わが友ホロゴン・わが夢タンバール

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162.173 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」173 チョイくろオヤジ、どこ?


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実は写真展に行ったのです。
    ブログ「龍人日記」の主、fwkp6043さんが出展されている、
    題して「チョイくろオヤジのちょういワルしゃしん展」
        (http://fwkp6043.exblog.jp/)
あたたかな写真と、やさしさに溢れた歯科医治療の苦心譚に、いつも心が癒されます。
    とても真面目に書かれているように見せて、
    なぜか、笑いがこみ上げてくるのです。
    おもしろ歯科医院には、おもしろ患者たちが集まるようで。
    そんなわけで、ブログ発見のその日から、私はこのブログのファンなのです。

京都駅近くの辰巳ビルが会場。
    西日が真っ向から強烈に照りつける中、ぐるぐる回って、
    最後に近くのビルの女性事務員に教えてもらい、ようやくたどり着けました。
    広い組木細工の床に立て看板のように、逆V字型の展示ボードがたてられ、
    5名の方が思い思いにご自分の写真を構成され、
    それぞれにプレゼンテーションを楽しんでおられます。
「チョイくろオヤジ」さんは影も形もなく、紳士と優雅なご夫人ばかり。
    写真も「ちょういワルしゃしん」はなく、
    それぞれに個性的な撮り方、個性的なプレゼン。
お目当てのfwkp6043さんの写真はただちにそれと分かります。
    ソフトで、真っ正面。
    私の撮り方と似ていますが、私が好きな理由はそこにはありません。
    人柄そのままにあたたかいのです。
    お持ちの道具中、ずば抜けてカリスマ性の高いのがローライ広角二眼レフ。
    fwkp6043さんのモノクロームはいつもため息が出るほどに見事です。
    今回、これを見ることができなかったのは残念。
    でも、そうではないかと予測はしていたのです。
    近頃の記事から見て、日常的にはほぼデジタルに移行された感じなのですから。
今回もキノプラズマートのような古代レンズをデジタルに使った写真が並びました。
    ほんとに不思議です。
    ブログの文章から思い浮かべるこの方の人柄がそのまま写真にも出ています。
    患者さんから頼まれれば、休日にまでわざわざ出てきて診療してあげる、
    人を大切にするお医者さんなのです。
    そんな方が写真を撮ればこうなるだろう、そう十分に納得できる味わい。
どうやら、ローライのディスタゴン55ミリという超絶レンズの描写よりも、
    こちらのソフトな古代レンズの方がふさわしいのかもしれない、
    そんな感じがしてきました。
ご本人はお仕事で夜にならないとおいでになれないとのことで、
    残念ながら、ご本人にお会いできませんでした。
    でも、お写真を見るだけでも、しっかりご本人の人柄に触れることができました。

    坂本の撮影を早々に切り上げた甲斐がありました。


  
by Hologon158 | 2010-07-31 22:07 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.172 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」172 時間芸術の宝庫


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撮影は午後1時45分で切り上げました。
    あとで報告しますが、どうしても京都に立ち寄る用事があったからです。
    昼食に鰻重を頂きました。
    蒸してから焼くと聞いて、焼き方をふつうよりも強くと注文を付けました。
    少し焦げ目がある位が私のお好みなのです。
    なんでもかでも、生焼けは大嫌い。

午後は日吉大社界隈を撮影しました。
    至る所苔むして、雨の日がよさそうです。
    今回は4度か5度目ですが、さまざまな時間芸術が見つかります。
    時間芸術とは、もともとはなんでもないありふれたものが、
    なぜか独特に古びて、あたかも一個の芸術と化してしまったものを言います。
人間だって、時間芸術の資格はあります。
    しかし、難しいですね。
    私も含めて、たいていの人は、最後までありふれた普通の人の境地にとどまります。
    でも、時折、人間性と境遇と時間とが曰く言いがたい化学変化を起こして、
    一個の芸術としての人間を生み出します。
    「人間国宝」がある芸術的才能に与えられる名誉であれば、
    一個の人間そのものが芸術と化した人に対しては、
    「人間芸術」という栄誉を与えたいものです。
地位やお金や権力をはぎ取ったら、平々凡々足る小物に戻ってしまう、
そんな人たちに「人間芸術」の資格はありません。
    地位やお金や権力がないにも関わらず、人間として輝いており、
    その輝きが周辺の人を照らし、その人たちを輝かせる、
    そんな人物こそふさわしいですね。
ものでもそうです。
    お金のかかり、高価な素材を惜しみなく使ったものが長生きし、
    ますます美しくなる、そんなものは時間芸術とは言いません。
    ありふれた素材で、ありきたりに作られたものなのに、
    その場の環境、保存した人たちの愛情などが相まって、
    なぜか年季の入った質感を備え、内から地味あふれる味わいを醸し出す、
    そんなものが時間芸術。
    坂本でも、そんなものをどっさり見つけることができました。

