わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2009年 08月 07日 ( 4 )

98.24 ホロゴンデイ29「2006年6月24日大阪今里にはほんとの路地裏が残っていた」24 福井欧夏の美

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画家磯江毅の画像を検索しているうちに、見つけたのがこの一枚です。
ただし、これは一部です。
福井欧夏という日展画家の作品。
猛烈に素敵ですね。
真作を観たい!
磯江毅をそのままモノクロームからカラーに移植したような、
でも、もっと匂おうような風合いがあって、
女性の肌が空気中ににじんでゆくような、写実を超えた幻想味がなんとも言えません。
なんだかタンバールを画像化したようなところがあって、
見れば見るほど、魅力的!
この方のブログもあります(http://news.ouka-world.com/?month=200905)
その記事の中に、磯江毅展に大きな感銘を受けたという記載があり、
私がすでに掲載したのと同じ、「新聞紙の上の裸婦」の画像が掲載されていました。
福井さんは磯江に魅せられ、
私は、磯江に魅せられる福井さんに魅せられる!
なんだかうれしくなってしまいます。
ホームページもあります(http://www.ouka-world.com/)
作品が掲載されています。
女性の美を飽くことなく追求しておられる、その姿勢がまた素晴らしい。
世の中、無限の美のかたちがあるのですね。

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by Hologon158 | 2009-08-07 21:55 | Comments(0)

98.23 ホロゴンデイ29「2006年6月24日大阪今里にはほんとの路地裏が残っていた」23 素人の火遊びではね

ジャコメッリ、森山大道で明らかなように、
モノクロームは、純粋に写真ということができない、美術に属する創造行為です。
ネガはデッサンにすぎません。
そのネガから、どんな作品を創造するか?
それが作家に委ねられた創作の領域というわけです。
でも、だからと言って、モノクローム写真を撮る方が、
彼らの真似をして、引き伸ばし時に盛んに手を加えても、ろくな結果にはなりません。
単に写真がむちゃくちゃになるだけ。
確固たる美的センスとモノクローム引き伸ばしの技術がないと、
野放図なごまかしとぶちこわしだけが生じる危険があります。
私は12年間モノクロームを現像引き伸ばししましたが、
最初からその危険を知っていたので、つまり、自分にそんな能力はないことを知っていたので、
伸ばし時に、濃度だけを調整するという、極めてシンプルな引き伸ばしに徹していました。
撮影時と伸ばし時によいレンズを選べば、
それで十分美しいプリントを得られたからです。
今、パソコンによる画像処理が可能となって、
モノクロ、カラーを問わず、レタッチが大変簡単にできるようになりました。
先日、こうしたレタッチを主流とする写真クラブの写真展を拝見しました。
どこを触ったか、すべてが分かるわけではありませんが、
一つだけ、間違いなく分かることがありました。
画像がどこか不自然で、違和感があるのです。
だから、写真を楽しむ以前の問題でつまづいてしまいました。
写真作品とするのであれば、どう作ったかなど問題ではありません、
どう見えるか、それだけ。
つまらぬ写真作品に手管を使って変形し、感銘を与えようとしても、
そうは問屋がおろしません。
パソコンによるレタッチも、引き伸ばし機による焼き込み、おおい焼きも、
技術的に簡単に見えても、美的センスがそれに伴わないと、
結局は、素人の火遊びのようなものになってしまうからではないでしょうか?
画像だけで勝負できるイメージをレタッチで作り出せたら、
そのとき、発表してほしいですね。
それまでは、写真そのものでがんばってほしいものです。
私は、シンプル写真だけで楽しむことにいたします。
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by Hologon158 | 2009-08-07 20:14 | ホロゴンデイ | Comments(0)

