8.7 「2005年7月3日の勝山廃村」7 山村では、材木を制する者は村を制するのだろうか?
村では、至る所に資材を見つけました。
4、5枚目の丸材はおそらく椎茸栽培のなば木。
他は用途不明。
分かるのは、いつでも使えるように保存されていること。
細長いのは稲木用でしょうか?
かつては稲木を組んだものでしたが、近頃は見かけなくなりました。
農耕機械が改良されたせいでしょうか?
このような風景はどこの村でも見かけます。
日本の農家にとって、木材が基本的な資材。
アイルランドを回ったことがありますが、
あちらではすべてが石。
羊を囲い込むために、
海岸縁の斜面は、はてしなく、石垣によって、
まるで江戸時代の波紋の文様のように区分されています。
小さな石を積むだけなので、絶えず崩れ、絶えず積み直す。
シジュポスのように、一生続く苦行なのです。
農家も石造り。
80センチ角ほどの石材を組んで、漆喰で固めるようです。
どんな寒風も見事遮断してしまいます。
でも、造るのは大変でしょうね。
でも、ほとんど樹木がない世界なのですから、やむを得ません。
アラン島の農業なんて、もっと大変。
大地というものがないのです。
全島岩場だけ。
石を砕いて砂にして、階層を混ぜて、畑とするのです。
その苦労、分かりますか?
あふれるほどの緑に恵まれた日本人って、
ほんとうに幸運だったのですね。
by Hologon158
| 2008-08-17 17:26
| ホロゴンデイ
|
Comments(2)
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andoodesign at 2008-08-17 19:24
んー、今回も良いですね〜!!
シンプルな構図に、しっかりした主題。
やっぱりコントラストと色彩がギュ〜ッと画面をひきしめてます。
僕が撮ると、散漫でアッサリしてしまい、こんな風に迫って来る絵が出来ません...。
シンプルな構図に、しっかりした主題。
やっぱりコントラストと色彩がギュ〜ッと画面をひきしめてます。
僕が撮ると、散漫でアッサリしてしまい、こんな風に迫って来る絵が出来ません...。
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Hologon158 at 2008-08-17 21:31
re)andoodesignさん
みんなホロゴンのおかげです。
私はただ真っ正面にずだーんと立っているだけ。
すべて、写真家が忌避する「日の丸構造」
私の場合、むしろ「日の丸弁当構造」と言いたいですね。
斜めに撮るというのは、撮影者に作意があるからです。
私の場合、いいから、撮っておこう、ただこれだけ。
みんなホロゴンのおかげです。
私はただ真っ正面にずだーんと立っているだけ。
すべて、写真家が忌避する「日の丸構造」
私の場合、むしろ「日の丸弁当構造」と言いたいですね。
斜めに撮るというのは、撮影者に作意があるからです。
私の場合、いいから、撮っておこう、ただこれだけ。