わが友ホロゴン・わが夢タンバール

654.03 ホロゴン外傅172「2016年7月27日マクロスイター26㎜で吉野を駆け抜けた」3-完-神に近い



あなたは神の近くにいますか?

8月17日水曜日、外出。
妻に要急の郵便を郵便局から発送してほしいと頼まれたのです。
ついでに、ルーチーンの薬を診療所でもらい、
ついでに、目の軽い炎症用の目薬が残り少なくなったので、
眼科にも寄ることにしました。

まず、診療所。
書棚に本が並んでいます。
名言集がありました。
とてもよい言葉がありました、

「人生に耳を澄ませなさい。
人生が底知れない神秘であることに目を向けなさい。
心躍る楽しいときばかりでなく、
退屈でつらいときにも同じように、
手で触れ、味わい、匂いをかぎ、五感のすべてを用いて、
人生の神聖なる核心に至る道を探しなさい。
結局のところ、人生のあらゆる瞬間が肝心要めのものであり、
人生そのものが恵みなのです」
(フレデリック・ビュヒナー)

そして、

(万物の中で、静寂こそがもっとも神に近い」
(マイスター・エックハルト)

この2つの言葉、ぜんぜん別の場所に見つけたのですが、
かなり通じるところがありそうです。
キーワードはどうやら、
「耳を澄ます」

私が出会った先輩に「男の中の男」とうたわれる人物がいました。
この人、なにかを話そうとすると、じっと目を閉じて耳を傾けるのです。
そんな人と語り合ったことがありますか?
初めてのとき、うろたえましたね。
自分が発言することについて実はなんにもわかっていない、
そんなことが分かってしまうのです。
優れた人でした。

でも、ちょうど50歳で直腸ガンで逝ってしまいました。
彼を慕う人たちが追悼文集を出版しましたが、
彼のそのような真摯に耳を傾ける姿が多くの人たちを魅了したようです。
その態度の裏に見えるこの方の心映えは、
「この瞬間は大切です。
私は心のすべてを傾けてあなたの言葉に相対しています」
強健そのものの人でした。
でも、密かに育っていった癌に勝てなかった。

彼が残した教訓は、
いつ逝っても心残りのないように、
人生の各瞬間を全身全霊を挙げて生きること。
私はこのことを忘れないようにして生きてきました。
その一番大きな原動力となったのは、
いつも書きますアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの言葉、
「あなたが行うことすべてを生き甲斐としなさい」でした。
彼はたくさんのサンプルを列挙しています。
その中には、眠ることも食べることも入っています。

バートランド・ラッセルは彼の弟子だったのですが、
彼の家に紹介したい人を連れていきました。
庭の芝生のところで仕事をしていると聞いて、裏に回りました。
芝生に小さな机を置いて、ホワイトヘッドは数学論文を書いていました。
二人は目の前に佇んで、気がついてくれるのを待ちました。
10分待っても、ホワイトヘッドはさらさらと書き続けたまま、顔を上げず。
畏敬の念にうたれた二人は、足音を潜めつつそっと立ち去ったそうです。
実は足音を潜める必要などなかったのですが。
どうやらホワイトヘッドは自分の言葉を実行していたようです。

私もそうしたいですね。
でも、難しい。
それができないのが凡人。
でも、それならば、凡人には凡人らしさはそのままに、
なんとか起きている間は本当にやりたいことをやり続けたいものですね。

眠るときはどうするの?
揚げ足取りがうまい方なら、そうつっこんでくるところですね。
ご心配なく。
私は、枕に頭を置いた瞬間に99パーセント眠りに落ちます。
一晩に必ず1ないし3回は目を覚まして、トイレに参ります。
愛する娘(猫ですが)の静も必ず目を覚まして、
トイレの扉の陰で待機し、
私が出てくると、扉を肩でぐいと押して、ドンと閉めてしまい、
鋭く、でも長く延ばした声で、
「ニャーーー(おやつちょうだい!)」
キッチンの隅のお皿に乾燥のカリカリを10個ほど落としてあげます。
そして、布団に戻り、またしても瞬時に深い睡眠に落ちます。

「午前2時に目を覚ましたら、もう眠れなくなったんだよ」
なんてせりふをよく聞きます。
私はこれをほとんど経験したことがありません。
あんまり悩みが多いので、
耐えきれずに深い睡眠に逃げ込む癖がついているのだ、
そう解釈することもできそうです。
まあそういうわけで、毎日忙しいですねえ。

牽強付会になりますが、
私が写真を撮るときは、もしかすると、神に一番近いときかも?
カメラを持って路地裏を、ストリートを彷徨うとき、
もうなにも考えない。
ただひたすら、目となって、ロボグラフィたちと相対します。
そんな気持ちにならないと見付からない、
そんなレアな体験を楽しむことができます。
私の写真をご覧になっても、みなさん、肩をすくめるだけでしょう、
このがらくたがどうしたの?
そう、あなたにはどうもしませんね。
私の、私による私のためだけの姿、表情、それがロボグラフィ。
私はその瞬間ロボグラフィたちと一体となっているだけ。



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by hologon158 | 2016-08-26 16:34 | ホロゴン外傳 | Comments(0)