わが友ホロゴン・わが夢タンバール

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392.05 ホロゴンデイ95「2005年12月11日 京都烏丸界隈でロボグラフィ三昧」5 静かな天才たち



私は、なにしろ幼い子供の頃に、
父親から英雄伝のようなものばかり買い与えられたせいでしょう、
非凡な人間に対するあこがれが人一倍強烈なようです。
私のブログ全部がこの主題に向けられていると言ってもよいかも知れません。

おもしろいことに、自分自身をそんな非凡な存在にしたいという欲求は
物心ついてからこの方、露ほども感じたことがありません。

圧倒的に人より優れているところなど、何一つない、
というより、できないことだらけという人間なので、
自意識過剰のドン・キホーテにだけはならずに済みましたし、
非凡な人間と自分を比べて、うじうじと羨望の念をかき立てることもなく、
すなおに英雄、天才たちの非凡をエンジョイしてきました。

歳をとるにつれて、ナポレオンとかアレクサンドロスと言った、
末端肥大症的英雄は目に入らなくなって、
もっと日常的なエリアでの非凡人に関心が移っていくようです。

    カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛もそうですが、
    千住真理子さんやハンナ・チャンもそうです。

私の世界だけの天才でよいのです。
共通点は、心にあります。
他を押し退けず、静かに自分自身を完成していく人たち。
そのパフォーマンスは比類がないのに、
ことさらにその成果を誇る心の狭さがない人たち。
よく言う「自然体」の天才たち。

    フェルメール、ジェーン・オースチン、紫式部、樋口一葉、宮沢賢治、
    こんな人たちが先達です。

ナポレオンとかアレクサンドロスは、文明、文化をかき乱すばかりで、
なにか好影響を与えたとしても、それは意図ならずしてのこと。
人類の文化を真実創造してきたのは、
こんな静かな天才たちのさりげない営為なのではないでしょうか?

そんな天才たちにますます惹かれます。




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by Hologon158 | 2012-10-31 22:39 | ホロゴンデイ | Comments(0)

392.04 ホロゴンデイ95「2005年12月11日 京都烏丸界隈でロボグラフィ三昧」4 至難です



二胡の陳少林先生がよくおっしゃいます。

    「生徒さんたち、二胡を強く弾こうと思って、
    ますます弦を強くこすります。
    すると、どんどん音がでなくなります。
    軽く弾けば弾くほど、二胡の音は強くなります」

揚琴でも、弦を強く叩けば叩くほど、音が汚くなるだけです。
揚琴では、琴竹と呼ばれるスティックを手首の先、とくに指を使って、
低く弾くことでピアニッシモが出せます。
これができません。
疲れます。

付虹先生、

    「腕ではなく、指を使ってください。
    指を使ってスティックをできるだけ低く上下させてください」

ダイナミックにスティックを使うときは、
指を使って弾けるようになっているのですが、
弦すれすれに低くスティックを上下させるときは、
スティックを持つ指の動きも最小限になります。
スティックを上に上げ、下に下げる、その小さな動きを指だけで生み出す、
至難です。

二胡の静かにすすり泣くようなピアニッシモサウンドも、
ただ指で弦をぐっと押さえているのではなく、
弦の上の指がふるえるように微小の上下動を絶えず繰り返しているからなのだそうです。

関西のオペラ公演で、わざわざパリオペラ座からティンパニー奏者を招いたそうです。

    日本人の奏者を使って練習中にその奏者が会場に到着しました。
    日本人奏者に交代して、ティンパニーの前に立って、
    トレモロをディリディリとひとしきり鳴らしたとき、
    そのサウンドは聴いていた人たちを戦慄させたそうです。
    あまりに異次元だったからです。

20世紀最高のワーグナーソプラノ、キルステン・フラグスタートにも、
同じような逸話があります。

    メトロポリタンの「ワルキューレ」公演のリハーサルで、
    ヒロインのジークリンデの一声を発したとき、
    指揮者も演奏者たちも相手役もぶったまげてしまって、
    演奏を続けることなどできなかったそうです。
    悠久の彼方から女神が姿を現すかのような深淵の歌声だったからです。

だんだんと古今未曾有の境地に話が移ってしまいましたが、
アートというものには、それがどんなジャンルであれ、
こんな異次元のファクターが未知の眺望を眼前に開くようななにかがあるものですね。
それがないと、たんに「よく弾けました」だけのことですね。




