わが友ホロゴン・わが夢タンバール

646.07 ホロゴン外傅167「2016年5月18日スピードパンクロが下町十三にぞっこん」7 はみ出し者



とても素敵な講演ビデオに出会いました。
The beauty of being a misfit | Lidia Yuknavitch
(https://www.youtube.com/watch?v=9AgCr2tTvng)
翻訳版は、
リディア・ユクナヴィッチ: はみ出し者であるということの美しさ
(http://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20160629-00002508-ted)
先輩たちに教えられたこと、

「あなたの意見を聞かない人や、
書く内容に口を出す人は無視しなさいね」
「自分にしか伝え方が分からない物語を言葉にしなさい。
ときには書くという行為に命を救われることもあるのよ」
「その後自叙伝を書きました。
自分が選んだ選択の残骸となった自分自身を
幾度も幾度も苦労して作り替えて行った話です。
一見失敗のようでも実は美しいものが一風変わった形で現れただけに
過ぎなかったという物語です。
その物語に言葉を与えるだけでよかったのです」

そして、彼女は自分のそんな人生をこう定義付けます。

「はみだし者の神話」
「失敗したその瞬間でさえ、その時あなたは美しい。
自分ではまだ知らなくても、自分自身を作り替える力がある。
それも無限に。
それがあなたの美しさなのだ。

酔っぱらいでもいい、
虐待の経験者でもいい、
ホームレスでもいい、
全財産や、職や、夫を失ったり、妻を失ったり、
最悪の場合、子を失った人でもいい、
正気を失ってしまっていてもいい、
挫折して失業のまっただ中にいてもいい、

私がここにいる唯一の目的は、
それでもあなたはこんなに美しいのだと伝えるため、
あなたの物語には知られる価値がある、
稀有で並外れたはみ出し者のあなた、
はみ出し者という新種であるあなたは、
あなた自身にしかできない方法で物語を語ることができる。
この場で唯一の人間なのだから.....
そんな物語を待っています」

ラストの言葉がいいですね。

   「はみ出し者という新種であるあなたは、
   あなた自身にしかできない方法で物語を語ることができる。
   この場で唯一の人間なのだから.....」

あなたも元気づけられる言葉ですね。
と、言いたいところですが、しかし、
問題があります。

   本当にあなたは「はみ出し者」なのか?
   あなた自身の物語を持っている人間なのか?

この問いにイエスと答えることができるのは、
本当にあなた自身の物語をあなたにしかできない方法で
しっかりと語ることができた人だけですね。
とにかく語り出してみるより仕方がありませんね。

でも、なんだか悲観的になってしまいますね。
はみ出し者はただ単にしくじりっぱなしなだけで、
リディアさんのように、
「失敗したその瞬間でさえ、その時あなたは美しい。
自分ではまだ知らなくても、自分自身を作り替える力がある。
それも無限に。」という風に、
その失敗を跳ね返せるかどうか?
かなり難しい感じがします。

彼女の文脈だと、失敗したその瞬間でさえ美しい、
そう本気で思えるのは、その後にリバウンドして、
成功を勝ち得たとき、という感じがしてしまいます。
でも、誰もがそうできるわけではありません。
そうすると、そうできない人にとって、
失敗したその瞬間でさえ自分は美しかったんだと、
心底思える機会は訪れない、という感じがしてしまいます。

リディアさんはそれができた。
だから、今は小説家として成功した地位を築いて、
逆境から這い上がった自分の姿を美しいと感じている。
講演を拝見していても、逆境を見事に跳ね返すことができた、
という自信が漲っている、そんな感じ。
つまり、
失敗した後、自分の物語を自分なりに語って、
自分を取り返す、それがはみ出し者の成功への道なのだ、
そう言っているみたい。

私の見方がいじわるすぎるのでしょうか?
私としては、こう思ってしまいます。

   リディアさんとちょっと違っても良いんじゃない?
   はみ出し者のままでいて、別に無理して、
   自分を作り替えなくても良いんじゃない?
   自分だけの物語を語ることができなくても良いんじゃない?
   どんな境遇でも自分の人生を楽しめば良いんじゃない?

おっと気がついたら、自己弁護しているだけかも?
私もまた、一種のはみ出し者ですが、
別に自分自身を作り替えたりとは思いませんね。
自分だけの物語を人に読ませたい、知らせたい、
とも思いませんね。

いつもこんなお話に感じるのですが、
「造反有理」ならぬ「成功有理」思想がある感じ。
でも、言いたいですね、

   なんで成功しなきゃいけないの?
   なんで有名にならなきゃいけないの?
   なんでお金持ちにならなきゃいけないの?

というわけで、リディアさんのお話の内容も語り口も、
とても印象的で、かなり感銘を受けはしたものの、
私のような庶民にはかけ離れた境涯のお話なんだな、
と、ちょっと肩すかしを受けた感じで終わりました。





c0168172_23321572.jpg
c0168172_2332914.jpg
c0168172_2332242.jpg
c0168172_23315786.jpg
c0168172_2331516.jpg
c0168172_2331451.jpg
c0168172_23313981.jpg
c0168172_23313338.jpg
c0168172_2331279.jpg
c0168172_23311782.jpg
c0168172_23311067.jpg
c0168172_2331572.jpg
c0168172_23305976.jpg
c0168172_23293034.jpg
c0168172_23292470.jpg
c0168172_23291991.jpg
c0168172_23291317.jpg
c0168172_2329734.jpg
c0168172_2329045.jpg
c0168172_23285538.jpg
c0168172_23284923.jpg
c0168172_23284396.jpg
c0168172_2328375.jpg
c0168172_23283216.jpg
c0168172_23282267.jpg
c0168172_2328113.jpg
c0168172_23275576.jpg
c0168172_2327492.jpg
c0168172_23274459.jpg
c0168172_23273787.jpg

by hologon158 | 2016-07-03 23:37 | ホロゴン外傳 | Comments(0)