わが友ホロゴン・わが夢タンバール

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30.6ホロゴンデイ10「2008年6月29日の生駒駅界隈」6 足で歩いて、じかに出会ったもの、光景なのですから


独創性
写真家にせよ、画家にせよ、彫刻家にせよ、
およそ芸術家に課せられた軛(くびき)、
それが、独創性なのではないでしょうか?
そうした独創性を苦もなく発揮できる芸術家もいるでしょう。
でも、たいていの芸術家は、天才と否とに関わりなく、
独創的な作品を生み出すために死の苦しみを味わってきたようです。
そんな芸術家たちの息を呑むような営為を目撃するたびに、
つくづく思うのです。
芸術家に生まれなくて、ほんとに良かった!
私は、自分の記録として写真を撮るだけなのですから、
気楽なものです。
人から独創的だ、芸術家だ、いや似而非アーチストだ、駄作ばかり、
などと毀誉褒貶の怒濤を受けて、一喜一憂することがなくてすむのですから。
写真を撮るにしても、
美術史を塗り替えるような、圧倒的に独創的かつ美的な作品を作らなきゃ、とか、
ファンたちの芸術的関心を呼ぶような、奇想天外な作品を作らなきゃ、などと、
評判を気に掛けながら撮るなんて、馬鹿げています。
アマチュア写真家の皆さんの中にも、
そんな苦しみを味わっている人が居られるようです。
名声を築いてしまうと、
それにふさわしい作品を撮り続けなければならない羽目に陥ってしまうようです。
まことにお気の毒、と高みの見物ができるのも、
私がそんな名声とは完全に無縁で、
守るべきいかなる評判もないからです。
そんなリスクを冒せない人であれば、
今回の写真なんかとても出せないでしょう。
でも、私には大切な子どもたち。
とにかく足で歩いて、じかに出会ったもの、光景なのですから。

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     [後記]
      本シリーズはこれで終わりです。
      たった6回、29枚。
      1時間に29枚ですから、2分に1枚の割。
      ここでもいい加減な撮り方ですね。
      でも、どこに行っても、都会でも村でもいつもこんな撮り方。
      ご勘弁ください。
by Hologon158 | 2008-09-30 21:20 | ホロゴンデイ | Comments(0)

30.5ホロゴンデイ10「2008年6月29日の生駒駅界隈」5 朝方、変なインスピレーション湧きませんか?


今日はお休み最後の日。
折りから、私の大好きな雨。
だんだん暗くなってきました。
午後3時、「行かないで、晩ご飯にしようよ」とすがる、
妻ならぬ猫たちを振り切って、家を出ました。
奥様はさっさと外出してしまい、
私は猫たちとさびしく留守番をしていたのです。
実は、雨で暗くなるのを待つ理由があったのです。
昨日朝睡眠中、突然インスピレーションがわき起こったのです。
横位置のホロゴンと縦位置のなにか開放のレンズと組み合わせたら、
ちょっと奥行きのあるホロゴンデイができるのじゃないかな?
前回、作意がなくなったと書いたことをもう忘れている、能天気な私。
要するに、ちょっと遊んでみたいのですね。
Andoodesignさん、銀治ぃさんほか、開放で素敵な写真を撮る人たちの、
いわば悪影響ですね、恨みますね、ほんと。
そんなインスピレーションがわいた途端、
目はぱっちりと冴えて、ピンシャン、キリリと起床してしまいました。
早めの朝食を済ませて、机に向かって能天気に思案ひとしきり、
じゃあ、どんな開放美人のレンズを買おうかな?
やっぱりタンバールかな?
(などと、資金準備の有無など、完全に度外視して夢にふける私)
そのとき、ふっと気づいたのです。
なんだ、持っているじゃないの?
台湾の中古ショップで見つけたのです、
フォクトレンダーのプロミネント用標準レンズ、
ノクトン50mmF1.5を。
なんとライカ用標準レンズのズマリットの筐体に埋め込んである!
つまり、見事なライカM用標準レンズに化けているのです。
このレンズは、開放で見事なフレアーを見せることで有名なレンズ。
でも、私は絞ってしか使ったことがない。
というわけで、本日、出番となったわけです。
もちろんホロゴンウルトラワイドが主役ですが。
我が家から撮影しつつ、近くにある村落に向かいました。
まだ土塀がいくつか残っています。
土塀、雨に濡れた猫じゃらし、彼岸花などと撮って、
もう少し行くと、コスモスの群落にぶつかりました。
雨がコスモスの群落をなとえようもなくソフトに見せ、
その向こうに、農家の三角屋根が聳え立っています。
まさに絵に描いたような光景。
ノクトンはライカM4-Pに付けるので、ボケ味などは全然確認できないまま、
このあたりで随分撮りました。
わずか40分程度で4本撮り終えて、
快い疲れを覚えながら、雨の中、帰宅しました。
というわけで、大変にご機嫌な状態でこの原稿を書いています。
そろそろ本論に入らなければね。
そこで、本日の写真紹介。
商店街の東と西にある路地を辿って撮りました。
なんと数軒のお宅の上には大がかりなガラス天井が設置されています。
なんのためなのでしょうね。
お金がかかったと思うのですが、さほどお金持ちとは見えないお宅ばかり。
ここの路地裏、さほどフォトジェニックな風情を備えているわけではありません。
でも、ホロゴンを持つと、なんでもよろしいので、
とにかくメッタヤタラに撮ってみました。
こんな写真が面白いとお感じでしたら、
あなた、ちょっと変わっていますよ。

