32.8ホロゴンデイ12「2006年11月20日大阪心斎橋界隈」8 ああ、僕の人生はこれで終わった!
ああ、僕の人生はこれで終わった!
そんな風に感じるときが幾度かあるものです。
でも、不思議ですね。
まだ、生きている。
それも、ピンピンと!
まだ、笑っている。
いやな体験なんか、どこかに飛んでしまって。
ある学者が書いていました、
苦悩とか苦痛、そういったネガティブな記憶をさっさと捨て去るように、
人間はできている。
一番良い例が出産だそうです。
これはまことに便利なメカニズム、一見そう見えますが、
ときに不便なことがあります。
写真がまさにそれ。
私など、撮影上、いっぱい失敗してきました。
撮っても写真にならないものがどっさりあるのに、平気で再三撮ります。
とんでもない手ぶれ、無意味な被写体ぶれも平気で繰り返します。
時折、二度と同じ失敗をやらかさない人がいます。
これ、まったくの偏見ですが、
そんな方の容貌、ちょっと似ていると思いませんか?
端正な面長の貴族的風貌、
目は冷徹にすべてを計量しているようで、
ちょっと薄手の唇をきっぱり結んでいる。
尊敬すべきですね。
でも、ちっとも真似をしたいとは思わない。
常に正しいって、なんだか詰まらないと思ってしまうのです。
正しさ、正確さよりも、自由がいい!
おかげで、失敗から学ぶことがほとんどない私です。
本日もまた、同じ馬鹿げた失敗を繰り返しています。
ところが、人生って、どこかユーモラスですね。
またしてもおかした失敗、それなのに、そんな失敗から、
今まで撮ったことがないような写真が生まれたりするのです。
だから、人生って楽しいのでしょうね。
今も、伏見稲荷のフィルムスキャンをしているのですが、
プレビューでは、「わー、こんなすごいの、これまで撮ったことがない!」と、
はっきりと断言したくなるような写真でしたのに、
スキャンしてみると、とんでもない手ぶれだったのです。
なんで、もう一枚撮っておかなかったのだ!
なんで、もう少し高速で撮らなかったのだ!
こんな反省が、明日の傑作にぜんぜんつながらない、
それが私という人間のようです。
by Hologon158
| 2008-10-11 00:02
| ホロゴンデイ
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