わが友ホロゴン・わが夢タンバール

694.07 ホロゴン外傅203「2017年5月26日奈良町でフレクトゴン35㎜満喫」7-完-


私は無神論者ですが、宗教書はよく読みます。
信仰者たちの真摯な求道の姿はよく生きる上での模範、
そんな風に考えられるからです。

聖書も時折開きますが、その都度、いつも感じることがあります。
神の愛したユダヤの正統の支配者、王者たちには、
時折信じがたいほど不義不善の行為があるからです。
たとえば、神が愛したアブラハムの一族の挿話。
アブラハムの嗣子イサクが盲目となります。
イサクは長男のエサウを跡取りに決めて、
狩りをして料理を作って持ってきたら、
祝福を与えようと約束します。
それを盗み聴いたのが、エサウの弟ヤコブの母リベカ。
ヤコブに毛深いエサウに化けて、イサクの祝福をだまし取らせます。
こうして、イサクが正統の後継ぎになってしまうです。
つまり、神に愛される正統の家系は騙しの所産なのです。

はるか後年になって、やはり神に愛されてユダヤ王となったのが、
ダヴィデ。
このダヴィデ、部将の妻バテシバの入浴姿を盗み見て、
バテシバを奪い、夫のウリヤを戦場に派遣して死地に追い込みます。

神はこれらの行為を全然止めようとしない。
もうしわけ程度に罰を与えますが、
その王位を継いだのは、バテシバの子ソロモンです。

なぜ?
こんな破廉恥な犯罪をユダヤの正統の支配者たちにさせたのか?
聖書にはそのような悪業が随所に現れます。
理解しがたいことです。

私が考えた回答はこうです。
当時のユダヤ人も、バイブルの筆記者たちも、
別に破廉恥な悪業だとは考えなかった!
人間の理想を基準として、行為を評価する、
そんな概念作業ができない人間には、
善悪の評定はできません。
ユダヤには、まだそんな概念作業ができる基盤はなかったのです。

中国には遙か3千年ほども前から、「仁義礼知信」の理想があり、
支配階級の王や士大夫の人々はこの理想にもとる行為を恥としました。
ギリシアにも、ヘラス人を律するものとして、
「徳」という理想がありました。
もちろんオデュッセウスのように騙しを得意とする英雄もいましたが、
彼の騙しの行為には悪性はほとんどありません。
真実と気高い行為を尊ぶ気風がありました。

こうした理想は野蛮の支配する地球のまっただ中に、
ぽつりぽつりと灯された文明の曙光でした。
今でも、理想の灯火です。
今日本の政界で起こっている不祥事は、
くだんの政治家が上記のような美徳をまったく知らない、
日本国憲法をまったく知らないと思ったら、
公私を峻別し、権力の悪用を自ら抑制する節度と使命感もない、
上記の支配者たちと同列の人間であることを暴露しています。

歴史は野蛮から至高の徳が栄える文明へと一直線に進化している、
とはとても言えません。
上記のような理想の灯火はわずかな人間がかすかに伝承し、
支配者たちはヤコブやダヴィデのように低劣な欲望に生きています。
時折、たとえば、国際連合の結成のように、
理想の灯火の下に歴史を進めようとする機運が起こりますが、
やがて強国間のまさに仁義なき熾烈な覇権争いに舞い戻ります。
哀しいことに、現代は理想の灯火が最もかすかにしか見つからない、
これまで幾度も起こった暗黒時代の一つになりつつある、
私はそう感じています。





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by hologon158 | 2017-07-02 23:19 | ホロゴン外傳 | Comments(0)