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    [後書き]
        前回と同じ場所の写真が出現。
        どうやら逆戻りして、また撮ったようです。
        ということは、窓の中の人物らしきものは、
        人物ではないのかも?
        記憶にありませんねえ。
by Hologon158 | 2012-10-31 00:18 | ホロゴンデイ | Comments(0)

392.03 ホロゴンデイ95「2005年12月11日 京都烏丸界隈でロボグラフィ三昧」3 沈黙の音楽



仲道郁代というピアニスト、大いに気に入りました。
帰宅後、YouTubeで検索してみました。
沢山ビデオがあります。

その一つで、こんな言葉を述べていました。
うろ覚えです。

ピアノというのは打楽器です。
キーを叩くと、どんな風に叩いても、音は減衰して、やがて消えていきます。
このはかなさがピアノの魅力。
そして、ピアノに向かうと、見えていないものが見えてきます。

この言葉を聞いて、感じました。
この人も心から音楽を愛している人なんだ。

大変なテクニックの持ち主のようです。
でも、とても真摯な演奏なので、腕自慢には見えません。
純粋に音楽の喜びが浮かび上がってきます。
そんな境地になれると、もう怖いものなしという感じですね。

千住真理子さんもそうです。
アンコールにメンデルスゾーンの三重奏曲を演奏しました。
最後に、ヴァイオリンの高音がピアニッシモで、
永遠の彼方に消えていきましたが、
千住さんの弓はヴァイオリンの弦からから離れた後も、
まだ音楽を奏で続けているかのように、
弦からゆっくりと静かに離れて行くのでした。
演奏の音が消えてもまだ音楽は続いているのです。
ここでもまた、音楽への無上の愛を感じることができました。

ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの打楽器奏者の言葉を思い出しました。

    たえず、新しい打楽器(なんでもよいのです)を試し、
    新しい音とリズムを探しています。
    いつか打楽器を使わないで、沈黙の音楽を鳴らすことができたら、
    そう心から願っています。

この人も音楽を心から愛する人なのですね。
音楽を愛する人たちが沈黙の中に音楽を感じようとすることで共通している、
これはどういうことなのでしょうか?
これからもっと考えることにします。




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by Hologon158 | 2012-10-30 21:21 | ホロゴンデイ | Comments(0)

392.02 ホロゴンデイ95「2005年12月11日 京都烏丸界隈でロボグラフィ三昧」2 驚嘆はすれど



千住真理子さんのヴァイオリン演奏について、
いつもあたたかい心のこもった演奏だと書いています。
演奏会であれ、CDであれ、変わりはありません。
こんな風にあたたかい心を感じさせる器楽演奏をする人はあまり居ません。

もちろんどんな演奏からも演奏家の心がにじみ出てくるのでしょう。
だから、私が言っているのは、こういうことなのでしょう。

    千住さんの演奏からにじみ出てくる千住さんの心が私の心にかなう。

「私はすごいんだ」そう言っている演奏があります。
そう感じたとたんに、私の心が閉じてしまうのです。
写真でもなんでもそうですね。

    昔、猛烈に巧い写真を撮るアマチュアカメラマンがいました。
    舌を巻くほどに見事に撮りました。
    猛烈に努力をして、工夫をしている人でした。
    ところが、
    驚嘆はすれども、感動はしないのです。
    その写真からは冷たい計算ばかりが見えてくるのです。
    心から感動したから撮ったのだという感じがまったく見えてこない。
    爬虫類の肌を触るような感じなのです(爬虫類さん、ごめんね)。

私がアマチュア写真家の写真が嫌い(はっきり嫌いです)なのは、
「よし、コンテスト作品が撮れたぞ」
というような自慢げな気配が感じられるばかりで、
ふるえる心など、感じられないことが多いから。
コンテストなどで名声を得ようとすると、こんな感じになります。

私がカルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛を愛するのは、
プロであるにもかかわらず、
無条件で被写体となる人々の心にじかにコンタクトしているからです。
ブラッサイやケルテスにもこの愛が感じられます。
こんな人が真の写真家なんだ思いたいですね。

ドアノーは、彼が好きな人にはもうしわけないのですが、
私にはかなり無理。
いかにも庶民の生活を描いたように見えて、
実はそんな写真の多くで、俳優たちの演技であることが分かってしまうと、
打算ばかりが見えてしまうのです。
カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛のように、
街や人を愛して撮っているとは思えない。
打算で写真を作る人は、写真家じゃなくて、
写真商売人だと思ってしまうのです。




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by Hologon158 | 2012-10-30 18:39 | ホロゴンデイ | Comments(0)

