わが友ホロゴン・わが夢タンバール

646.04 ホロゴン外傅167「2016年5月18日スピードパンクロが下町十三にぞっこん」4 先生ですか?



前回の喫茶店でのことです。
カウンターに座っていた高齢の女性が私に向かって尋ねました、
「先生ですか?」

何度言われたでしょうか?
「先生と言われるほどのバカでなし」(先生、ごめん!)
「とんでもありません。先生じゃないですよ」

かなり昔、従兄弟の息子の結婚式が大阪ロイヤルホテルで行われ、
主賓の挨拶を頼まれました。
私がなにが嫌いと言って、この挨拶位嫌いなものはありません。
きっぱり断りましたが、
「身内だけですので、気楽にしてください」と懇請されて、
やむなく承諾。

披露宴の会場に入って、もうびっくり!
300人という参会者!
大広間一つを埋めての大披露宴だったのです。
騙された!
もうやけのやんぱち状態で、なんとかやってのけました。
式が終わって帰ろうとして、参列者が追い抜いて行きました。
声が聞こえました、
「さっきの主賓、先生やろな」
「うん、そうやろ」
この人たち、生徒としては零点。
紹介のときに、司会者は私の肩書きもちゃんと付け加えていたのに、
これを聞いていない。

それに、私の挨拶は、先生がするような洒脱なものじゃない。
私の本音と禁句を一杯ちりばめた、
ハチャメチャ、破格、脱格のおしゃべりだったのに!
私は生涯に一度も原稿通りの挨拶も、原稿を読み上げる挨拶も
したことがありません。
挨拶だろうが、仕事の文章であろうが、手紙であろうが、
いつも自分の言葉、自分の思いだけでやり抜きました。
もし原稿を読もうとしたら、それだけで上がってしまったでしょう。
人がなんと思おうが、自分がその場で考えたことをしゃべる、
それしか私にはできない。

よく考えると、ブログ文と作り方が一緒ですね。
全部書き流し、言いっぱなしで、冗談をちりばめる、
これで通してきました。
社会の中でいわゆる出世街道をばく進したいと思ったら、
そんなやり方は破滅的ですね。
日本社会では、ひたすら自分を殺し、
人が期待するような人間像を演じることができない限り、
落ちこぼれになる運命にあります。

私は最初から、その運命を楽しむ気持ちで生きてきました。
自分らしさを失ったら、元も子もない、生きている甲斐もない、
若いときにそう腹をくくったからです。
そのとおり生きてこられたことが私の自慢。
社会は私のことなど誰一人知らないけど、それがどうした?
私は自分の生き方をできたので、自分を愛することができます。

社会のまっただ中で生きてきたのですが、
その実、孔子が「お手上げ」と考えた隠者だったというわけです。
おかげで、滅びゆく地方都市の年ふりた喫茶店で、
サンドイッチを一人頂く私です。
お店の老夫婦とおばあちゃんがカウンターを挟んで談笑する脇で、
向かい合いの二人席に一人座って、
ウォークマンでテレマンのリコーダー曲集を楽しみながら、
Pomeraでこの文章を垂れ流す、
こんなことを無上の楽しみと感じる人間になってしまったわけです。

大いに満足して、午後1時出発。
おっと、ご質問ですね、どうぞ。
「ところで、そのサンドイッチ、おいしかった?」
一番避けたかった質問ですね。
仕方がない、お答えいたしましょう、
「ぜーんぜん。まずい、というほどじゃないかったけど、
おいしいと言いたくなるほどではありませんでした」
「じゃ、やっぱり、もっとおいしい店に行ったらよかったのに?」
「とんでもない、そうするつもりはありませんね」

私がいつも設定する選択肢はこうです、
①まずくても、居心地のよい店にするか?
②居心地は悪くても、おいしい店にするか?
70%の方は②を選ぶでしょうね。
でも、私は躊躇なく①。
心の平安、安楽の境地の確保が私の至上命題。





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by hologon158 | 2016-07-03 12:12 | ホロゴン外傳 | Comments(0)