わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2017年 03月 04日 ( 2 )

679.05 ホロゴンデイ194「2016年12月24日ホロゴンが浪速の雑踏に」5 「糸」



前回に書いたことと同じことが揚琴にも起こりました。
付虹先生のレッスンで始めたのが、中島みゆきさんの「糸」の揚琴伴奏。
付虹先生の編曲です。
2週間多忙と風邪ダウンで、たった3回復習しただけ。
もちろんちゃんと弾けません。

先生が主旋律、私が伴奏で2度やりましたが、
たどたどしく、途切れがち。
「もう少し練習しましょう」

演歌もそうですが、ニューミュージックというのでしょうか、
こうした日本の歌唱など完全に無縁の人生なのですから、
「糸」なんて曲、これまで出会ったことも耳にしたこともない。
まともに弾けるはずがありませんね。

でも、帰宅して、揚琴に向かったとき、
こう考えたのです。
うまく弾けるも弾けないも、結局どう転べばできるか分からない。
それなら、なんでもいい、威勢良くやってやろうじゃないか!
私の親友がよく言っていたせりふを思い出しました、
「便所の火事だあ、焼け××だあ」
私は女系家族で育ちましたので、
絶対に口にしたことがない「××」ですが、心の中なら平気で言えます。
状況にはぴったり。
「ええーい、やけ××だあ!」
すると、なんとなんと、威勢良くバンバン最後まで途切れずに、
それなりに演奏できたではありませんか!

すると、チェーンリアクションが起こるものですね。
4月はじめに予定されている初心者コンサートのアルトリコーダー二重奏曲2曲、
私の実力をちょっと超えているので、
二重奏が途中で「泥田をかけまわる悪ガキ」風に錯綜してしまいます。
でも、これもまずは音が出なきゃ、ということで、
ヤマハバイオマスアルトを取り出しました。
「ヤマハバ」「イオマ」「スアルト」なんて切って読まないように。
ヤマハのバイオマス素材のアルトリコーダーです。
たった3000円のプラスチック児童用ですが、
猛烈によい音が簡単に出ます。
私のはその上に2段階のスペシャルチューニングを施してあるので、
オリジナルよりも圧倒的に良い音になっています。

この手軽なリコーダーをおもいっきり吹き飛ばしました。
すると、突然、面白いようにぶっ飛ばせることを発見。
ブレークには連鎖反応がある!

じゃ、二胡も?
と、考えるのは、甘い甘い。
二胡は、ヴァイオリンと同様、とんでもない修練が必要です。
なにも知らない人は、「なんだ、ヴァイオリンって、
ピアノよりずっとやさしいテクニックで単旋律を弾けるじゃないの?」
というのは、なんにも知らない人のたわごと。
ピアニストが難曲中の難曲を弾きこなすのと同等の才能と修練が必要なのです。
二胡なんて、ヴァイオリンには似て非なるものではあれ、
難しさは楽器中随一と言われるほどで、
ヴァイオリニストでさえ、容易には弾きこなせないほどなのですから、
実は素人が習うものじゃありません。

私は十数年中国音楽に没入し、
日本でアマチュアが弾く二胡名曲をたくさん聴きましたが、
心からうっとりできる本格的な演奏に出会えたのはほんの数人。
その内の一人は私の身近な、ちょっとこわーい方で、
他にお二人が私の揚琴伴奏の師匠陳少林先生のお弟子さんなのですから、
誇らしいですね。

だから、私は二胡を習いはじめて2年を超えましたが、
ひたすら「二胡を習うことを趣味にしている」だけ。
二胡が弾けるようになるなんて、夢にも見たことがありません。
人間、ちゃんとものを見て、生きたいものです。
幻想ばかり見てたんじゃあ、必ず、いつか、
ドカーン、幻滅! 





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by hologon158 | 2017-03-04 21:46 | ホロゴンデイ | Comments(0)

679.04 ホロゴンデイ194「2016年12月24日ホロゴンが浪速の雑踏に」4 白駒が隙を


3月4日土曜日、
えっ、3月?
もう3月?

この世で、「光陰矢の如し」という言葉位、
的を射ている言葉はあまりありませんね。
「白駒が隙を過ぐるが如し」もまったく同じ意味ですね。
怖いですねえ。
あっと言う間に、人生が終わっちゃう。

教会史を書いたベーデの中にも、
教会の開いた窓から窓へさっと鳩が飛び抜ける、
人生はそれと同じくらい短いという印象的な一節があります。
これもまったく同じ人生観。
ただし、もちろん、ベーデは
この世の無常を説いたのではありません。
だから、ただちに信仰に目覚めるべきだ、
そうでないと、あなたは間に合わないかもしれない、
そう説いたのです。

私はそこまで無常とか切迫感を感じるほどに、
繊細な神経の持ち主ではありません。
人生、いっぱい時間があったし、
やりたいことをいっぱいやってきた、
そして、肝心なことは、
これからはその何倍もやるぞ!