392.01 ホロゴンデイ95「2005年12月11日 京都烏丸界隈でロボグラフィ三昧」1 左手から離さない



またホロゴンデイに戻りましょう。
それも7年前に遡ります。
京都四条河原町から烏丸あたりのロボグラフィです。

昔も今もまるで変わらぬ写真を撮り続けているのですから、
大いなるマンネリズムですが、
私一人にとっては、興奮に満ちたマンネリズム。
これ以外の撮り方を知らないのですから、
マンネリであろうがなかろうが、別に気にしません。

フォルダに入っている109枚全部ご覧に頂きましょう。




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さて、№390.07の記事をご覧になれば、
私たち夫婦がほとんど千住真理子さんの「追っかけ」に近い感じですが、
よろこんで、「追っかけ」を自認いたしましょう。

    正直に言いますと、
    ずっと、なにかを「追っかけ」の人生だったようです。

音楽の分野だけでも、憧れのスターたちが十本の指でも足りない位。
千住真理子さんは、私にとっては日本の演奏家の代表選手みたいなものです。
ヴァイオリニストとしては、グリュミオーやチョン・キョンファと並ぶのですから、
大したものです。
それというのも、千住さんの音楽ほど、心のこもった演奏はざらにはないからです。

演奏の合間に3人の演奏家がおしゃべりをするのですが、
まるで三重奏曲のような絶妙のハーモニー。
とても頭の良い3人がちょうちょうはっしとやり合うのですから、
演奏に劣らずおもしろい。
ずば抜けて弁が立つのが仲道さん。
目から鼻に抜けるような雄弁ぶり。

彼女が千住さんのことを感嘆して、

    「携帯は右手に持って片手だけで操作するんですよ。
    起きている間、ほとんどヴァイオリンを左手から離さないんですから」

聖書のギデオンの500人を思いだします。

    敵に向かって行軍中、川にさしかかったときのことです。
    数千のイスラエルの兵士たちは川縁に群がって夢中になって水を飲みました。
    そのとき、武器を片手から離さなかった兵士500人だけを選抜して、
    残りは帰してしまい、この500人だけで侵入軍を撃退してしまうのです。
    千住さんが参加していたら、ギデオンは躊躇なく千住さんを選んだことでしょう。

イギリスの名ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンも
手に入れたストラディヴァリウスを抱いて寝たそうです。
楽器を心から愛することが良い演奏の基本条件となる人がいるのでしょう。

私のことを考えると、ホロゴンウルトラワイドを抱いて寝たりはしませんでした。
まだまだですね。

あなた、いかがですか?
また、次のカメラ買おうとしているんじゃありませんか?
by Hologon158 | 2012-10-30 00:24 | ホロゴンデイ | Comments(0)

391.01 ホロゴン画帖123「十汎帖 うらぶれた西九条の路地裏がさらにうらぶれて見え」



スピードパンクロ35mmF2をライカM9に付けて撮りますと、
やはりスピードパンクロですね。
ズミクロン、ズマロンたちライカ純正の35㎜とやや趣が違い、
まるで古い映画の1シーンのような感じがすると言いたいところ。

でも、戦前ノンコーティングレンズらしく、
とても地味ですね。
やっぱり、これらもロボグラフィなのです。

    けっして物語など生み出しません。
    けっして背伸びをしない。

    ただのものたち、
    ただの人たち、
    ただの路傍。
    ただの写真。




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by Hologon158 | 2012-10-29 22:10 | ホロゴン画帖 | Comments(0)

390.07 ホロゴン外傳98「2012年10月15日 西九条ではスピードパンクロ35mmF2も活躍」7-完-愛の歌



昨日は大阪ザ・シンフォニーホールのコンサート。

    千住真理子、長谷川陽子、仲道郁代
        女神たちの「愛の歌」

第一部は長谷川のバッハの「シャコンヌ」チェロバージョンから始まり、
次に、ピアニスト仲道のドビュッシー「月の光」、ショパン「バラード1番」、
最後は、千住の「アヴェ・マリア」「夕焼け小焼け」

仲道は日本を代表するピアニストの一人ですが、聴くのは初めて。
ピアノのタッチが繊細で明確、ドビュッシーが出色でした。

でも、やっぱり千住真理子さんです。
グノーの名曲が始まったとたん、胸にぐっと迫るものがありました。

後半は、千住のクライスラー「レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス」。
そして、ベートーベンのピアノ三重奏曲「大公」
「愛の歌」という題名にふさわしいコンサートでした。

