わが友ホロゴン・わが夢タンバール

カテゴリ:ホロゴンアワー( 15 )

346.28 ホロゴンデイ86「2010年7月3日ホロゴンとゾナーが雨の名張を荒らして」28 いい言葉ですね



空海の前回の言葉の次の頁に、とてもよいアドバイスを見つけました。

    意(ココロ)に文を作らんと欲せば、興に乗じてすなわち作れ。
    もし煩に似れば、すなわち止めて、心をして倦ましむるなかれ。
    常にかくのごとくこれをめぐらさば、
    即ち、興、休渴するなく、神(シン)ついに疲れず。

        (創作したいと思うときは、気分が乗っているときに作ること。
        アイデアがつまったときにはすぐやめて、
        心がつたびれないようにしましょう。
        いつもこのようにして心をはたらかせれば、
        想像力が尽きることもなく、心が疲れることもないでしょう)

いい言葉ですね。
ブログを無理に作るのは、無意味ですね。
心と体を休めるためにこそ、ブログの意味があります。
ブログ作って疲れるようでは、何をやっているんだか?

空海のもう一つの言葉、これもいい!

    およそ詩は意を立つるに、皆な傑起険作して、
    かたわらに人なきがごとくし、すべからく怖懼(フク)すべからず。

        (詩情を保つには、大胆な発想をもって、
        人目を気にせず、びくびくしないこと)
        大胆な発想をもって、
        目を気にせず、びくびくしない!

文章も人生もみんな一緒ですね。

今日は、かなり興に乗っています。
昨日のレッスンを経て、帰宅してみると、
揚琴がすごく良い音になっていました。
おかげで、揚琴練習が捗りました。
そうすると、ブログも調子に乗ってくる。

要するに、気合いが入ると、万事、スムーズですね。
つまり、興、休渴するなく、神(シン)ついに疲れず。




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by Hologon158 | 2012-06-26 18:23 | ホロゴンアワー | Comments(0)

304.17 ホロゴンデイ81「2005年10月22日にも昨日と同じ京都西陣をうろうろと」17 見た瞬間に



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ポスターも私の基本アイテムの1つ。
子供の頃、図画の時間にポスターを描いたことが幾度かあります。
ろくなものができなかった記憶があります。
私はポスターの専門家ではないので、
今ポスターを描いても、ろくなものはできないでしょう。

でも、頭で考えることはできます。
正しいかどうかは別として、ですが、

ポスターの基本条件は何か?

    A とにかく目に付くこと。
    そして、
    B 見た瞬間に、メッセージが心に届くこと。

この2つを同時に充足しないと、よいポスターとは言えない。
そんなポスターをどうやれば描けるか、という実技編になると、
手も足もでませんが、とにかく、そうではないでしょうか?

たとえば、今回の2枚で言いますと、
2枚目の美女のポスター、
Aは満たしていますが、Bを満たしていませんね。
他のポスターは、たいていは、情報満載で、
かえって、インパクトを弱めています。
AもBも満たしていない。

ところで、この2つの基本条件って、
写真作品の条件でもありますね。
たいてい、AとBのどちらかが欠けているようですね。
前回の大写真展でRAさんが疲れたのは、
この理由ゆえなのでしょうね。
by Hologon158 | 2012-02-23 02:05 | ホロゴンアワー | Comments(0)

45.13 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」13 ロボグラ・タンバールとして生きてもらおう!


やっぱり駄目でしたね。
たった一時間の試し撮り、
それでもってブログを13回続けようというのですから、
「お前、ええ度胸してるな!」とすごまれても、仕方がないですね。
私としては、慣れぬレンズとは言え、
愛情を持って当たれば、なんとかなると意気込んだのですが、
もともと大変に難しいレンズ、
そうは問屋が卸しませんでしたね。
タンバールには悪いことをしたなと、ちょっぴり慚愧の念。
もっと腰を据えた形でデビューさせてあげるべきでしたね。
敗軍の将兵を語らずと言いますが、
実のところ、なにが悪かったか、私には見当がつかないのです。
もちろんシリーズ6で書きましたように、
ロボーグラフィにタンバールを使うということ自体、
常識的には、ミスキャストであることは分かっています。
でも、私の撮るのはロボーグラフィだけ。
だけど、タンバールを使いたい!
となれば、ロボグラ・タンバールとして生きてもらうほか、道はありません。
私としては、今回の結果を見て、さらに深く納得しました。
この撮り方を続けよう!
だって、ほかに撮り方を知らないし、
撮るものだって、ほかにない。
タンバールは、今も、私の目の前、机の上のセーム皮に座っています。
自分の写真がほとんど関心を呼ばなかったことなど、気がついているのだろうか?
でも、よく考えますと、
ホロゴンも最初の6、7年、誰からも評価されなかったのです。
やはり完全に無視され続けたのです。
ちょっといとおしくなって、鏡胴を撫でてあげました。
レンズの目がキラリと光ったようです。
かすかに聞こえるつぶやき、
「そんなこと、慣れっこさ。
いつもそうだったんだから。
あんただって、そうじゃないか?
素人はこれだから困る、
すぐ結果を出したがるんだから」
反省!