98.22 ホロゴンデイ29「2006年6月24日大阪今里にはほんとの路地裏が残っていた」22 ギデオンの300人

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ちょっとした種明かしをすることにしましょう。
先日、私が韓流ドラマの熱烈なファンであることを書きました。
日本にまだ韓国、中国に対する払拭しがたい差別意識があることを、
仕事を通じて十二分に知っていながら、掲載したのです。
生理的な反感なので、これは理屈の問題ではありません。
私の記事はかなりの人に不快感を与えたと推測されます。
ブログに限らず、私自身が経験してきたことだからです。
昨日、ふっと気になって、エキサイトのレポートをチェックしてみました。
記事の翌日、かつてないほどにアクセス数が激減していました。
二日目になっても、その影響は続いていました。
まさに効果てきめんですね。
効果的なフィルターが一つ見つかったからです。
以前から幾度も書いていますが、誰気兼ねなしに書きたいことを書くブログなのです。
生涯、特異な意見を吐く人間として生きてきた人間ですから、
私の意見に同調する方は大変に少ないことを経験上知っています。
でも、いつもいつも特異な意見ばかり書くわけではないので、
途中参加の方は、なにも知らずに、時折私のブログにおいでになるということになります。
でも、私としては、私がどんな意見を吐こうが、ふん、言ってやがる、
でもまあ、そんなこともあるかなと、寛容に私の文章を喜んでいただける方だけに来てほしい。
私の文章を読んで、ムカムカされる方に、知らず知らずに迷惑を与えてしまう、
そんな不本意なことはしたくないですね、
世界は広いのですから、そんな方にブログに無理に来ていただくのは心苦しいところです。
そう考えて、時折意識的に、つまりわざと刺激的な話題を織り込んでいるのです。
聖書のギデオンと300人の兵士の物語にならってのことです。
侵入者からユダヤを守るために、ギデオンは3万2千人もの志願兵を率いて、国境に向かいます。
途中、怖がっている者を返し、残った1万人を率いて、川に行き着きました。
兵士たちは夢中で水を飲んで、のどの渇きをいやしました。
そのとき、武器を手に持ったまま、片手で水をすくって飲んだ兵士だけを選り抜いて、
他は帰してしまいました。
こうして、どんなときにも油断しない心構えを持った兵士だけを選抜し、
そのたった300人だけで侵入者を打ち破ったのです。
私も、もうしわけありませんが、こんな仕掛けで、わざと障壁をもうけているわけです。
おかげ様で、はじめてちょうど1年になりそうですが、
はじめから今まで、なんと平均アクセス数がまったく変わらないのです。
写真はまったく人気を呼ばない特異な性質のものですから、
写真で人気を呼ぶ可能性はまったく念頭に入れていません。
文章はもっと特異で、しかも長ったらしいので、こちらも人気を呼ぶ可能性はゼロ。
にもかかわらず、偶然お出でになる方が居て、自然と新しいアクセスがあるものです。
そんな方に、私って、どんな人間か、さっさと分かってもらって、
このブログに訪問を続けるかどうか、決めてもらいたいのです。
ぐっと減ったようなので、当分、お出でになる方の人数を気にする必要がなくなりました。
ゴキゲンにブログを続けることができます。
by Hologon158 | 2009-08-07 18:16 | ホロゴンデイ | Comments(0)

98.21 ホロゴンデイ29「2006年6月24日大阪今里にはほんとの路地裏が残っていた」21 むこうも見ているぜ

辺見庸著「私とマリオ・ジャコメッリ」(NHK出版)
なかなか面白い本ですね。
もちろん、と言ったら語弊があるかもしれませんが、
著者の言葉、ちょっと込み入った精神状態について語ると、私の理解を超えてしまいます。
「おそらく、われわれの遠い先祖たちの時代には、〈現〉の中に〈異界〉が自然に入り込み、
たがいに仲良く親しんでいた時代があったのである。
そしてそのかすかな〈記憶〉から、今われわれは、
〈異界〉や冥界が身近にあるような風景を意識下で欲しているのであろう」
こんな風に語られると、私も異界が好きなのですが、
なんかよく意味がわからないなという感じがしてきて、目を白黒させながら、読んでいます。
でも、よく分かる部分ももちろんあります。
ジャコメッリが養老院で出会う老人たち、完全にぼけているように見えて、
その陰から、実はしっかりとこちらを認識して見ている老人たちを発見するシーンから、
著者が書きます、
「表現をする人間、表現芸術をする者はだれもが、そのことに気づかなければならないだろう。
虫を描こうが、動物を描こうが、むこうも見ているぜということに。
とりわけひとという生き物は、一方的に〈見る、撮る、表現する〉という特権行為に対して、
ときに歯向かうことがあるということに」
このあたり、私がロボグラフィについていつも書いていることにもちょっと通じるようです。
著者は負の面から、私は正の面からアプローチしている点が違いでしょうか?
私が路地裏に入ってきたことに気づいて、路傍からにわかに立ち上がって、
私のためにアリアを歌うものたち、それがロボグラフィ、
私はいつもそう書いているのですが、
私もまた、ホロゴン15mmF8を手に裏通りを歩くとき、
ものたちが主体的に私に呼びかけてくることを実感しているのです。
今回の4枚もそんなものたち。
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by Hologon158 | 2009-08-07 00:14 | ホロゴンデイ | Comments(0)