先日、ホロゴンヘキサワイドの第一回の撮影フィルムが先日現像から上がってきました。
    最初の2本はAE露出です。
    ホロゴン的にですが、なぜか、見事適正露出。
    3本目以降の脳内露出計によりマニュアル露出と変わらぬ、
    安定したネガとなっていました。
本日は、AE露出にして、見ること、シャッターを切ること以外はすべて自動化しよう、
    そう決意していました。
    でも、最初の数枚で断念しました。
    聞こえてくるシャッター音が、私が予測しているよりも遅いのです。
    やむなく脳内露出計によるマニュアル露出に切り替え、以後は快調。
結局、本日の収穫は8本でした。
    午後も実質撮影時間が1時間。
    要するに、15分1本の巡航スピードを本日も遵守したということになります。
    半時間、駅前のホテルのラウンジで休憩して、出発。

さて、どこへ行ったか?
    その報告は次回のお楽しみに。


  
by Hologon158 | 2010-07-31 20:30 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.171 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」171 比叡山坂本に来た


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比叡山坂本に来ています。
    紅葉の名所、日吉大社の神社町です。
    猛暑ですね。
    午前10時半すぎに着いて、予備の電池を駅前のDPショップで購入。
    ホロゴンヘキサワイドもこれで電池切れアウトの危険がなくなりました。
    今日はこれ一台限りです。
ローテーションはホロゴンウルトラワイドだったのですが、
    昨夜フィルムの備蓄を調べて、愕然。
    コダックのカラーネガフィルム400と100を2対1の比率で、
    300本仕入れていたのですが、箱をのぞくと、400が10本しかない!
    100の20本入りケースなら、4個も残っているのに。
    つまり、無計画に400ばかり愛用していたことになります。
そこで、シャッター速度が2段遅くなることを考えて、ローテーション変更。
今日はホロゴンヘキサワイドとしました。
    ホロゴン2台態勢はこんなとき便利です。

坂本の町は駅からまっすぐ西に向かって上ります。
    終点が日吉大社。
    私は途中で西側のわき道に逸れ、ぐるりと大回りして、
    午前11時半、日吉大社参道の終点付近に戻り、
    お休みどころ「芙蓉園」に入りました。
坂本は比叡山の麓です、
    延暦寺の別院、塔中が山腹に沢山並び、
    穴太積石垣が至る所に聳え、まさに石垣の町。
    これだけでも絵になります。
午前中の1時間弱の収穫は3本と20枚。
    いつもどおりのリズムです。
    つまり、快調!
by Hologon158 | 2010-07-31 18:37 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.170 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」170 そうだったんだあ!


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先ほど、京都から帰宅しました。
子どもたち(猫ですが)に晩ご飯をあげ、シャワーを浴びて、さっぱりし、
書斎に落ち着きました。

静がやってきました。
    そんなときはいつも抱きしめて、しっかり見つめ合います。
    なんという美しい少女でしょうか!
    熱中症気味でしたが、すっかりふっとんでしまいました。
    今日外でなにをしたかという報告の前に、朝の報告を一つ。

気持ちのよい朝でした。
午前7時ころです、
    眠りからふっと覚めながら、アイデアが一つ浮かびました。
    昨夜いろいろ思案したことについての、一つの回答。
    どんぴしゃり!
近頃ご無沙汰していたインスピレーションの到来です。

