わが友ホロゴン・わが夢タンバール

692.07 ホロゴン外傅201「2017年5月18日アナスチグマート35mmの下町流し」7-完-

そこで、ようやく本題に入りましょう。
実は、私はあまりよく知らないのですが、
今、私に分かっている限りにおいては、
累代の皇帝たちの中で中身を知りたい陵墓ベスト2は次の2つ。

第1はもちろん始皇帝陵です。
当初の設計よりも遙かに小さなものになったようです。
それでもどうやら世界でも最大級の王墓なのですが、
兵馬俑坑以外は、未発掘。
その中にはどれほどの歴史的価値のある副葬品が見つかるでしょう?

第2は、唐の太宗の墓所です。
書聖とされる晋朝時代の名臣王義之の書を愛し、
その最高傑作である「蘭亭序」を初めとして、
当時見つかる限りの真筆を収集(つまり、没収)し、
自分の墓の副葬品にしてしまったのです。

どれだけ副葬したのかは不明のようです。
「蘭亭序」だけだという説もあれば、全部だという説もあります。
どちらにせよ、現代に王義之の真筆は一枚も残されていない!

残されているのは、石碑と拓本と模写だけ。
石碑、拓本は石工の手を経る模写にすぎません。
どんなに正確に線を刻んだとしても、
名筆王義之の筆の勢いそのままに刻めるわけがなく、
所詮、輪郭を辿って刻み込むだけなのですから、
真筆と比較すると、線は死んでいます。
模写はさらに信頼できません。

太宗の墓所に王義之の書がどのように納められたかは知る由もありませんが、
かなり丁寧、大切にしまい込んだことは間違いがありません。
太宗は浄土において未来永劫にわたり、王義之の書を楽しみ、
幸運にも書家自身に会えたら、
書家に書をじかに示しながら尋ねたいことが一杯あったに違いないからです。
とすると、発掘できたら、凄い発見があるでしょう。

でも、どうやらどちらの墓陵も未発掘、つまり未盗掘のようです。
これはなぜでしょうか?
単一民族(中国は多民族国家ですが、主体となる大多数という意味で)が、
民族の遺産として相続しているから、ということなのでしょうね。
皇帝陵もお墓です。
そのお墓をあばきましょう、というのも、余りよろしいことではなさそう。
どんなに凄い宝が蔵されているのだろうか?
「蘭亭序」をいつか目にすることができたら、どんなだろう?
そんな風に想像を巡らせることに楽しみを見いだすことにしましょう。





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by hologon158 | 2017-06-18 21:59 | ホロゴン外傳 | Comments(1)
Commented by a1photo at 2017-06-22 18:33
う〜む。
文章もすごいし写真もすごい。
やっぱ天才だわ!(今回は『紙一重』はナッシング)
(後でコソッと爪のあかを下さいね)。