大切な人が「夢枕に立つ」ことがあるようです。
「今昔物語」にもありました。

菅原道真の詠んだ詩の一つが誰にも読みがわからない、
ということがありました。

東行西行雲眇々
二月三月日遅々

ある人が北野天満宮でこの詩を詠みました。
おそらく間違った読みででしょう。
ある夜、道真が夢枕に立って、教えてくれました。

「とさまに行きかうさまに
行き雲はるばる
きさらぎやよひ
ひうらうら」

現代なら、この人は目覚めてからこう言うでしょうね、
「インスピレーションが閃いたのですよ」
夢は自分の心の中で起こったことなのだから、
自分の手柄である、と、現代人は考え、
昔の人は、先人のおかげであると考えました。

どちらが正しいのでしょうか?
私には、どちらも正しい部分があるのではないか、
そんな考え方に傾いています。

私たちの体の中には、遺伝子をはじめとして、
過去の情報がはてしなく蓄積されています。
そうして生得の情報に学習を組み合わせて、
直面する課題を解決していくのが人間です。
閃き、インスピレーションの多くは、もしかすると、
体内に蓄えられた生得の情報が
タイムリーに飛び出したものかもしれません。

ソクラテスは自分の中にデーモンがいると考えていました。
自分とは別の存在なのです。
デーモンは積極的に情報をくれるわけではありません。
なにか重大な決断に迫られたとき、
たった一つのアドバイスをくれるのです、
「ノー」
ただ、これだけ。

彼の最大の危機は裁判にかけられたときに来ました。
彼は死刑の危険性をはっきりと悟っていました。
そして、彼が適切に振る舞えば、
その危険性を免れることができることも知っていたのです。
でも、彼は生き延びるための努力など、一切払いませんでした。
自分が間違ったことはなに一つしていないと、堂々と反論したのです。
なぜか?
デーモンが「ノー」と言ったからです。
ソクラテスは、デーモンが彼のためにならないアドバイスを
くれたことがないことを知っていました。
だから、一点の曇りもなく、デーモンに従ったのです。

もしデーモンが自分自身の単なるインスピレーション、
心の声にすぎないと考えていたら、
彼は躊躇なく自己弁護し、アテーナイ人の心と情に訴えて、
死刑を免れていたでしょう。
でも、ソクラテスは幾年か生涯を続けることができたとしても、
彼の存在の歴史的な重みは軽くなったかも知れません。
ソクラテス裁判は人間の尊厳、偉大を証明する
歴史上最高の事件の一つになったからです。

その陰にデーモンが存在したこと、
これはかなり示唆的ではないでしょうか?
どのような優れた行為であれ、
自分一人で成就することなど、何一つない、
そう考える基礎になるからです。

ちなみに、私の中には、ソクラテスのデーモンはいないようです。
でも、アルキメデスの「ユーレカ」はいるようです。
ちょっとチビさんのようですが。
金の比重を計る方法が閃いたときに、アルキメデスは叫びました、
「分かった(ユーレカ)!」
このユーレカってやつ、努力しても、願っても、焦っても、
姿を現しませんね。
心の縛りを解き放ち、どうにかして
ゆったりとたゆたうような状態になったとき、
突然、前触れもなく、ぴょんと飛び出すものですね。
このユーレカもまた、
私のなかに蓄えられた過去の情報あればこそなのかもしれない、
そんな風に感じています。




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by hologon158 | 2016-03-06 22:15 | ホロゴンデイ | Comments(0)