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by Hologon158 | 2008-09-30 18:00 | ホロゴンデイ | Comments(0)

30.4ホロゴンデイ10「2008年6月29日の生駒駅界隈」4 雨で沈滞ムードのマーケットがかえってよい雰囲気で


私が、自分の写真の才能にいささかも幻想を抱いていないことは、
すでに幾度か書きました。
私にとってこれは強み、そう感じているのです。
なにごとにせよ、幻想は弱みとなります。
私の場合、それ故に、作意がなくなりました。
ここではこんな写真を撮りたい、
こんな風に見せたい、
こんな風に写真を作りたい、
そんな写真家としての心の動きがなくなってしまったのです。
おかげで、ホロゴンが自由に撮ってくれて、
できあがった写真はすべて私への賜物となったのです。
私がシャッターを切った瞬間、
ホロゴンと光景とが出会って、
一枚の写真となって結実し、
私がこれをプレゼントとして頂く、そんな構造。
この生駒での撮影はとくにその傾向が顕著。
1時間しかなかったのですから、
あっという間にぐるりと一巡したわけです。
雨がしとしと降り、とにかく暗い。
こんな状態で、手持ちとなりますと、
ホロゴンウルトラワイドはたいてい8分の1秒から15分の1秒と、
手ぶれぎりぎりの撮影条件。
色もよく出ないので、撮影などしないという方の方が多いでしょう。
でも、こんな暗さがホロゴンには一種の最適条件なのです。
色はもともと求めていません。
暗く沈んだ情景そのものがフォトジェニックなのですから、
形が出れば、それで十分。
マーケットのなかであれこれ撮りました。
スタスタ、チャッ、
スタスタスタスタ、チャッチャッ、
スタスタスタスタスタスタ、チャッチャッチャッ...
こんなリズムでしたかしら?
結果は、まるでてんでんばらばら。
でも、こうして集めると、
生駒の小さな商店街のたたずまいが浮かんでくるように感じませんか?

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by Hologon158 | 2008-09-30 14:26 | ホロゴンデイ | Comments(0)

30.3ホロゴンデイ10「2008年6月29日の生駒駅界隈」3  バイクも戦士の休息を愉しんでいるみたい


昨日、前回のホロゴン外傳の使用レンズは分かったけど、
カメラの種明かしがないじゃないか、そういうコメントを2ついただきました。
29.9の表題にちらっと書いたまま、ボディについてなにも書かなかったせいです。
改めて、ここで説明しておきましょう。
ライカⅡf
それがスーパーアンギュロン21mmF4を付けたボディでした。
ご覧になったことがおありでしょうか?
私は随分昔、あるクラシックカメラ店のウィンドウで見つけました。
なんとストイックなカメラ。
ファインダーがないのです。
普通の横幅ですが、高さは異常に低いのです。
小さな私の手でもしっかり握れるほどに。
ツァイスの名レンズ、ビオゴン21mmF4.5が付いたライカⅡfは、
これ以上ないほどに美観でした。
それ以来、このセットは夢のカメラだったのです。
このビオゴンというレンズ、レンズとしての名声は、
ひょっとすると、スーパーアンギュロンよりも高いかも知れません。
私もライカのスクリューマウントに改造されたものを手に入れました。
順光で撮ると、時として、ものすごい写りなのです。
魏々として聳え、ぐいぐいと突出してくる、そんな立体感。
写った人を切れば血が出るし、木を切れば年輪が出てくる、
そんな独特の実在感。
でも、ライカⅡfは手に入れることができませんでした。
高かったからです。
ところが、ここにきて、中古業界は低廉化の一途。
なんと以前の半額ほどで、ライカⅡfが手に入ったのです。
ビオゴンを付けてみました。
美しさは最初の印象のまま、でも、とんでもなく重い!
ビオゴンは無垢の金属をくりぬいた筐体なのです。
そこで、スーパーアンギュロン21mmF4の出番となったわけです。
ビオゴンと違って、小型軽量、ひっそりとボディの懐に収まってくれました。
もうしわけないけど、ビオゴンは委託に出してしまいました。
手の中に入る道具、それだけを手元に置きたいからです。
だがしかし、今回のホロゴンデイ・シリーズでご確認頂ける筈ですが、
やっぱりホロゴンがいい!
空気感と立体感、とにかく自然!
それなのに、魔術的なオーラを放射しています!
そこで、本日、またも、バイク三題。
私って、どこでも、バイク撮っていますね。
やっぱりバイクが好きなのでしょうね。
雨、それぞれに雨宿りしています。
最後の一枚は、それが何なのか、わかりません。
でも、みんな今にも動き出しそうな不気味な生気!
そう感じるのは私だけでしょうか?
一点だけ、自転車を入れました。
お花が籠に収められて、
なんだか粋…