でも、うかうかと生き、無目的に日々を過ごせば、
白駒が隙を過ぐるが如く、
人生はあっと言う間に終わってしまうでしょう。

妻は私の何倍も波乱に富んだ人生を送っています。
毎週のように、どこかへ姿を消してしまい、
ウィーンフィルの殿堂ムジークフェラインざールで第九を歌ったり、
ザルツブルグ大聖堂でモーツァルトのレクイエムを歌って、
満座の聴衆が感動のあまり30秒以上沈黙に浸ったり、
カリブ海クルーズを楽しんだり、と、
常人ができないようなことを日常茶飯事のようにやってのけています。
(念のため言っておきますが、
一生金儲けには無縁、資産ゼロの私の残り財産では絶対に無理。
強気をくじくアルセーヌ・ルパン、怪人二十八面相のどちらかだと、
私は疑っています)

でも、人生色々ですね。
私はそんなことはしたくない。
退職後一回雲南省の秘境ツアーに参加して、
毎日少なくとも8時間バスで駆け回る旅をして、
もうこりごり。
きっぱり旅行なんて諦めました。

私には、みみずの人生が一番似合っています。
道を踏みしめながら、一歩一歩歩き、
落ち穂拾いのように、ささやかな体験を拾い上げ、
ロボグラフィに撮り、ブログに書き記す、
こんなささやかな足取りで、なにかを作り、
いつか、知らない間に、期待もしなかったどこかにたどり着きたい。

楽器は私のミミズ人生にぴったりです。
チョン・キョンファさんや辻井邦明君のように、
気がついたら幼くして一廉の音楽家になっており、
物心がついたかつかずで、コンサートに出演して大成功、
なんていう疾風怒濤の人生は選ばれし者の悲運、
とまで言わずとも、逃れられぬ運命。
まっぴらゴメンですね。

私は、運命からのらりくらりと逃れつつ、
「ひねもすのたりのたりかな」式人生を一人楽しんできました。
私が選んだ楽器はそんな人間の趣味にはぴたりなのです。
弾けば、そこそこで、もうしっかり演奏できる、
そんな人はどうでもよろしい。
私の場合は、いくら毎日練習しても、ろくに弾けるようにはならない。
でも、ふっと気づくと、嬉しいことがあります、
以前には弾けなかったような曲をなんとか弾いている。

そして、何年かに1度、というミミズが天使に出会うほどの頻度ですが、
一種のブレークが起こります。
写真とまったく一緒。
写真の一番印象的なブレークは、
ホロゴンの縦位置撮り。
デジタルカメラをお使いの方から見たら、
フォトショップで、水平垂直補正をすれば終わりなのですから、
笑止千万、アホみたいでしょうが、
そんな事後処理はいっさい無縁の私にとって、
110度の画角で縦写真を撮るのは不可能の業でした。

念のため書いておきますと、
私には、パソコン処理の水平垂直は、気味の悪い感触で必ず分かります。
左右がぴったり一緒の美人みたいに、気味が悪いのです。

ホロゴンにそんな完璧な水平垂直は絶対に無理。
かならず歪みます。
ファインダーが使えない、完全ノーファインダーなので、
ファインダーで補正することもできません。
横は、身体を立てて、両手を伸ばせば、基本的に水平を確保できます。
両手は同じ長さなのですから。
でも、カメラボディから1mmも前に手が出たら、
ソテー中にフライパンから飛び出して汚れてしまったソーセージのように、
指がしっかり写るのですから、たまりません。
ちょっと大きめのボディを背後からちょいと摘む感じの、
世にも奇怪なホールディングを保ちながら、ボディを立てて、
涙ながらひたすら撮り続けること15年、
ようやく縦位置が自然に撮れるようになりました。
それ以降は、どんなレンズでも一緒。
無造作に構えて、次の瞬間にはシャッターを押す、
ただこれだけで一応垂直を保つことができます。
ファインダーや液晶画面で構図をチェックしないで、
ただピントを合わせて撮る式の私にはこれは不可欠の条件。

もちろん当てずっぽうで縦位置を決めるのですから、
かすかに歪んでいます。
平気です。
写真で、絶対精確を期するなんて、バカげています。
いつもアバウト、いつものどかにずれている、
それでいいじゃないですか?
なにかにうっとりするとき、あなた、びしっと直立不動しますか?
しませんね。




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by hologon158 | 2017-03-04 16:18 | ホロゴンデイ | Comments(0)