わが友ホロゴン・わが夢タンバール

656.05 ホロゴン外傅173「2016年8月12日バルター50㎜F2.3は奈良町ロケ」5 ロボグラフィ



8月27日土曜日、比叡山坂本に参りました。
久しぶりです。
比叡山延暦寺の門前町。
紅葉の名所ですが、そんな時期に行ったのはただ1回だけ。
穴太積の石垣の町です。
ロボグラフィに溢れています。

ロボグラフィってなんだ?
初めてこの言葉に出会った方は戸惑うでしょう。
辞書を引いても出てこない。
私の造語です。

「路傍」+「フォトグラフィ」
略してロボグラフィ。

路傍を撮っただけではロボグラフィになりません。
そこに何かを感じなくちゃ。
写真が問題じゃありません。
出会いが核心。

別ブログ「レンズ千夜一夜」は、
私の愛するレンズたちの列伝ですが、
最近の記事の写真にポートレートが一枚。
(どこだったか、忘れました)
と行っても、白い石の上に落ち葉が落ちて、顔に見えるだけ。

えっ、顔になんか見えませんか?
そうでしょう。
人間に備わる顔認識ソフトにはかなりのレンジがあります。
なにを見ても、顔とか人間とか生き物とか、
そのものとは別の何かに見えてしまう、
そんな人がレンジ100としたら、
なにを見ても、そのものしか見えないというレンジ0の人まで、
さまざまです。

私は80ほど、そう考えたいですね。
なにかを見た瞬間、そのものではない何かが見えます。
私は出会いこそすべて。
こんなものにゆくりなくも出会って、
「やあやあ、がんばってるね」と挨拶を交わした後の記念撮影。

わざわざ落ち葉を置いて、顔を作って撮る人がいます。
こんな方は結果としての写真がすべてという、自称写真家。
なにかを動かして、なにかを作る、
これは写真家の常道です。
曼珠沙華の季節には、曼珠沙華を何本もちょんぎって、
ここぞという位置に植え込んで、
望遠で撮る写真家がおられます。
友人に聞いた話ですが、
入江泰吉が撮った飛鳥川の飛び石の曼珠沙華の場所に行ってみたら、
曼珠沙華の花が全部ちょんぎられていたそうです。
入江先生の真似写真を撮ったあげく、人には真似を許さない、
そんなアマチュア写真家を私は軽蔑します。
自分の感性にまったく信頼を置いていないのですから。

ロボグラフィとはそんなものとは違います。
路傍のものや人との美しい出会いの記録。
「レンズ千夜一夜」なんてブログを続けていることで明らかですが、
私はいかなる意味でも写真家ではありません。
レンズに撮ってもらって、
レンズの贈り物を感謝の気持ちを込めてブログに記録している、
ただのレンズ趣味の素人。

ということで、久しぶりの坂本になにを持っていこうか?
ちょっと思案しました。
スーパーアンギュロン21mmF4に一旦決めたのですが、
いくつもあるL/Mマウント変換リングが見つからない。
少なくとも5、6個は持っているのに、
心当たりのLマウントレンズには付いていない。
一体どこに行ったのだ!??

そこで、L/Mマウントの要らないレンズ、
エルマリート28mmF2.8第一世代、これに決めました。
とても名声の高いレンズです。
でも、そんなレンズにありがちな癖玉です。
ときどき、ぼってり、と言うより、こってりの重苦しい画像になります。

私の友人お二人が常用するのは第2世代と第3世代。
絶妙のバランスで文句なしの画像。
でも、これはお二人の腕のせいかも知れません。
幾度も使っていますが、まだこなれてきていない、という感じ。
今日はエルマリートをとことん信じきって、
撮ってみましょう。

この記事は京都に向かう特急の中で書きました。
少なくとも3枚、50mmか90mmで撮れば、
カントリーライフの絶妙の魅力を醸し出すスナップが撮れる、
そんな情景を窓越しに眺めながら。

そんな情景を撮ったか?
撮りません。
そう思わせるのは、
カルティエ=ブレッソンに憧れていたアマチュア時代の名残り。
一瞬の抜き取りの早業で鳴らした往年のスリが、
足を洗って隠退した後も、ご婦人の姿に大金をどこかに潜めた気配を感じて、
一瞬、思わずに胸を躍らせてしまう、
そんな感じですね。
いけませんね。




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by hologon158 | 2016-09-07 02:23 | ホロゴン外傳 | Comments(0)