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by Hologon158 | 2008-09-30 10:26 | ホロゴンデイ | Comments(1)

30.2ホロゴンデイ10「2008年6月29日の生駒駅界隈」2 商店街のご主人たち、花のセンスを競うあう


生花という芸術があります。
1枚目の写真を見れば、生花にもセンスと心が必要であることが分かります。
ネアンデルタール人が死者に花を捧げたという調査結果に対して、
単に、花が偶然屍と一緒になっただけだと反論する学者がいるようです。
ネアンデルタール人と私たち現生人類との間には遺伝的なつながりはないようですが、
我が家の総領息子、銀太の少年時代を思い出しますと、
もちろんネアンデルタール人は死者を悼んで、花を捧げたんだと信じます。
我が家に、ドイツ人の美少女が幾日か宿泊したことがあります。
まだ1歳だった銀太君、このセアラに恋してしまったのです。
3日間、恋する少年はセアラのベッドにプレゼントを捧げたのです。
なんとバッタ、ゴキブリ、それからカマキリを、
セアラの帰宅前、枕の前にそっと置いておいたのです。
毎日ちがったプレゼントを用意するなんて、
なかなかのセンスじゃありませんか!
セアラが帰宅すると、少年は、入り口の柱の陰に身体を潜めて、
じっと固唾を呑んで見守ったのです。
でも、その都度、少女は「きゃっ!」
銀太の初恋は、あわれ失恋に終わったのであります。
猫でさえ、おっと失礼、銀太君、恋をし、プレゼントをするのです。
まして、現生人類よりも脳容積の大きかったネアンデルタール人です。
恋もし、プレゼントもし、失恋も傷心も哀悼もしたはず。
そんな人類の花への愛好を芸術化したものが生花ではないでしょうか?
3枚目の窓の下の花園もゴージャスです。
生きている植物たちをここまで装飾化する、
このデコレーションの制作者もなかなかの芸術家では?
でも、2、4枚目のプレゼンテーション、
実にフォトジェニックではありますが、
芸術的センスという点ではちょっといただけないという感じがするのですが、
いかがでしょうか?

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by Hologon158 | 2008-09-30 00:02 | ホロゴンデイ | Comments(0)

30ホロゴンデイ10「2008年6月29日の生駒駅界隈」1 生駒駅近くで面白い生き物たちに出会った


さて、ホロゴンに戻りましょう。
目下、琵琶湖の湖西の秘境管浦の第二弾を準備中です。
これはちょっと大きなシリーズになりそうなので、
それまでの箸休めとして、
奈良県の北西の位置する生駒市を採り上げましょう。
と言っても、仲間の快気祝いに集まる直前に、
雨の中、約1時間、さっと近鉄生駒駅南の商店街のあたりを歩いただけ。
その中から20枚ちょっとアップします。
まずは、出会った動物たちから。

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by Hologon158 | 2008-09-29 21:40 | ホロゴンデイ | Comments(2)