頭の中で思考を組み立てていける人がいます。
    いわば、頭脳明晰、論理的な人。
    うらやましいですね。
    私、一度、こんな風に言ってみたいものです、
        「君は次の3つの理由で間違っているよ、
         まず、第一に...」
私はこれができない。
    記憶力に欠陥があるせいでしょう、
    いくつかのデータ、いくつかの思考プロセスを頭に置きながら、
    論考を次に進めるということができません。
私の場合、文章に書いてはじめて論理が浮かび上がります。
    でも、書いているだけでは、いつまで経っても、堂々巡り。
    結論、決断はつねにインスピレーションの形で起こります。
    わーっと押し寄せる怒濤の心象。
        そうだ、そうだったんだあ!
大きな仕事で考えあぐんだとき、よくこれが起こったものです。
    それがいつも、私にとっての正解でした。

    今回もそうであればよいのですが。

それが何であったか?
いずれ近い将来報告させていただきます。
by Hologon158 | 2010-07-31 18:10 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.169 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」169 ほんもののアーチスト!


やはりasahi.comで、素晴らしい写真展を一つ見つけました。

    「暗がりのあかり チェコ写真の現在」
        (http://www.asahi.com/photonews/gallery/100730czech/)

全部、私には絶対に撮れない技と境地の写真、当然ですが。
中でもびっくりした写真家が一人いました。

        トノ・スタノ

勝手にキャプションを引用させていただきます、

    1960年 スロバキア共和国ズラテー・モラフツェ生まれ、プラハ在住。
    モデルに表現豊かでダイナミックなポーズをとらせ、
    エロティシズムを強調しつつも、
    優美なヌードやポートレート作品を制作している。`

ついでに、写真も引用させていただきます。
    (写真展のプロパガンダなので、許してくださいね。
     3日経ったら、削除しますね)


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写真の美しさにはただならぬものがあると思いませんか?
    現代の写真家って、たいていかなり手の込んだ仕掛けを使うようです。
    でも、この人は、完全にナチュラル。
    ポーズと光線だけで、作品を創造している。
    2枚とも素晴らしいですが、「センス」と題された1枚目、いいですね。
    まさに伝統的な手法で、独創的なアートを生み出しています。
    これが、ほんもののアーチスト。

1枚、展示の一角を撮った写真があります。
    大伸ばしをマット、フレームなしで、素のまま見せています。
    おかげで、窓からチェコの人たちを見渡しているような印象。

でも、題名はいただけませんね。
    「暗がりのあかり」って、一体、なんなのでしょう?
    例示された写真群を見渡しても、題名との関わりが浮かんでこない。
    写真はかなり独創的なのです、
    せめてそんな独創性にふさわしい題名を付けてあげてほしかったですね。


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by Hologon158 | 2010-07-30 23:56 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.168 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」168 一歩、足を前に!


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asahi.comで素敵な言葉にぶつかりました、
猿まわし師の村崎太郎さんの父親のことばです。

    「世界に飛び込め。苦しいときには一歩、足を前に出すんだ」
            (2010年7月25日「おやじのせなか」から)

私の尊敬する先輩の言葉とぴったり一致しているのです。
この先輩はいつかこうおっしゃったのです、

    人生ではいつも道の選択に迫られます。
    狭い道と広い道。
    そんなとき、私はいつも狭い道を選んできました。

どちらも、なかなか真似のできないことです。
    よほど強い人間か、よほどしっかりした心構えの持ち主か、
    それともその2つを兼ね備えた人か、
    この世は、こんな人たちによって切り開かれてきたのでしょう。

私は、とてもそんな人たちの真似はできませんので、
写真についてだけ、いつも一歩前に足を出すことにしています。
    これもなかなか難しいですね。
どんなレンズでも、足の出し方に違いこそあれ、
    難しさに変わりはありません。
ホロゴンのような15㎜超広角となると、
    前に足を出しすぎても、突拍子もないクローズアップになるだけ。
    さりとて、ちょっと遠慮すると、あっけらかんと空疎空漠たる写真に。
    その中間のどこかにいつも正しい位置があります。
でも、私は、そんなことで思い煩い、計算するのはやめました。
    撮れてもともと、撮れなくてもともと、どうでもいい、
    そんな気持ちで、がばっと近づくことにしています。
    幾度も書いていますが、ホロゴンウルトラワイドの場合、
    約60㎝から無限遠までの常焦点です。
    つまり、60㎝よりも接近すれば、前面はぼけてしまいます。
    でも、そのボケ方がかなり希薄なのです。
    ですから、どんなにボケてもよい、そう思い切りました。
    30㎝、40㎝は平気のへいざというわけです。
傑作を求める方にはとても我慢のできない好い加減さ。
    でも、傑作がいらなければ、どうでもいいじゃないですか?

