わが友ホロゴン・わが夢タンバール

635.03 ホロゴンデイ159「2016年3月2日ホロゴン15㎜F8Mが神戸を楽しんだ」3 プリント写真



吉田正さんの教室の最後が、プリント写真の指導です。
教室の真ん中のテーブル上に並べて、全員で吟味します。

最初にモノクローム5枚が並びました。
モノクローム専科の女性の初めてのプリント作品。
これまではパソコンのファイルで持参されていたのですが、
モノクロームプリント仕様のプリンターをついに入手されて、
その最初のプリント。
これが驚くほどに高品位。

たいていのデジタルカメラのモノクローム作品は、
ただカラー写真をモノクロに変換しただけ。
モノクロームにはモノクローム特有の
表現形式、ボキャブラリーがあります。
たとえば、アメリカ人が電話で片言の日本語を話すと、
日本人がこれを聞いて、たちどころに分かります、
あ、この人は外国人だ。
それと同じことが起こります。
まるで、英語を辞書に書かれた文字で置き換えただけ、
そんな写真。
自然界の色はモノクロームでは白黒の濃淡に変換されます。
ところが、カラーの濃淡とモノクロームの濃淡は、
必ずしも合致しないのです。
色を見ながら、白黒写真を撮ると、
どこかグラデーションの整わない、
ぎくしゃくとした写真になります。
カラーで撮っておいて、モノクローム写真に変換しても、
同様のことが起こります。
そんな写真は、見る人が見ると、
ああ、カラー写真で撮ったな、と、簡単にバレてしまいます。
白黒写真なんだけど、モノクローム作品には見えない。

この方は写真は違います。
最初からカメラをモノクロ設定にして、
モノクロームで撮る訓練を続けて来られました。
だから、れっきとしたモノクローム作品を作っておられます。
初めてプリントされたのに、その差は歴然。
本物のモノクローム作品をお持ちになったのです。
しっかりと形が物語を作り、
白と黒のグラデーションがその物語を豊かに支えています。
モノクローム作品の醍醐味は、
白の白から黒の黒までトーンがなだらかに変化していき、
どこも黒つぶれがなく、白が飛んでもいない、そんな節度にあります。

吉田正さんも、
「はじめてのプリントなのに凄い!」

もう一人のプリント作品をお持ちの方はストリートフォト名人。
カラー写真なのですが、
近頃、広いフィールドでのモノトーン作品の道を模索中。
これが毎回、見応えがあります。

吉田正さん、
「凄いところは、画面の隅にちょっと背景を残すところ。
これでぐっと奥行きが出ました」
草むらに覆われたフィールドの向こうの遙か隅に、
異質な素材がかすかに残っているのです。

このあたりの画面の隅の扱いはストリートフォト時代から。
意識してのことではありません。
瞬時の判断がなにかをつかみ、なにかを棄てる、
これがセンス、というものでしょう。
それが出来る人はでき、出来ない人はいくら練習してもできません。
この人はそれが出来るから、常に水準を超える作品を作っています。

吉田正さんはいつも言われます、
「写真は最後にプリントしてこそ、作品になります」
確かにそうなんだと納得させるお二人の写真でした。





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by hologon158 | 2016-03-21 11:49 | ホロゴンデイ | Comments(0)