ただし、メインの「大公」については若干問題がありました。
演奏にではありません、私に。

    若い頃、スークトリオの「大公」にのめり込み、
    レコードをすり減る位に鳴らして、一生分聴いてしまったのです。
    こんなことはしない方がいいですね。
    物事はほどほどにしないとね。

こんな風にいわば聴き倒してしまった曲には、
ベートーベンの「田園」、マーラーの交響曲1番「巨人」があります。
ついでにいえば、近鉄奈良駅近くのお好み焼き屋のお好み焼きも。

だから、「大公」はとても聴きづらいのです。
そのうえ、私たちの席は右側二階袖の1列目
(あんまり人気が高すぎて、1階席は手に入らない)。
よく見える席なののですが、
トリオでは、ヴァイオリンは客席に向かって左を向く位置に。
おかげで、こちらを向いているチェロの低音ばかり朗々と響きわたり、
デュランティの美音を覆いかくしてしまい、
重奏にならない。

このときばかりは1階席がうらやましいという気持ちになりました。
予約をとるのに苦労をした妻はカッカきて、

    「どうやったら、1階席とれるのよ!
     予約開始時刻に電話しても、ずっと話し中なのよ!
     なんかコネがあるんじゃない?」

私、あきらめが早いので、

    「コネで保留されている席もあるだろうけど、
     ほとんどの人は電話や直接窓口で買っているんだよ。
     電話が話し中ということは、
     誰かの電話がつながっているということなんだから。
     そんな運のよい人がたまたま良い席をとれるんじゃない?」

日本全国で毎日、誰かに不幸が見舞い、
誰かが幸せで暮らしているのと一緒ですね。
でも、そんな一般論でごまかされる妻ではありません。
焼け石に水でした。

来年2月に千住さんが小品集のリサイタルを開くので、
コンサートが始まる前に窓口で購入しました。
すでに一階は全部埋まり、今回の席のお隣がとれました。
どうやらヴァイオリンが左側に向くことが多いことで、
右側席から埋まるようですね。
妻にいわせれば、また陰謀のおかげで良い席が取れなかったわけです。
まあ良いでしょう。




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by Hologon158 | 2012-10-29 19:31 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

390.06 ホロゴン外傳98「2012年10月15日 西九条ではスピードパンクロ35mmF2も活躍」6 お宝記憶


一生、心に秘めておきたいような出来事、情景の記憶、
そんなものがありませんか?

先日、大阪西九条を撮影していたときのことです。

    細い路地の四辻にかかったときのことでした。
    前方から女子高生が自転車でやってきて、
    四辻に自転車を止めて待っていたらしい男子高校生に眼を止めて、近づきました。
    男子高校生が手を伸ばして、女子高生の自転車を引き寄せました。
    そのときの少女の喜びと恥じらいが混じった表情を忘れることができません。
    ピンクの花がぱっと開いたようでした。

少女が男子高校生に恋していることだけは明らかでした。
その少女はこの世のどんな男子高校生にももったいないほどの美しさでした。
ニニギノミコトが見初めたコノハナサクヤヒメて、
きっとこんな少女だったに違いありません。

えっ、写真を撮ったか、ですって?
あなた、分からない人ですね。

    この世には、絶対に写真にできない情景があります。
    このシーンはそんなシーンでした。

私は、その表情を見た瞬間に眼を離し、
ついに二度と見ないままに通り過ぎました。

    一目見たら、忘れられないシーンがあり、
    一目以上見るべきではないシーンがあります。
    どなたもそうでしょう?

私の記憶の中には、
そんな人生の宝となる瞬間の情景の記憶がいくつも詰まっています。
牛が反芻するように、私も時折そんな瞬間シーンを思い返します。

    人生のさまざまなシーン、
    旅のシーンだってあります、
    家族のシーンがあり、友人たちのシーンがあります。
    貴重な出会いのシーンもあります。
    夢のシーンだってあります。
    みんな、宝物です。

西九条の女子高校生のシーンもそんな宝物になりました。
ちなみに、おっさんのお宝記憶、あまり沢山は記憶にありませんね。




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by Hologon158 | 2012-10-28 22:47 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

