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662.01 ホロゴン外傅178「2016年10月4日アポクアリア28㎜F2の佐保路」4 三国志演義


中国のテレビドラマに「三国志演義」があります。
なかなかの人気番組だったようですが、
でも、私はこの中国の人気テレビドラマを見続けることができない。
私にとって、「三国志演義」は特別。
高校時代に「水滸伝」と一緒に病みつきになって以来、
何度読み返したか分からない愛読書ベストテンの一つなのです。
そのときに心に定着したイメージがあります。
このイメージにぜんぜん合わないのです。

関羽と張飛は、正史「三国志」で、
陳寿がわざわざ「万夫不当」と評したほどの稀代の猛将です。
1万人でかかっても、倒せないほどの勇士。
おそらくこの時代で、この二人に匹敵したのは、
呂布一人だったのではないでしょうか?
体躯も常人よりも飛び抜けて大きかったのです。
ドラマの二人は確かに容貌は似ていますが、体格は並。

劉備は、耳が自分の目で見えるほど大きく、
帝王の龍顔と言うにふさわしい威貌の持ち主。
両手は長く、普通に下ろして、膝についたほどで、
どこから見てもまさに異貌の非凡人でした。
彼が負け続けの経歴を積みながらも、
どこへ行っても丁重に迎え入れられた理由の一つは、
彼のこの風格、風貌にあったと言うことができそうです。
この人はただものじゃない!
でも、ドラマでは普通。

曹操は、中国史上稀に見るほどに非凡な文武両面の才能を備えた、
スケールの大きな傑物でしたが、
秀吉に似て、とても貧相な風貌の持ち主でした。
ところが、ドラマでは、劇中一番立派な容貌の俳優が堂々と演じています。
ちょっと違うんだけどなあ、という気持ちが起こってしまいます。
その他、孔明も周喩もイメージが全然合いません。
だから、どうしても楽しめない。

陳寿の正史「三国志」もまた面白い読みものです。
筑摩書房の世界古典文学全集に3巻もので本訳されています。
司馬遷の「史記」以外には、完訳されている中国の正史はありません。
全巻を読み通すのはちょっと辛いですね。
司馬遷の「史記」なら、それができるのに、なぜ?
私はその理由は簡単だと思っています。
司馬遷は陳寿よりも遥かに長い時代の中から、
史伝に採り上げる人物を選り取り見取りすることができたのです。
しかも、その時代に中国の文明は大きく成長したのです。
世界の古代史には偉大な古典が沢山ありますが、
史記以上に多彩な人間の詳細な事績を記録に留めた歴史はありません。
陳寿の「三国志」はこれに次ぐ多彩な人間曼荼羅。
それだけに、多くの愛読者が居ます。
そんな状態で、テレビドラマを製作すると、
どうしてもさまざまにイメージが食い違うことになります。
まさに百家争鳴のカオスに巻き込まれる運命にあります。
そう考えると、中国ドラマ「三国志演義」はそれなりに健闘した、
そう言って上げるのがよいでしょうね。

三国志を読んでいて感じることがあります。
私がこんな風に自宅でゆっくりできるのはありがたいことです。
三国志の時代、上記の主人公たちは席の温まる暇もなく、
生涯戦場を駈け巡る運命にあったのですから。
でも、
不思議です。
それなのに、戦場で得た傷が元になって命を失った周喩を除けば、
主人公たち、誰一人として、戦場で死んでいないのです。

でも、空前の戦乱に、後漢の時代、1億を超えていた中国でも、
最低の人口3000万ほどまで減少したと読んだことがあります。
それが現代の中国人口は10億を超えているのです。
東京なみの大都会が沢山あります。
喧噪と混雑の世界。
中国政府はどうやって食料を確保しているのでしょう?
私は都会から離れて、奈良の郊外で暮らしています。
一度に3人以上の人間は多すぎる、そう思う人間なので。
戸外には車の音も人声もなにもしない。
屋内では、テレビもないので、ただ沈黙があるだけ。
私はこれが幸せ。
でも、多くの都会人は逆に不安になってしまうかもしれませんね。





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by hologon158 | 2016-10-26 15:39 | ホロゴン外傳 | Comments(0)