わが友ホロゴン・わが夢タンバール

658.04 ホロゴン外傅175「2016年8月13日郡山ならタンバールに任しとき」4 中国音楽コンサート



RJ先生のコンサート、最高でした。
定員250名の座席がほぼ満員となりました。
私たち夫婦の席は2列目の右サイドの通路側2席。
1列目が関係者用の空席だったので、
かなり近くで、邪魔もなく、ゆったりと演奏を楽しめました。

RJ先生が二胡を演奏したのは、
① 江河水
② 空山鳥語(ただし、高音二胡の高胡)
③ 「天空の城ラピュタ」より「君をのせて」
④ 「千と千尋の神隠し」より「いつも何度でも」
⑤ 二泉映月
⑥ 賽馬

①は二胡の名曲にして難曲。
弾くことはできても、新婚後ただちに徴兵された新郎が
戦地で世を去ったことを知らされたうら若い新婦の
悲痛、絶望を描き出すことはできません。
閔恵芬さんが若い頃から無比を誇った曲ですが、
RJ先生は、変化に富んだサウンドの豊かさにおいてはむしろ勝ります。
閔さん亡き後はRJ先生に及ぶ演奏家はあまりいないのでは?

②は本来二胡の曲なのですが、
RJ先生はさらに演奏の難しい高胡による演奏で、
二胡の演奏者たちをはるかに圧倒する超絶演奏。
他の演奏家の演奏は大変に巧い演奏だという印象。
RJ先生の演奏は、本当に深山幽谷に居て、
数え切れない種類の山鳥たちのさえずりに耳を傾ける気分を味わえます。
二胡で大家たちが弾く演奏とはまるで次元が違います。

⑤の「二泉映月」は先生が中国民族音楽コンクールで優勝した、
まさに曰く付きの得意曲です。
門付けでお金を稼いでいた、
いわば昔のストリートミュージシャンが作曲した希代の名曲です。
明日の希望のない人生の悲哀、絶望を浮かび上がらせる演奏ができる人は、
当然ながら、稀です。。
曲は幾度も幾度も同じテーマを繰り返します。
いわば、絶望の繰り言、独り言。
でも、繰り言も演奏も、同じ調子で繰り返すだけなら、
聴衆はあっと言う間に退屈しきってしまいます。
そうさせまいところに、演奏家の人間性、技量が出てしまいます。
圧倒的な演奏でした。

他の4曲は箜篌(くご)と呼ばれる中国ハープ、琵琶との合奏です。
この4曲で圧倒的に目立ったのは、
RJ先生の本当に美しく合奏しようとする姿勢でした。
RJ先生のような正真正銘の大家でなくても、
コンサートの中心となる二胡演奏家というのは、
「我こそはスターなり。他のみんなは私の引き立て役だからね、
いいね」式の自己中がほとんど。
最初から最後まで圧倒的に弾きまくります。
日本で圧倒的に人気の高い二胡奏者が男女各一人ずつ居ますが、
この二人がその典型です。
いつも同じ音色、ほとんど同じ音量でしか音楽が作れない。
私はこんな演奏を「丸太ん棒音楽」と呼んでいます。
バックグラウンドミュージックに最適です。
だから、喫茶店で流れています。
私が頭に来るのは、二胡をやる人でも、
このような人たちがトップの音楽家だと思っている人が居ること。
「せいぜい長生きしなさい」
そう言ってあげましょう。
音楽だけではありません。
写真で、芸術でも、政治でも、あらゆる分野で、
目立つ人がトップだ、という誤解が横行しています。
つまらない世の中だ、つくづくそう思います。

興奮して、書き落としそうになりました。
競演した箜篌の草分け的存在の奏者崔君芝さんも素晴らしい演奏家でした。
大中小3種類の中国ハープを弾き分けました。
ハープと違うところは、
弦が左右2列に並んでいること。
右手側はときにピック演奏をすること。
弦の張りがかなり強いらしく、
ハープよりもかなり固い音で、
中国琵琶、古箏に近い音楽になります。
かなり新しい楽器らしく、ときおり激しい打撃音が混じるのがちょっと難。
打撃音がまったくないアンコールの中国の民謡はとても美しい音楽でした。

驚嘆したのは、琵琶演奏。
ご自身が編曲して、有名なコンテストで受賞された「荒城の月」
琵琶の良さと曲の良さとが見事にマッチした名演奏でした。

東京との往還の新幹線のぞみ号はどちらも2人席を占領できました。
こんな旅なら、またやってもいいのですがねえ。

コンサートホールから最寄りの山手線の駅までタクシーを使いました。
「電車でもいいんだけど、乗り換えが新宿。
あのものすごい雑踏を見ただけで、ぞっとするんですよ」
道中こう言いますと、運転手さん、
「私もそうです。
昨日も、息子のところに孫を見に行くことにして、
駅まで行って、ホームの上って、やってきた電車の満員状態を見たら、
もうだめ。
駅員さんにちょっと用ができたのでって言って、
シーカをキャンセルしてもらって、
息子には、気分が悪くなったので行けないって、電話しましたよ。
吐き気がしてしまうんですよ」
私と一緒の人が東京にもいるんですねえ。
かわいそうに。
この人、5年前に北海道から移ってきたんだそうです。
とても当たり前の人でした。

という次第で、楽しい一日でした。
帰りの新幹線のぞみでも、窓際の空席の座席券をとりました。
14号車と、遙か後方の車両でした。
JR京都駅でのぞみの長大な車両の長さ+αを大急ぎで駆け抜けました。
そうしないと、近鉄京都線の特急に間に合わない。
その気分はまるで宙を駆けるようでした。
コンサートの興奮もありますが、もう一つ決定的な理由がありました。
その理由は近いうちに明らかにします。
皆さんにも関心のあるニュース。
乞うご期待!



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by hologon158 | 2016-09-20 21:58 | ホロゴン外傳 | Comments(0)