29.15 ホロゴン外傳3「2008年9月奈良職場界隈」15 たった1000円で猛烈に幸せになれる男の話


スーパーアンギュロン21mmF4による職場近くの写真たち、
いよいよ最後になりました。
20回84枚の予定でしたが、結局15回66枚に縮まりました。
アップの作業中に、とても君は駄目だねと下りてもらったのです。
それだけではなく、
平行してフィルムスキャンを進める内に、
スーパーアンギュロン21mmF4もすてきだけど、
ホロゴンは比較にならないほどすてきだと気づいたからです。
横道にこんなに長い時間をとるのは間違っています。
もっともっと自分の伴侶を大切にしなくちゃ!
スーパーアンギュロンのラスト写真は、
私の職場近くにもちゃんと現代風建物、レストランもあるよ、
若い女性たちもいるよというデモンストレーション。
でも、ほんとは至極のどかな田舎町なのです。
私の行きつけのレストラン「吉川亭」のシェフは超名人。
お昼の料理はたった3種類、
エビとホタテ貝と白身魚のムニエル(1400円)、
ハンバーグステーキ(1000円)、
ビーフカツレツ(2000円)。
このどれもが、私の生涯にどこでも食べたことがないほどに美味しい!
飽きたらいけないと、一週間に1回だけ行きます。
どの料理も、一口頂いた途端、心の中で叫びます、
「こんなに美味しいものをレストランで食べたことはない!
イヤー、幸せだあ!」
この3年半、毎週、この繰り返し。
奈良は良いとこ、一度はおいで!
そのときゃ、忘れず吉川亭を試してね!
きっと後悔しませんよお!
いったい、なんの話をしてるんだ!
お怒りのみなさん、気を静めて、
だからですよ、
お昼の私の写真、
幸せ一杯、腹一杯の人間の撮った写真なのであります。
これを言いたかったのです。

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by Hologon158 | 2008-09-29 17:59 | ホロゴン外傳 | Comments(4)

29.14 ホロゴン外傳3「2008年9月奈良職場界隈」14 今日、私は最高に幸せです!


人生、今日は最高だなあと思う日があるものです。
高校2年のある日の暮れ方、天空全部を糸巻き雲が埋め、
それが極上のゴールドに輝いたとき、
大学1年、明石の天文博物館のプラネタリウムが済んで、
ドーム室を出ようとしたその瞬間、
マスカーニのオペラ「カバレリア・ルスティーカーナ」の間奏曲が
ドーム一杯に拡がったとき、
大原美術館でモローの小さな「雅歌」と題する聖書画を見たとき、
アイル・オブ・スカイの北西果ての峠に立って、
大きな空と大きな海、
そのすべてに音がなに一つない、そう知って驚愕した次の瞬間、
ポンポンポンという、船の排気音がかすかにかすかに聞こえたとき、
桂林郊外の揚堤という小さな村に向かう道の側の草地に座って、
桂林のあの丘が空気遠近法で重なる遠景を見晴るかした際、
やはり音が何一つ聞こえないのに、
揚堤への細い道を遠く男が一人自転車で走る姿を目にしたとき、
プラド美術館でベラスケスの「ラス・メニーナス」を目にしたとき、
ホロゴンウルトラワイドを手に入れた日、
マウリッツハイスで、フェルメールの「デルフトの光景」と出会ったとき、
佐伯祐三展で「煉瓦焼きの家」を見たとき、
などなど…
そのすべてが、思いがけない突然の出会い。
人生って、そんな不意打ちに満ちています。
いやなことだって、不意にやってきます。
でも、よいことも不意にやってくるのですから、
どちらも不平を言わずに受け取りましょう。
そうでないと、人生が意地悪をするかも知れませんからね。
そして、
今日、
私はいつもより1時間早く目が覚めたのです。
不眠になったことがないという、不思議な男なのに、
たとえ目が覚めても、アブラカタブラ、あっという間に睡眠に戻れる私なのに、
はっきりと目が冴えている自分に気づいたのです。
予感だったのです。
やむなく、妻に気づかれぬよう、マットの上で静かに静かにストレッチ15分。
本日と火曜日は仕事はお休みにしています。
70本とたまりにたまったネガをスキャンするぞと勇んで取りかかりました。
すると、これがなんともはや、素敵な色にあがっているではありませんか?
たった1時間、生駒駅界隈で撮った2本ですが、
どれもこれもゴージャス!
次のホロゴンデイ、決定!
ブログに、古道具店の写真5枚をアップしました。
そして、しばらくして見ますとneonさんという方がおいでになっている。
画家!
それも古いものがお好き。
うれしくなって、その方のブログに飛んでみたのです。
そして、その画面の小さな絵をクリックして拡大。
その瞬間、私の心が幸せに包まれました。
まあ、一度、おいでになってください。
その後、1時間かかって、数ヶ月遡ってみました。
どの絵もどの絵も、私を幸せにしてくれました。
凛々しく立ち上がる古い家並みたち。
素敵なハーフトーンと質感。
独創的で、しかもさりげない!
これが至福の時というものなのでしょうね。
おっと、これくらいでやめよう。
あせらず、時々訪問して、ゆっくりと味あわせていただこう。

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by Hologon158 | 2008-09-29 12:42 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

29.13 ホロゴン外傳3「2008年9月奈良職場界隈」13 愛古党結成宣言!