ホロゴンを持って超接近することは、まさに「世界に飛び込むこと」です。
    110度の画角なのですから、よほど接近しないと、
    目の前の世界全部が写ってしまいます。
    それじゃ、私の心にぐっときたのは誰か、分からない。
私の心にぐっときたやつだけを撮りたい。
    そんなときは、一歩、足を前に出す、これしかないですね。

でも、写真だけじゃ、いけませんね。
もっと、人生においても、1歩前に踏み出さなきゃ!

    反省!
by Hologon158 | 2010-07-30 21:59 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.167 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」167 なんだか好きに


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昨夜、友人OYさんが電話をくれました。
    私に、SPレコードのすばらしさを教えてくれた人。
    この人の戦前戦後の音楽演奏に関する造詣、蘊蓄はただならぬものがあります。
    どうしてそこまで知ることができたのか、いつも驚嘆させられます。
彼は、SPの会を定期的に開いています。
    いつも30人ばかり集まります。
    そこで、さまざまなジャンルの掘り出し物SPを聴かせるほですが、
    その際に、OYさんが蘊蓄を傾けて解説をするのです。
    その分かりやすいこと、おもしろいことは、昔の映画評論家淀川長治さんそこのけ。
    本物の知識でないと、こうは行きませんね。

彼の今日の話題は、夭折の名ピアニスト、ディヌ・リパッティのこと。
    彼のショパンのワルツ集SP16枚組をオークションで競り落としたということで、
    意気揚々でした。
その話のついでに、彼がちょっと楽しい声楽家を教えてくれました。

    フローレンス・フォスター・ジェンキンス
大富豪夫人で、ソプラノの音楽を愛し、演奏会を開催し、レコードを出したのです。
この人に付けられたあだ名、キャッチフレーズがふるっています、
超絶音痴!
早速You Tubeで検索。
    
    モーツァルトの「魔笛」から「夜の女王のアリア」
    Florence Foster Jenkins 2006
    (http://www.youtube.com/watch?v=xdLyL2_mFaA&feature=related)

音声だけのファイルだと、確かにひどい。
でも、このコンサートシーンを見て、感じました。
    この人、楽しんでるよ!
    それも、心の底から!
    観衆も、いやならこなければよいのです。
    でも、かなり入っているようです。
    しがらみでおつきあいの人もいるでしょう。
    でも、無関係の人だっているはず。
    そんな人は、ひどい音楽を聴かされることがわかっているのにやってきている。
    この人の心を感じるから、わざわざ来ているのです。

絶対に間違いを許さないのが、クラシック音楽。
    とりわけ楽器のない声楽は、厳しいですね。
    いつも安全網のない高みで、絶体絶命の綱渡りをするようなものです。
    いきなりハイノートをバンと発声しなければならない。
ヴェルディのオペラ「アイーダ」冒頭のラダメスのアリア、
プッチーニのオペラ「トスカ」冒頭のカヴァラドッシのアリアもそうです。
    ほんのちょっとせりふ的なやりとりをした後、
    ただちに全力投球でアリアを歌わなければならないのです。
    ひたすら自分の能力を信じて、正しい音程で歌い出さなければならない。
    賭けみたいなものです。
    音がずれたりすると、キャリアそのものを失いかねないのです。
ところが、ジェンキンス夫人は、そんなリスクなんかぶっとばしてしまいます。
    なんでもいい、とにかく声が出たら、
    それがどんなに楽譜からかけ離れていようと、知ったことか!

そう考えて、気づきました。
    なんだ、この人、ぼくと一緒なんだ。

    完璧な画像をどこまでも追求するデジタルカメラの世界から遠く離れて、
    露出も構図もカラーもシャープネスもなにもかも異常にずれている写真を、
    誰がなにを言おうとも平気でバリバリ撮って、ブログにバリバリ掲載しているのです。

    超絶ど素人写真!