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by Hologon158 | 2009-01-04 00:10 | ホロゴンアワー | Comments(6)

45.12 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」12 えー、お粗末の一席を


12月、私が台湾の画家袁金塔さんに出会ったことは話しました。
そのとき、彼の画集を頂く際、サインをお願いしたのです。
すると、袁さん、手近に用意されていた筆をとって、
立ったまま、直筆でさらさらと署名をし、
その脇に見事な魚の絵を添えてくれました。
その筆の運びは、ため息が出るほどに流麗でした。
これがほんとの画家なのだと納得いたしました。
アメリカの小説でも似たような話を読みました。
すでに引退して久しい往年のプロカメラマンが、
あるきっかけで、撮影をすることとなります。
ベッドの下のハードケースからニコンを取り出すと、
流れるような手慣れた手つきで、レンズを装着し、フィルムを装填するのです。
十数年前、これを読んでからは、
暇を見ては、カメラを絶えず操作して、なめらかにできるように練習し、
三脚の開閉も猛烈に練習しました。
ただの素人なのに、見る人が見たとき、動作からそれと見破られたくない!
見栄ですよ、見栄。
でも、そんな風に習熟を心がけるようになると、
人の動作にも注目するようになるものです。
すると、分かりましたね、
私が出会うような人、わしゃ写真家でございと、偉そうな顔をして、
カメラ、三脚操作のたどたどしいこと!
みんな、素人なのです。
一時期、ツァイスの超弩級一眼レフ、コンタレックスを使っていました。
このカメラ、コダックのエクトラと並んで、フィルムバックが使えます。
ところが、フィルムバックでのフィルム交換のためには、
十段階ばかりの操作を段階的に実施しなければならないのです。
2年ばかり使わなかったある日、ふと思い立って持ち出しました。
最初のフィルムが終わったとき、
市場の中で、私は座り込んだまま凍り付いてしまいました。
何から始めて、どう手順を踏んだらよいのか、すべては忘却の彼方に!
私が、自分を「ど素人」と決めつけ、
自分の写真を絶対に「作品」と呼ばないのには、
こんな事情があるのです。
お粗末

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by Hologon158 | 2009-01-03 21:55 | ホロゴンアワー | Comments(0)

45.11 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」11 フェルメールがタンバールに関係してる?


タンバールって、夢のあるレンズです。
「かくれんぼレンズ」「一瞬先は闇レンズ」であるのは、
原風景からかけ離れて、とんでもない写りをしてくれるから。
その離れ方がどうやら絵画の方角を向いています。
でも、絵画そのものになってしまったら、写真じゃない。
その点は心配がありません。
絵筆、絵の具を使わないのだから、絵にはなりようがない。
じゃ、どんな感じの写真なのだ?
撮影時に、その予測は不可能。
ですが、期待とか夢はいくらでも可能ですね。
だから、自分から、タンバールに期待し、夢を描いちゃいましょう!
でも、参考、模範がないと、なかなか期待、夢は難しい。
私の知っているタンバール使いの大写真家って、実は木村伊兵衛だけです。
(勉強不足ですね。誰か他にいたら、教えてくださいね)
しかも、木村伊兵衛はモノクロームでした。
タンバールはモノクロームに限るという説もあります。
そんな法律があるの?
「タンバール写真カラー禁止条例」? まさか!
だから、私は気にしません。
モノクローム写真を見るのは大好きですが、
私の撮りたいのは、しっとりと押さえた色調のカラー、
さすがにモノクロームでこれは撮れませんね。
したがって、木村伊兵衛のすばらしいポートレートの雰囲気、
これは願っても無理。
じゃあ、なんだ?
そこで、思い出しました。
フェルメールの「真珠の首飾りの少女」
マウリッツハイス美術館でこれを観たとき、瞬間思いました、
「これはソフトフォーカスじゃないか!」
お隣に2枚、オランダ画派の同種の絵が並んでいました。
細い筆でしっかり精密に描き込まれています。
でも、不思議ですね、
精密に描き込めば描き込むほど、不自然になり、
現実感と空気感を失ってしまうようです。
フェルメールの偉大さは、むしろ太い筆で、
ものや人の肌合いや雰囲気をさらりと大づかみに描ききったところにある、
私はそう信じます。
この絵なんか、近くに寄ると、ますますぼやけるのです。
(実は、彼の絵はぜんぶそうですが)
この絵の制作にあたりカメラオブスキュラの利用があったのか?
議論されているのを読んだことはありません。
しかし、実物を観る限り、カメラオブスキュラを利用して、
焦点をずらした効果をじかに確かめながら描いたのだ、
そう考えざるをえないのです。
圧巻は瞳。
表層をうっすらと涙がおおっているように見えます。
写真的に言いますと、ピントがきちんと目と肌に来ていない!
そのほんの少し手前の空中が焦点面で、
少女はふんわりとアウトフォーカスの状態にあるのです。
少女のほおの線は、まるでタンバール(フィルターなし)で撮ったかのように、
暗い背景にフレアーがほんのうっすらと拡がっています。
その描写は、絵画史上の奇跡であると私は断固主張します。
そのふんわりと温度感、湿度感、空気感のある肌を観るにつけ、
こんな写真を撮りたいなと考えたことを思い出しました。
今、タンバールを得て、
私はその夢の実現に向けて、一歩を踏み出した!
これが私の新春最初の確信なのです。
で、少女はどこだ?

