わが友ホロゴン・わが夢タンバール

651.05 ホロゴンデイ164「2016年6月25日ホロゴンが大和高田を懐郷歩き」5 デュエット



ビゼーのオペラ「真珠採り」全曲をご覧になったことがありますか?
私はありません。
アリアや二重唱が独立に演奏されるのを聞いただけ。

テナーのアリアに素晴らしいのがあります。
「耳に残るは君の歌声」
私は大学生の頃からベニャミーノ・ジーリの絶唱を愛してきました。
彼以降のテナーで、
ジーリのようにソット・ヴォーチェで歌い通せた人はいません。

テナーとバリトンの二重唱が滅法好きです。
「聖なる神殿の奥深く」
古今の名歌手たちの演奏がYouTubeで楽しめます。
その多くは2人の大歌手がしのぎを削り、
ギリギリガシガシとつばぜり合いを楽しめます。
それはそれで見応え、聴き応えがあります。

でも、なんだかちょっと違うんじゃないかな、
という違和感があります。
二人は女性主人公を遠くに発見して、
その美しさに恍惚となるシーンなのです。
たしかに二人は恋敵になるのですが、
今はそれぞれにヒロインへの思いを募らせる点で、
二人の心はぴたりと一致しているのです。

私は、全曲を聴いたことがないので、推測なのですが、
この二人、偶然同じ思いを抱いているのですが、
それに気づいてない。
心の中の思いが偶然に一致しているだけなのです。
じゃ、それらしく歌わなきゃ。
お互いに競い合うように歌うのはおかしい。

満点に近いのは、
ロベルト・アラーニャ(テノール)と
ブリン・ターフェル(バリトン)のコンビ。
二人は決して競い合いません。
決して声を張り上げず、無理をせず、
実に穏やかに協奏します。
アラーニャはどんなときでも無理に声を張り上げたりしない人です。
ブリン・ターフェルは、誰にも負けない声量の持ち主ですが、
どんな場面でも、きわめてナチュラルな発声が特徴の人です。
だから、彼の歌声以上に音楽的な豊かさを持つ低音歌手はいないんじゃないか、
とさえ思えるほど美しいサウンドが響きわたります。

Roberto Alagna & Bryn Terfel "Au fond du temple saint"
(https://www.youtube.com/watch?v=4tLrPVkfCIQ&list=
PL2JBgK24OUAS-ZEBEX1KjFEvIdDAzwrW4)

何度聴いたか分かりません。
オペラファンの中には、
名歌手たちがしのぎを削るのを期待する向きもあるようです。
でも、オペラの重唱は本質的にアンサンブルなのです。
自分だけ目立とうという姿勢は、私には不快です。





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by hologon158 | 2016-08-12 23:18 | ホロゴンデイ | Comments(0)