こんな風に考えると、
    ジェンキンス夫人のこと、なんだか好きになってしまいました。
by Hologon158 | 2010-07-30 17:55 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.166 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」166 ナチュラルが一番


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今日、スミ・ジョーのCD「バロックへの旅」が届きました。
    コンセルトヘボウ室内合奏団の伴奏がまことに素晴らしい!
    そして、この素晴らしいバロック・アンサンブルをバックに、
    スミ・ジョーが自由自在に難曲を軽やかに歌ってのけます。
ヴィヴァルディの歌劇「グリセルダ」からのアリアもあります。
    チェチーリア・バルトリがイタリアでのリサイタルで採り上げ、
    唖然とするような絢爛たるテクニックで歌ってのけています。
    You Tubeでも観ることができます。
        Cecilia Bartoli Agitata da due venti Vivaldi
    (http://www.youtube.com/watch?v=rISjBGOtHhs&feature=related)
ところが、スミ・ジョーも負けていません。
    なんと彼女の演奏もYou Tubeで観ることができるのです。
        Sumi Jo - Agitata Da Due Venti [Vivaldi]
    (http://www.youtube.com/watch?v=pFz5ZZvhjuI&feature=related)
    ただし、残念ながら、伴奏が悪く、彼女自身の調子も本調子ではありません。
    低音も声が出ていません。
    CDとはかなり出来が落ちますので、これを観て、
    チェチーリア・バルトリに負けているとは思わないでください。
カラヤンに関するかぎりは、はっきりスミ・ジョーの方が勝ったのですから。
    カラヤンは、この二人にあった翌年、スミ・ジョーをデビューさせます。
    チェチーリアもカラヤンに会ったときはまだ20歳。
    カラヤンが彼女を呼んだのは4年後の1990年、
    不運なことに、カラヤンは演奏前に世を去ってしまい、
    チェチーリア・バルトリは、惜しいことに、
    そのキャリアーをカラヤンで飾ることができなかったのです。
もっとも、チェチーリア・バルトリのその後の活躍は超人的。
    メゾ・ソプラノですが、ソプラノのレパートリーもカバーして、
    その超絶技巧にさらに磨きをかけて、
    伝説的な大歌手への道を歩んでいます。

この二人の共通点は、声が自然にわき上がってくること。
    無理をしてないので、ナチュラルで澄んでいます。
    絵でも音楽でも写真でも、この点は共通です。
    ナチュラルで作為がないのが一番。


           [後書き]
              夕暮れどき、ショウウィンドウを撮るのは簡単です。
              ガラスにカメラを押し当てて、シャッターを切ります。
              ホロゴンウルトラワイドの場合、適正露出など考えません。
              常に8分の1、つまり手持ち限界スピードで撮ります。
              ホロゴン15mmF8は絞り固定ですから、EV値7になります。
              撮れなければ、または手ぶれすれば、あきらめます。
              今回は成功しました。
              かなり正確な構図になりました。
              これはホロゴンの仕業。
              ホロゴンウルトラワイドのファインダーは猛烈なパララックス。
              のぞいても無理、それより真っ正面に持って行くのが正解。
by Hologon158 | 2010-07-30 00:36 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.165 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」165 痛い言葉


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№157で文楽三味線の人間国宝鶴澤寛治さんのことを書きました。
彼の語り書きの続編が今日日経に掲載されていました。
    文楽三味線の弟子は、師匠が演じるとき、すぐ裏に居ます。
    文楽は老人が多いので、もし倒れたら、ただちに代役を務めるため。
    でも、それだけではありません。
    実演に接して、師匠の演奏を学ぶことが主目的なのです。
    すべて身体で全部覚え込むのです。
ところが、現代の若手は録音しておいて稽古をするそうです。
このことについて、寛治さんも書いています、

    父が「えらいもんが出てきたなあ。
    もう文楽もしまいや」と嘆いていました。
    私も最近、本当にそうだなと実感しています。
    録音技術は格段に進歩しましたが、
    録音は細かい節回しは教えてくれても、
    心や情は教えてくれない。
    やっぱり稽古は見台を挟んで師匠と差し向かいでしないといけません。
    今の若い人たちはマイペースです。
    自分のスタイルを大事にすることはいいことですが、、
    それでは大きな壁にぶつかったときに突破できなくなる。
    腕に自信が芽生えると、今度は、
    「私には私のやり方がありまんねん」と唯我独尊になりがち。
    「これでいいんだ」と自分で決めてしまったら、成長はありません。
    芸の奥行きは果てしない。
    昭和の名人の一人、文楽太夫の竹本越路大夫師匠はおっしゃってます、
        「芸の修業は一生では足らんかった。
        二生欲しかったなあ」

