わが友ホロゴン・わが夢タンバール

647.05 ホロゴンデイ163「2016年5月21日ホロゴンが弘法市に潜伏」5 「美しき日々」


7月2日以来、韓流ドラマ「美しき日々」(2001年)を観ています。
チェ・ジウ主演。
すでに5回か6回は観ています。
私にとっては、「冬のソナタ」(2002年)と並ぶ、
韓流ドラマの頂点とも言うべき作品。

すでに幾度か書きましたが、
私は「冬のソナタ」のチェ・ジウに出会って以来、
毎晩欠かさず1作ずつ観ていた映画を完全に棄ててしまい
韓流ドラマ一筋に転向しました。

その決定打となったのが、チェ・ジウであり、
彼女が主演した上記2作品ともう1作の「天国の階段」(2003年)でした。
この三作品で、彼女は私の理想の女優となりました。
完全に違う役柄、人間性を見事に演じきり、
たとえようもなく美しく、可憐で、しかも強靱。
原節子さんとヘプバーンとイングリッド・バーグマンを足して、
3じゃなくて、2で割ったほどに素敵な女優。

もっとも、実は上記の表現は文学的誇張。
上記の4人とそれ以外にも数人、
映画界のディーヴァが私の心の中に輝いていて、
実のところ、誰もが比較を絶する存在。

原節子さんが小津安二郎作品で一番輝いていたように、
上記3作でのチェ・ジウも最高の演技、最高の存在感でした。
ドラマそのもの、役柄、そして役者を活かし切る演出の妙味、
これらがあってこそ名優は生まれます。
チェ・ジウがディーヴァである所以なのですが、
この3作で彼女はまったく異なるキャラクターを演じきっています。

ただし、残念ながら、チェ・ジウはその後もスターとして、
数々の作品に主演してきましたが、
上記3作を凌駕する作品には出会えません。
私の観るところ、ほとんど全部、選択ミス。
出るべきでないドラマ、演じるべきでない役柄ばかり。
私をアドバイザーにしてくれたら、
彼女は韓国ドラマ史上最高の女優となりえるのになあ、
私はそう切歯扼腕しています。

でも、その責任は彼女にばかりあるのではありません。
ドラマの作りがなんと安直薄手になってしまったことか?!
「冬のソナタ」の前後10年が韓国ドラマ史上の全盛期でした。
男性も女性も大スターが輩出しました。
一目見ただけで、オーラが画面からあふれ出すようで、
ああ、この人が主役だ、助演の要だと分かる、
強烈な存在感と輝きと人間としての厚みがありました。
現在もその当時の脇役陣が元気で頑張っていますが、
主役級に大スターがほとんど見あたりません。
普通のお姉ちゃん、おにいちゃんという感じ。
どんなものにでも潮流タイドというものがありますね。
現代日本もまったく同じ状況にあるようです。
アメリカもヨーロッパも同様、そんな感じがします。
コンピュータグラフィックスが躍進するにつれ、
ディーバたち、偉大な演技者たちは活躍の場を奪われつつある、
そんな疑いを抱いてしまいます。

私がチェ・ジウに望むことは、たった一つです。
大向こうを狙うストリートスナップ写真など撮らず、
ひたすらロボグラフィを孤独に撮り続けること、
それが私の人生の道であるのと同じように、
チェ・ジウにお願いしたいことは、
セレブのヒロイン、コミカルなヒロインなど見向きもせず、
涙、涙、涙の泥臭いまでに薄幸の女性をひたすら演じてほしい。

でも、よく考えてみますと、
そんなことは彼女にも分かっていることなのでしょう。
でも、それができない。
イメージの固定を避けたい。
そして、社会状況はそんな悲劇のヒロインを求めていない。
そういうことかも知れません。

原節子さんだって、小津監督の3部作の後、
これらの名作に匹敵する傑作に出会うことはできませんでした。
多くの偉大な俳優たちも多かれ少なかれ同様の状況にあるようです。
偉大な作品は多くの才能の稀に見る幸せな邂逅によって実現し、
そのような稀有な機会にこそ偉大な才能が華開くのかも知れません。
歴史にそんな1作でも残すことができただけでも、
私たちにこの上もない幸運なのでしょう。




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by hologon158 | 2016-07-16 12:58 | ホロゴンデイ | Comments(0)