681.01 ホロゴン外傅193「2017年3月6日奈良でまたフローライトが駆け巡り」1 恐るべし
私の親友の一人AKさんがメールで、
フローライトアポクロマート135㎜F2.4の試写に感想を寄せてくれました。
有名な光学機器の会社に勤め、レンズ専門家ではありませんが、
レンズに関する造詣が大変に深い人です。
天体観測もされる方なので、とても新鮮なアプローチ。
お許しを得て、転記させていただきます。
1
千夜一夜のフローライト、切れが有って、繊細な写り、
それでいて柔らかな描写、被写体が喜んでいますよ。
流石に宮崎さんの手にかかると、
見事な活造り、最高の光学素材の味を活かした作品ですよ。
ZEISS の伝説の望遠鏡、半導体製造に使用する露光用のレンズ、
どれもフローライト使っています。
欠点はキズが付きやすく、湿気に弱いこと、
特に望遠では一番玉に使われますので、拭くとき要注意。
それと線膨張が大きいので、スプレー式のダスト除去を使うと急冷されて、
割れることもあります。
しかし割れると、見事な形になり、これはこれで感動します。
12万円、安いかも。
最高級ZEISS の4cmクラスの双眼鏡で25万円、
同じくスワロフスキーなら30万円近いので、
55mmの口径考えると、双眼鏡÷2×1.2を考えてください。
欲しくなっちゃいます。
2
フローライトを使う設計者は、大抵無収差、高解像度を目指します。
しかし宮崎さんは違っていて、
暖かみのある、優しさが表現のできるレンズと思います。
そこが魅力です。
3
私はフローライト大好きなので、
12万円で手に入るならもちろん欲しいです。
しかも、この軽量設計、恐るべしですよ。
4
ピエロ見ましたよ。なんともすごい、
血の通った人間としか見えませんよ。
望遠鏡やステッパに使用するフローライトでこれほど暖かみのある描写、
モデル撮影と見間違います。
いいですね。
上記の評価に接して、私はますます、このレンズ、
ゾンネタール50㎜F1.1と並ぶ、宮崎貞安さんの代表的名レンズになる、
そんな予想を深めています。
by hologon158
| 2017-03-21 18:42
| ホロゴン外傳
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