幹事さんの言葉を読んでいて、つくづく感じたことは、
    写真に関するかぎり、私は寛治さんの言う「若手」そのままだ!
    この言葉全部があてはまる!
    妻に言わせると、私はもっとひどいそうで、
    最初にどかんと大きな壁にぶち当たったまま、
    全然気づかないで、写真を幸せに続けているんだそうです。
ただし、「これでいいんだ」と自分で決めてしまったことはありません。
    「素人でいいんだ」とは決めてしまいました。
    でも、写真を撮るかぎり、
    自分がぶつかった美しい光景をきちんと記録する、
    このやり方をたえず改善してゆきたいという気持ちは失っていません。
    人のために写真は撮らなくても、
    自分のため、未来の自分のためには撮っているのですから。

でも、人間国宝の言葉はしっかりと傾聴すべきですね。
どうしたらよいのでしょうか?
    超広角名人たちの作品に接しておく必要はありそうです。
    でも、私が知っている超広角の達人たち、
    ビル・ブラントやジャンルー・シーフの女性写真にしても、
    21㎜一本を駆使した荒木経惟の「センチメンタルな旅」にしても、
    何㎜か不明ですが、奥行きの深い作品を数々撮ったユージン・スミスにしても、
    スーパーアンギュロン21mmf3.4を駆使して、
    天空に向かってそそり立つ作品群を次々と発表しておられるyoshiさんにしても、
    おそらく21㎜でストリートフォトを撮り続けたゲリー・ヴィノグラントにしても、
    いずれも素人写真とは完全にかけ離れた次元にあります。
    さりとて、私と同レベルの素人ブログじゃ、勉強になりません。
    この2つのレベルの間には、果てしない深淵が開いています。

そこで、つくづく思うこと、

        やっぱり「二生欲しかったなあ」
by Hologon158 | 2010-07-29 20:56 | ホロゴントラベル | Comments(0)

162.164 ホロゴントラベル2「2005年9月青森は弘前の町の風情にしびれたね」164 炎は消せず


日経文化欄に面白い人物が寄稿していました。

    鈴木靖幸さんの「消防愛の炎は消せず」

    小学校5年生のときから40年来の消防ファン。
    38歳のとき、ついに消防車の収集を始めます。
    わざわざ土地を購入して、7台の消防車を手に入れました。
    その大半を完全に修理して、走行可能にしているようです。

消防車のコレクターって、世界に何人いるのでしょうね?
インドの宗教家バグワン・シュリ・ラジニーシは、ロールスロイスのコレクター。
    莫大なる寄進を受けて巨万の富を築き、何十台ものロールスロイスを収集し、
    ついに米政府から国外退去処分を受けましたが、
鈴木、この人と比べると、はるかに美しい。
    夢に生き、夢を実現する男って、とても魅力的です。

私もときどき、何かコレクションを持ちたいなと思うことがあります。
でも、コレクターとなるための資質が私にはないようです。
    収集可能ななにものかを心から愛せなくてはならない。
    でも、そんなものについに出会わず仕舞い。
たとえば、クラシックカメラ。
    とても魅力的だし、最近のデジタル化に伴う急速な斜陽化を考えますと、
    さほど経済力がなくても、かなりの数を集めることができそうです。
でも、集めてどうするのか?
    私がカメラに求めるのは、私の夢に沿った描写ができる力。
    私の夢はホロゴン15mmF8一本がかなえてくれます。
    あと、幾台かクラシックカメラ、レンズを保有していますが、
    これらはみなホロゴン15mmF8を保管するような独特の描写力ゆえ。
    それ以上は、足手まとい。

どうやら、生涯、コレクターにはなれそうにありません。
    強いて言えば、「美の記憶のコレクター」でしょうか?

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by Hologon158 | 2010-07-29 18:07 | ホロゴントラベル | Comments(0)