わが友ホロゴン・わが夢タンバール

675.05 ホロゴン外傳191「2016年12月20日エルマリート28mmの奈良町」5 ウィンナワルツ


1月8日日曜日、
私には珍しくないのですが、
大ポカをしてしまいました。
妻が新春のウィンナワルツコンサートのチケットを9月に購入していたのです。
私も教えられていたのですが、
なぜかうっかりiPhoneのカレンダーに記入を忘れていたのです。
1月第一週の週末は幾年も写真仲間と近江八幡新春撮影会を続けてきました。
だから、仲間には、この日をどうでしょうかと呼びかけていたのです。
3日前に、コンサートとダブルブッキングが判明。
仲間には陳謝して、コンサートに出かけたわけです。

サンドロ・クトゥレーロ指揮のウィンナワルツオーケストラ。
もう4度目です。
私は演奏家のことは詳しくないので、
どの程度の指揮者か、オーケストラがどんなレベルか、
まったく知りません。
でも、最初から最後まで楽しい。
それで十分です。
品評会をやっているのではないのですから。

コンサートマスターはおそらくハンガリー人。
ビヤ樽スタイルですが、
弦楽器はこんな人が柔らかく奥行きのあるサウンドを奏でるものです。
自分の音と音楽で、オーケストラをグイグイ牽引していきます。
正面2列目でしたが、オーケストラの前にバレエのスペースをとっているので、
ちょうどベストの位置。
コンサートマスターが装飾音を華麗に交えながら、
他を圧倒するしなやかなサウンドで音楽を作っていくという感じ。
彼とチェロの主席の二人でほとんど音色を決めている、
そんな感じさえするほどの牽引力で、楽しいウィンナワルツを演出してくれました。
もともと人々を楽しませる軽音楽なのですから、
これくらい自由奔放であって欲しい、
そう思わせる音づくりでした。

ところで、近頃は、ウィンナワルツでは観客に拍手を求める曲が多くなりました。
ウィーンフィルの新春コンサートでも、昔は拍手はまばらでした。
でも、今では、観客のほとんどがこぞって拍手する時代になりました。
一種のコラボレーションなのでしょう。
でも、私の写真をごらんになったら予想がつくと思いますが、
私は、拍手なんかしません。
音楽に没入したいので、拍手は邪魔。
でも、拍手はどんどんと勢力を伸張していくようです。

今回もアンコールに定番のラデツキ行進曲。
この曲はAーBーAの形式をとっています。
このBが無性に好きなのです。
ラデツキ将軍が騎馬隊を率いて粛々と行軍していくそんな勇姿を
いつも思い浮かべてしまいます。
以前は、このBではオーケストラに悠々と歌わせるサワリなので、
拍手はさせませんでした。
でも、今では、この第二部にも拍手が広がりつつあります。
拍手で盛り上がる人たちもおいでなのでしょう。
私は、あんたたちの拍手なんか聞いてられるか、という感じ。
私の負けですが。

いつも歌手を帯同します。
今回はクセニア・ガラノヴァという若いロシア人ソプラノ。
オペレッタのアリアを3曲歌いました。
私の大好きな曲ばかり。

私がこれまでに見た一番ほっそりとした体型のソプラノ歌手です。
オードリー・ヘプバーンそっくりのスマートな姿にびっくり。
こんな体格では、声出ないんじゃないの?
でも、杞憂でした。
伸びやかに華麗に歌ってくれました。
クライマックスでは、美しい顔が突然仁王様のような口になり、
迫力のある一声を聞かせてくれました。
あと7、8年したら、立派な体躯となり、
堂々たるプリマドンナに成長することを期待したい人です。
この人、YouTubeで見ることができます。

Xenia GALANOVA Song to the Moon
https://www.youtube.com/watch?v=4EcKP9cV2CI 2015 06 18

なんだか近頃のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートよりずっと楽しめます。
こちらは、ウィンナ・ワルツがタキシード着て歩いているという感じで、
リラックスしません。
だいたい、ウィンナ・ワルツとは肌が合わないような指揮者ばかり登場するのですから、
なおさら感じが出ません。
ちなみに、小澤征爾さんのコンサートは最低でした。
選曲も地味なら、指揮ぶりも地味で、ぜんぜん浮き立たないのですから。

近頃、ウィーンフィルはマイナーな曲を紹介する場にしようとしているようです。
でも、なぜマイナーか?
つまらないからです。
創造性などかけらもない、杓子定規で通り一遍の駄作がほとんど。

ボスコフスキーが指揮した時代のローカル色豊かな、
ウィーン人によるウィーン人のためのウィンナワルツは別格として、
その後のニューイヤーコンサートの極めつけの最高は、
もちとん1987年のカラヤンがキャスリーン・バトルを起用したコンサート。
綺羅星のように極上のウィーン音楽が並び、
一曲一曲、たとえようもなく心を天上に遊ばせてくれる演奏でした。
それでも、私には、この格式、ウィンナワルツに似合わない。
クトゥレーロのコンサートは、
むしろボスコフスキー時代のウィンナワルツの夕べの伝統を継承しています。
夫婦ですっかりご機嫌になって帰途につきました。
子供たち(猫ですが)が待っています。
こんな日はちょっとした晩餐をしたいものですが、
JR奈良駅でおうどんをいただいて帰りました。
妻は「百円ショップに寄って買い物したい」
私、「子供のたちのご飯を買いたい」
なんだか、完全に地上に戻ったという感じ。




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by hologon158 | 2017-02-03 23:27 | ホロゴン外傳 | Comments(0)