わが友ホロゴン・わが夢タンバール

671.03 ホロゴン外傳189「2016年10月20日天神橋筋商店街はアポクアリアデイ」3-完-褪せた印象

前回、人生、すべて持続が秘訣、
そう感じたことを書きました。
実は同じことを映画とドラマの比較で感じたのです。
はっきりとそう感じたのは2日前のことでした。
ふと、映画「デリカテッセン」を見直したのです。
ジャン=ピエール・ジュネ監督のブラックユーモアの近未来SF。
十数年前に見たときは、画像のコクの濃さ、画面の独創性、
物語の奇想天外な展開に夢中になったものでした。
でも、今回見て、感じました、
なんだ、つまらない。
説明不足。
物語の展開もでたらめ。
画像もなんだか汚いだけ。

前回の印象と大きな違い。
なぜなんだろう?
はっと気づきました。
2007年以来、韓流ドラマを見てきたせいだ!
まだ9年しか経っていない。
でも、「冬のソナタ」をふと観る気になって、
冒頭のチェ・ジウ扮する高校生が駈けるシーンを見た瞬間、
私が求めていたものが見つかった、そう悟りました。
以来、映画をすっぱり観ていなかったのです。

よくできた韓流ドラマでは、物語は起承転結がしっかり描かれます。
基本精神はこうです。
人間は変わる。
理由なく、変わらない。
どのような人間にも、立場がある。
絶対的な悪人はいない。

この基本精神に忠実に物語は展開します。
さまざまな危機、苦難は、上記の基本精神に従って起こるべくして起こり、
波乱を巻き起こし、修羅場を経て、
やがて正しき者が勝利し、悪しき者は敗北しますが、
それなりに和解や是正があって、
悪しき者も正道に復することで、
誰もが納得する大団円に至ります。

人生は複雑なもの、カオスで、
正しき者が勝つとは限らない、
さらには、なにが正しく、なにが悪いかなど、決めることもできない、
世の中、不合理、非合理だらけのカオス、
むしろ強い者がいつも勝つ、
こんな風に考えている方は、
韓流ドラマなんかおとぎ話、そう見えるでしょう。

でも、演技者たちが性根の座った演技を展開するので、
迫真のドラマに仕上がることがかなり多い。
そのせいで、飽きないのです。
日本のテレビドラマとの違いがそこにあります。
脇役、端役に至るまで、大写しに耐える顔、耐える演技。
顔だけで、目だけで、なにを感じ、なにを考え、
なにをしようとしているか、
観る者に分からせてしまいます。
日本のドラマをご覧下さい。
大写しすると、なんにも考えていない顔、
なにも感じていない顔がそこにあるだけ。

韓流ドラマに移る前に観ていたのは、映画でした。
ほとんどは洋画ですが、かなり邦画も観てきました。
邦画も含めて、演技者は常にしっかりしています。
韓流ドラマよりも巧い演技者もたまに居ます。
韓流ドラマを見てしまうと、
約2時間の中に人生ドラマを封じ込めること自体、
私には耐えられなくなったのです。
あまりにもぶつ切りすぎ、あまりにも恣意的すぎる。
そこに深い含蓄を見いだす人はきっと私より賢いのでしょう。
でも、私には、常に説明不足、理解不足、解釈不能の暗部が残り、
そんな状態に置かれたままにドラマが終焉してしまうことが、
ほとんどの場合、我慢できないのです。

このような私であれば、どんな映画も耐えられない、
だから、今回、「デリカテッセン」は犠牲になったようなものかも?
そう言いたいところですが、そうでもなさそうです。
やっぱり私には、この映画、荒唐無稽すぎる、
私たちの人生になにも付け加えてくれない、たわいもないお話を、
映画の作り方で印象的なものに見せようとしたにすぎない映画、
そんな感じがしてなりません。




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by hologon158 | 2016-12-19 22:23 | ホロゴン外傳 | Comments(0)