わが友ホロゴン・わが夢タンバール

カテゴリ:ホロゴン異聞( 3 )

19 ホロゴンウルトラワイドって、ソーセージ製造器なんだって? (再録)(ホロゴン異聞)


ホロゴンについてブログを作るのなら、最初から書くべきでしょう。
ホロゴンウルトラワイドを手に入れて一週間、最初のフィルムが現像できて、
わくわくしつつ、ライトボックスにポジを載せて、仰天しました。
ソーセージのようなものが画面両側に写っている!
指! 
カメラをホールドしている自分の指だったのです。
カメラの形をご存じの方は、不思議に思われることでしょう。
レンズは周囲の壁よりも確かに2ミリ近く埋め込まれているのです。
それなのに、ボディを持つ指が写る!
その理由は未だに不明。
誰か、教えてください!
ホロゴンウルトラワイドを初めて使う方は、
手が、ボディ前面にはみ出ないように気をつけてください。
きわめて不安定な持ち方なので、慣れるのに時間がかかります。
でも、ご心配なく、必ず慣れます。
その後、クラシックカメラの権威のMVを観て、椅子から転げ落ちそうになりました。
かねてから「ホロゴンウルトラワイドはクラシックカメラのカリスマだ」と、
盛んに標榜しておられる写真家、
ホロゴンのカリスマ性をご機嫌で説明しつつ、
両手でしっかりと握りしめたカメラのシャッターを盛んにお切りになっていました。
これじゃ、ソーセージが画面両側に4本ずつしっかりと写ってしまう!
ただ一つ思う浮かぶ理由は、
この方、三脚かそれとも付属のホルダーを使って撮っておられたので、
このカメラがソーセージ製造器であることをご存じない?
あんなにもホロゴンのすごさを随所でお書きになっている方が、そんなはずはない。
というわけで、この理由も未だに不明。
さらにその後、ソウルで撮影していたときのことです。
中年の韓国人男性が近づいてきて、にっこり笑って、
「珍しいカメラをお持ちですね、ちょっと触らせてもらえませんか」
怪しい人物ではなさそうと判断して、快く応じますと、
この御仁、
なんと両手をボディ前面よりも後ろになるようにホールドしているではありませんか!
使ったことのない人がそんな不安定な持ち方をする可能性はゼロに近い。
この理由はただ一つしかありませんね。
前に使ったことがある!
以上の次第で、秘密結社ホロゴンウルトラワイドなるものができたら
(けっしてできないでしょうが)、
合い言葉はたった一つしかありませんね。
「けっして出てはならないものは?」
「指」
というわけで、今日の一枚はこれにしました。「案山子」
たしかに、主人公にも、画面周辺にも、
指は写っていないでしょ。

c0168172_19122512.jpg

by Hologon158 | 2008-09-02 19:14 | ホロゴン異聞 | Comments(0)

7 リスクなくして、地獄の黒犬ケルベロスを撮ることはできないのだ


2000年8月、香港の下町、
ハイヌーン、
にわかに出現する地獄の犬ケルベロス、
すっとすり寄る奇妙な男、
次の瞬間、ケルベロスは男を一呑み!
なんてことは起こらなかった!
次の瞬間、
ケルベロスの鼻先30センチでかすかに聞こえた、
カシャッ
この黒犬、小山のように巨大でした。
たとえケルベロスでなくても、
もしも凶暴な犬だったら、
狂犬だったら、
男は危なかった!
ところが、この男、ホロゴンを持つと、
おそれを忘れてしまうのです。
気がついたら、撮っていた、そんな感じ。
それに、ホロゴンというレンズ、
ここまで寄らないと、本領は発揮できないのです。
でも、こんな場合に、相手が気づくと、
かかさずしている礼儀を、男はここでも忘れませんでした。
小さく一言、
「ありがとさん」
そして、すっと2人は別れました。
犬が西向きゃ、男は東ってところ。
確かにリスクを冒したのです。
でも、ケルベロスの牙を抜こうと思ったら、
リスクを冒さないと!
「それで、この程度の写真かい?」
そう言われたら、私としては答えるより仕方ありませんね、
「すいませんね、この程度で」
でも、私は気に入っています。
これまでに出会った一番大きな犬にこれだけ近寄れたのですから。

c0168172_18491563.jpg


[撮影メモ]
この写真、たいていの方はモノクロームだとお思いになるでしょうね。
これ、純粋にカラーなのです。
なんの細工もしていません。
私は、パソコンでスキャン画像をブログ画像に直すとき、
色補正は原則としていたしません。
レベルをちょっと補正するだけ。
では、なぜ、こんな写真に?
どうも、モノクローム出身という私の出自が関係しているようで、
知らずしてモノトーンの光景を好んで撮りたがる、そのせいのようですね。
by Hologon158 | 2008-08-15 18:53 | ホロゴン異聞 | Comments(2)

3  ホロゴンに撮れないものはない! まず、そう信じることから出発した


昔、ローライ二眼レフの宣伝パンフレットにこう書いてあったそうです、
「被写体の60パーセントはローライで撮れます」
こういうのを殺し文句というのでしょう。
でも、よく考えますと、ローライに付いていたレンズは、
75ミリと80ミリ、いわば標準レンズです。
じゃ、当たり前じゃないですか?
ホロゴンを手に入れて、最初から、私はホロゴン一本で撮る、
それが夢であり、決意でありました。
そのために、私は心に決めたのです、
「ホロゴンに撮れないものはない」
でも、これはローライのキャッチフレーズとは実は意味が違います。
撮影に値するすべての情景の60パーセントは、ローライで撮れると、
ローライは、大まじめで保証したのです。
「被写体の100パーセントはホロゴンで撮れます」なんて、
私はぜんぜん言っていません。
そうではなくて、こう決めたのです。
「ホロゴンに撮れないものは、撮るに値しないことにしよう!」
今でも、でくわす光景の50パーセントは、ホロゴンでは撮れません。
でも、私は目を鍛えることにしたのです。
ホロゴンで撮りたくなるような光景だけを見つけることにしよう。
ホロゴンで撮れないような光景は見ないことにしよう。
このような方針を残念に思ったことは一度もありません。
理由な簡単!
どんな光景も、ホロゴンで撮ることで、
魅力的な空間に変身してしまうからです。
その一例を一つ。


c0168172_062176.jpg



     [撮影メモ]
      山がちょうどフレームの中に収まっていますね。
      これ、私の仕業ではありません。
      私は、ファインダーをのぞかないから、フレームを決めることはできない。
      ホロゴンウルトラワイドの外付けファインダーは、
      たとえのぞいたとしても、
      四辺のフレームを厳密に決定できるような造りではない。
      私は、常に眼前数十センチ付近のポイントだけを見て、
      周辺どこまで写るかチェックすることなく、シャッターを落とします。
      120度の画角で、どこまで写るかなんて、誰に分かりますか?
      とにかく、あんたのホロゴンを信じなさい!
      そうすると、こんな風にちゃんと収めてくれるのです。
by hologon158 | 2008-08-08 00:12 | ホロゴン異聞 | Comments(3)