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by Hologon158 | 2009-01-03 18:11 | ホロゴンアワー | Comments(0)

45.10 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」10 ノーがもひとつ増えました


正月三日、午前中、初撮影に出かけました。
と言っても、例の近場、鹿野園町をぐるりと一回り。
例の通り、1時間4本きっかり撮って、ホロゴンアワー候補がまた一つできました。
帰宅すると、末娘がドアを開けてくれて(つまり、締め出しを食ったわけ)、
私の胸のカメラを見て、ちょっと軽蔑したように、
「ホロゴン一筋なんて言ってたのに、ライカねえ…」
私、面目ないという表情で、こそこそっと2階に上がり、
フィルムとタンバール90mmF2.2付きライカM4-Pを置いて、階下に下りました。
「なんのために?」
もちろん、妻と末娘と私の昼食を作るため。
「なんだって? 奥さん作らないのか?」
しっ、黙って! お昼を作らないと、夕食を作らされるじゃありませんか!
我が家の家事は全部平等分担なのです。
ぼく、稼ぐ人なんですけどね。
ケインズ博士がノーベル経済学賞をもらった原理、
「家事分担家内安全正比例の法則」にしたがってのことなのです。
(そんな法則あったっけ? すみません、私の法則でした)
冗談はさておき(ほんとは冗談ではない!)、
タンバールを使って、144枚撮った感想。
ほとんど1枚として、これがどう写るか、予測できないで撮ったのです。
これって、なんだかおかしいですね。
私は、ホロゴンを5つのノーを原則として撮っていると書きました。
ノーファインダー、ノーメイキング、ノーシンキング、
ノーウェイティング、ノートリミング。
もう一つの原則に気づきました。
これはホロゴン、タンバール共通。
ノープリディクション no prediction(予測不能)
この光景がどう写るか?
まったくと言って良いくらいに、予測できないのです。
この光景が写ってくれるんだな、これだけ。
これに耐えられない方は、M8か?
それとも、G1にMアダプターの線でしょうか?
でも、よく分かりませんが、どちらも90mmではなくなってしまうのでは?
私は、断固オリジナルに固執します。
(外野席、「金がないんだろ?」 ご明察!)
私は、むしろタンバールで遊びたい。
かくれんぼごっこ!
どこに隠れているか、最初から分かっていたら、ちっとも面白くない!
胸をどきどきさせながら、角をばっと周り、隅に顔を突っ込み、
戸棚のドアをがらりと開けて、「わっ、見つけた!」
あの瞬間の醍醐味、覚えていますか?
そうだったのです、タンバールは「かくれんぼレンズ!」
言い換えますと、「一寸先は闇レンズ」
どう写るか分からないから、
スキャンしたとき、
わっ、これは何だ!