骨董店は苦手ですが、
古道具屋さん、これは素敵ですね。
コンセプトはひたすら一つ、
古い道具を大切にしましょう。
使わなくなったら、別の人が使ってあげましょう。
よい道具は永遠です!
数ヶ月前、京都の骨董店に偶然入って(生まれて2度目位でしょうか?)、
韓国の数十年前の食器の一つ、スッカラを見つけました。
ただの大スプーンで、黒く汚れているのですが、とっても美しい形状。
楕円形の皿から、幅5ミリ程度の板厚の柄がすっと長く伸びているのです。
そのバランスがなかなか芸術的!
尋ねますと、1枚の板の端5分の1程度を皿の形状に丸くたたき込み、
残りを板棒になるまでたたき潰しているのです。
猛烈に時間と手間のかかる、完全手作りの職人芸。
あんまり気に入ったので、2本手に入れて、
金属磨き「ピカール」で丁寧に辛抱強く磨きました。
現れ出でたるは、極めて重厚かつ渋い光をほのかに発するゴールド。
作り手の心がこもった、本当の意味の道具というのはこういうものでしょうか?
陶磁を代表とする韓国の民芸の芸術性、心の温かさは世界最高と評価されていますが、
こんなささやかな道具に、その一旦に触れた思いがします。
それ以来、朝のシリアルを小さな方で、
カレーライスを大きな方でと、常用スプーンになっています。
味が違うか、ですって?
無論!(これ、韓国語でも同じ発音みたいですね)
スッカラの舌触り、極上なのです。
えっ? 奥さんに使わせないのか、ですって?
そうじゃないのです。
私は、小さな方を妻のために大枚はたいて買って帰ったのです。
と言っても、1本1500円でしたが。
ところが、妻は、他の人が口に入れて使ってきたものって、使いたくないというのです。
それもそうかなあ、なんて、ちらっとも思わないのが、私。
話がまた逸れましたが、
私が昼歩く界隈にも、そんな古道具店が一つあります。
ただし、いつ行っても閉まっています。
どうやら閉店してしまったみたい。
でも、その看板はがんばっています。
どっこい、おれは死なないよ。
だから、看板もガラス戸も苗字の方から薄れつつあります。
道具店の部分は、あくまで閉店に反対のご様子で、まだくっきり残っています。
店の左半分は雨戸が閉じられたまま。
この雨戸がすごい!
もうまるでビュッフェらの現代抽象画。
これぞ、私が勝手に造語した「時間芸術」の極致。
つまり、なんでもないものが経年変化により芸術と化した状態。
こんなものを見たとき、「ああ、いいなあ!」と思う人、
「わあ、汚い。どうしてほっとくの? 捨てちゃえよ!」と思う人、
この違い、大きいですね。
前者は、また造語しますと、「愛古党」
この党も、どこかの政党のように、極度に少数派に転落しつつあります。
私もその党員。
このブログにおいでの方も、おそらく大半がその党員。
党員の責務は、時間芸術を発見し、鑑賞し、讃歎し、
そして、できれば写真に保存すること。
がんばりましょう。
それとも、ひょっとしたら、ぼく独りかな?

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by Hologon158 | 2008-09-29 09:51 | ホロゴン外傳 | Comments(2)

29.12 ホロゴン外傳3「2008年9月奈良職場界隈」12 どこに顔が隠れているか分からない、それが町の面白味


町の地面
現代でもっとも酷使されている地表部分。
車やバイクや人の足ががんがん踏みつけ、痛みつけます。
その痕跡がすべて地面に残ります。
ネイティブアメリカンのトラッカー(追跡名人)は、
コンクリート地面の1年前の痕跡まで読み取ってしまうということです。
どんなことでもそうですが、
目利きが見えるものを、
ぼんくらは全部見逃してしまう、
これが世の中の道理。
こうして、能力の低い者は高い者を理解できないこととなります。
私は、トラッカーの能力ゼロ。
自分の大切なもちものさえも、ときどきどこに行ったか分からない始末。
でも、なぜか町の地面の面白い形象には目が行きます。
すでに住民がいなくなって久しい小さなビルのたたき。
マンホールの蓋が顔になっていました。
行方不明の経営者でしょうか?
駐車場のイエローラインがまっしぐら目指すのは、
北極ならぬ赤極。
まるで、このライン君、赤が大好きな私みたい。

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by Hologon158 | 2008-09-29 00:04 | ホロゴン外傳 | Comments(4)