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by Hologon158 | 2009-01-03 15:02 | ホロゴンアワー | Comments(0)

45.09 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」9 ブログに出会うということ、それは


今まで生きていて良かったなあと思うことの1つに、
ブログがあります。
私のブログにおいでの皆さんのブログを遍歴して、
とんでもないことに気づきました。
ウェブ空間には正真正銘凄い写真家たちが幾人もいる!
この10年、写真雑誌を見ないのですが、
それ以前に写真雑誌で見た限り(全部立ち読みですが)、
たいした写真家なんかぜんぜん居ない!
今も時には、写真家の現在を示すような雑誌は立ち読みします。
やっぱり、たいした写真家は居ない!
さっぱり心に響いてこないし、
写真としての面白さが横溢しているような作品に絶えてお目にかかれない。
だから、私が個人的に知っている数人の写真家以外には、
日本に優れた写真家はいない、そう決めつけていたのです。
ところが、写真ブログという存在を知り、
その写真の数々を毎日かかさずチェックする内に分かりました。
世の中見事な写真を撮る写真家がやっぱり居るのだ!
これまで写真雑誌の中でも、プロアマに巧い写真家ならどっさりいました。
でも、巧いだけでは本当の写真家にはなれません。
やっぱり心が伴わなけりゃ!
ブログでは、匿名であることも手伝って、
皆さん素直に自分をさらけ出すことができるのでしょうか?
でも、私はそんな写真ブログが他にないか、などと、
探し回ることはいたしません。
写真ブログに出会うということ、それは、
そのブログの主、人間に出会うということだからです。
出会いは縁によって起こるもの、
無理矢理探しに行くようなものではありません。
私は大事な友人たちとすべて偶然の機会に出会いました。
サハラ砂漠の中で一粒の真珠を見つけるような具合に。
あの角を左に曲がったために、素敵な誰かに会えなかったかも知れません。
でも、右に曲がっていたら、今の親友には出会えなかった!
人生は選択ですね。
常に狭くて、常に1つしか選べない。
後悔することなど1つもありません。
今の自分の境遇に感謝するだけ。
今年もまた、素敵なブログの主が私のブログを訪れてくれるかもしれない。
そんなことも小さな赤い糸のつながりかも知れませんね。
そのことは神様にお任せすることにして、
今は、現在私のブログを訪問してくださる、遙かなる友にあてて、
新しい記事をアップすることにします。

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by Hologon158 | 2009-01-03 10:34 | ホロゴンアワー | Comments(2)

45.08 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」8 誰も撮らないようなつまらないものを


前回はクーデルカの言葉を引用して、タンバールを考えてみました。
記事をアップして、なにか納得の行かない気持ちが残りました。
やっぱり自分の言葉、自分の気持ちで記事を書くべきだ、そう感じたのです。
タンバールのことを考えていたのでした。
試写のざらついた、まるでトライXの増感現像失敗作みたいな映像を見ながら、
ふっと気づきました。
なんで、ぼくはこんな不便なレンズばかり使おうとしているんだろう?
ズームレンズ、オートフォーカスのディジタルカメラを使えば、
鮮鋭なる色彩、強烈なる切れ込みと精密感のある映像を、
はるかに簡単に得られるじゃないか!
5年も10年もかかってでないと、ちゃんとした写真が撮れない、
そんな馬鹿げた古物レンズを、それが分かっているのに、なんで使うのだ?
たちどころに、答えが見つかりました。
自分の才能を無視して書きますので、笑わないでくださいよ。
こうです、
自分は、あくまでも遊びたいから写真をするのであって、
名声、名誉、賞賛を得るためではない!
私はある日気づいたのです、
名誉、名声、地位は人間を貧困にすることに、
外が豊かになればなるほど、内が貧しくなるという道理に。
それ以来、私は、名誉、名声、地位を得ないようにする努力を最大限払ってきました。
どうすればよいのか?
周囲から見て欲しい姿で生きるのではなく、自分の生きたいように生きればいい!
こんな人間になれたのも、私が幾つになっても子供の心だからかも知れません。
でも、外観を繕わないので、見事普通のおじさんになりきり、
誰も注目しないような存在として生き続けることができています。
そんなとき、ホロゴンウルトラワイドに出会ったのです。
このホロゴンこそ、名声は高いくせに、だれも実体を知らない典型的な存在。
でも、ホロゴンウルトラワイドを使うにつけ、
こいつも間違った名誉、名声に苦しんできたんだなと気づきました。
そして、今、タンバールも同様の存在であることに気づいたのです。
どちらもあんまり難しいので、蜃気楼のような名声は得ても、
真実の姿でもって正確な理解をした上での名誉、名声ではない!
この難しさに惚れた、これが手に入れた根底の動機だったのですが、
自分が本当は使いこなせないこともよく分かってのことなのです。
写真をどっさり撮りたい、でも、名声、評判はごめんだ。
心安らかに写真を楽しみたいんだから!
こんなレンズたちを使って、駄目写真を撮っている限り、
絶対に多くの人たちの支持、愛好を受けるような写真は撮れない!
私のこうした方針は極めて容易に達成でき、
今でも達成しつつあることが分かります。
私のブログ、おいで頂く方は少なからずありますが、
ほんの一部の例外をのぞいて、私の写真のあまりの無意味さにあきれ、
私の文章の駄弁振りには辟易して、さっさと立ち去る方がほとんどのようです。
おかげで、ひっそりとブログ遊びを続けることができます。
そこで、タンバールをどう活かすか?
これはもう明らかですね。
この試写の撮り方を、つまり、いつもの自分の撮り方をもっと突きつめればいいのだ!
こんな風に誰も撮らないようなつまらないものを、
こんな風にボケボケぼてぼてに、
自分に向かって独りよがりに輝くように撮ればよい!
すっきりと素直にこんな気持ちになれるなんて!
正月から縁起がいいぞ!

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by Hologon158 | 2009-01-02 23:11 | ホロゴンアワー | Comments(2)

45.07 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」7 そうしたものは僕を遊ばせてくれるからね


タンバールについてあれこれ考えている内に、
思い出したのは、やはりジョゼフ・クーデルカのことでした。
彼の作品を一言で言えば、こうでしょうか?
「なんでもない場所で突然起こった、とんでもない出来事」
そんな写真を説明する彼の言葉が好きですね。
「僕は理解しようとはつとめない。
僕にとって、一番素晴らしいことは、
目を覚まし、外出し、眺めに行く…
何もかも眺めることだ。
「お前はこれを、またあれを、眺めなければならない」
という者が1人もいないことだよ。
僕はなにもかも眺め、僕の興味をひくものを見つけようと努める。
出発時点では、なにが僕の興味をひくかがわかっていないからね。
僕は他人から見ればばかげていると思えるものでも撮影することがある。
そうしたものは僕を遊ばせてくれるからね」
私はクーデルカの言葉全部を自分のものとして認めます。
私がいつもやっていることがそれだからです。
とくに最後の言葉。
私の気持ちを全部代弁してくれていることばです。
「僕を遊ばせてくれるからね」
私がとりわけタンバールでやりたいと思うこともそれです。
遊びたい!
私は、ホロゴンには思いっきり現実を変容してほしいと願っています。
タンバールに願っていること、それは、
タンバールに思いっきり遊んでもらうこと、
そして、そのプロセスで、私も遊ぶこと!
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by Hologon158 | 2009-01-02 21:37 | ホロゴンアワー | Comments(0)

45.06 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」6 その深い瞳に見つめられると?


ヒラリー・ハーンという女性ヴァイオリニストがいます。
まるでマイセンの磁器のように美しく透明な肌の美女ですが、
唖然とするほど見事にヴァイオリンを奏でます。
彼女は、幾年か前、ストラディヴァリウスを手に入れました。
そのインタビューを見たことがあります。
目を輝かせて告白しました、
あんまり嬉しくて、ベッドにまで持ち込んで、抱いて寝ていました!
私は、まさかタンバールを抱いて寝たりはいたしませんが、
ヒラリーの気持ちがよくわかります。
購入後毎日、正月を越した今も、終始、机の上に開いたセーム皮の上に、
タンバール90mmF2.2付きライカM4-Pが鎮座。
ときどきそのフィルター付きのレンズと見つめ合って、
にっこり。
まるで、おもちゃを手に入れた少年そのまま。
恥ずかしいと思わないのか?
思いませんね。
もっとも、彼女には内緒ですが、そんなに美女というわけではないのです。
デザインはでこぼこで、なにかの下からなにかがのぞくという感じ、
近ごろの女性ファッション風重ね着スタイル(これ、ダサイんですがねえ)、
だけど、そんなこと、まるで気になりません。
ブラックペイントの肌が美しく、瞳はさらに美しいのですから、
その深い瞳に見つめられると、もうあきません。
もっともこのブラックペイント、随分はげはげで、相当に使い込まれた印象。
これって、どういうことだろう?
これだけ美しく傷のないレンズで、これだけしっかりと使い込まれている。
ということは、歴代の持ち主、ちゃんと使い込んできたのです。
つまり、気に入られたから、使い込まれたのだ!
こんな思案が余計に愛情をかき立てます。
でも、タンバールが見つめてきた被写体は、
たいていの場合、美女や美景だったはず。
それなのに、なんたる転落!
どぶ近く、ゴミ箱近くを撮るとは!
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by Hologon158 | 2009-01-02 18:34 | ホロゴンアワー | Comments(0)