390.05 ホロゴン外傳98「2012年10月15日 西九条ではスピードパンクロ35mmF2も活躍」5 筆を惜しまない



昨日、壷阪山から飛鳥駅まで一緒に歩いたDAさんの撮り方は、
いわゆる「筆を惜しむこと金のごとし」、
よほどの光景でないと、シャッターを落としません。

ストリートではフィルム一本がせいぜい、
飛鳥のようなフィールドでは二本か三本。
彼は眼力で撮っているようです。
だから、撮れた写真はすべて作品になっています。

昨日も10枚ばかり見せてもらいました。
28mm縦写真が基本です。
圧倒的にすばらしい!
しっとりとして、空気感と情感をみなぎらせて、見応えがあります。

ブロガーにも個展をしてほしい方が幾人もおいでですが、
DAさんもその一人。
知られざる写真家なのです。

それじゃ、お前も「下手の鉄砲数撃てば当たる」式乱写をやめて、
性根を入れて一発必中で撮ればいいのに、
そうおっしゃる方がおいでになるでしょう。

    そうはまいりませんね。

まず第一に、私は作品を作っているわけではありません。
第二に、その場でどんな写真になるか予測不可能なので、一発必中など起こらない。
第三に、撮影開始から終了まで一連のリズムで心を高揚させ、
リズムをアンダンテからプレストにもっていきたい。
一発必中のいわば精神集中型撮影法では、心が高揚しません。
筆を惜しんでいては、撮りたいものが撮れないのです。

結局、撮り方はその人の性格に沿って決まるので、
性格に合わない撮り方はできないのでしょう。

DAさんは、当麻寺近くの秋の田で案山子を撮っています。
昨日は、折から、壷阪山でも、町中での案山子祭りの
最中でした。
おそらく飛鳥稲淵の案山子祭りに触発されてのことでしょう。

楽しいのですが、「案山子祭」と銘打つのであれば、不満があります。

    稲淵も同種の傾向にありますが、
    案山子の本質とかけ離れて、ただの人形祭りになりつつあるようです。

案山子の本質はなんでしょう?

    カラスのような鳥類を追い払うことを目的とする。
    稲田に突き刺された一本足人形。
    顔はヘノヘノモヘ字。
    スゲ傘がトレードマーク。
    
この4つのポイントを基本条件として制作を競うのなら、わかります。
今の状態は飛鳥も壷阪山も、この本質はほとんどすべて捨ててしまい、
精密な人間模型の方向に進んでいます。
銀塩フィルムからデジタルへの変化とかなり似ています。

制約があってこそ、価値は高まる。
そのあたりの呼吸がもはや無制約に移ってしまった感じ。
私には、つまらないですね。

DAさんが撮ったのは、本ものの見事な案山子でした。

    その案山子が60度に傾いて、秋晴れの空を見上げているのです。
    まさに至福の境地。
    これが作品です。

もっともDAさんも別に写真家として作品を人に見せたいわけではない。
でも、そうなってしまったのです。
私はこのような作品とは無縁の撮り方。
写真家への道と180度かけ離れてしまいました。
でも、そうなってしまったのです。
そして、幸運にも、これが私のしたかったこと。




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by Hologon158 | 2012-10-28 21:50 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

390.04 ホロゴン外傳98「2012年10月15日 西九条ではスピードパンクロ35mmF2も活躍」4 もぎ取ろう!



今日は壷阪山から飛鳥のコースを歩いてきました。
秋らしい、好日の一日でした。
午前10時過ぎから午後4時過ぎまで、楽しいウォーキングでした。

相棒は、いつものDAさん。

私の装備は最強です。

    メインはホロゴンウルトラワイド。
    サブはキノプラズマート19mmf1.5付きオリンパスE-PL1。

DAさんの装備も負けていません。

    メインはエルマリート28mmF2.8第二世代付きライカM6。
    サブは眼鏡付きズマロン35mmF3.5付きリコーGXR。

ただし、備えという点では、私は完敗。

    まだ午後3時頃のことです。
    ホロゴンも、7本使い切り、残り1本となったあたりで、
    さて、これからは、キノプラズマート19mmf1.5が活躍、
    そう考えて、余裕の表情を浮かべたの束の間。
    すでに190枚で一つ目の電池を使い切り、
    540枚ばかり撮ったところで、なんとまあ、
    昨夜充電済みの二つ目の電池もアウト!
    そのとき、ホロゴンの残量は12枚。

    結局、最後の2キロあたりを、
    12枚のホロゴンと、ほぼ同程度のキノプラズマートでしのぎました。
    オリンパスE-PL1の方は、一枚撮っては電源を切る、
    また撮影ポイントで電源オンして、一枚撮る、
    そんな風に騙し騙しで、
    いつ完全アウトかと薄氷を踏む思いの半時間でした。

結局、ホロゴンは8本を使い切り、
飛鳥駅直前で、オリンパスE-PL1の方も電池が完全に空に。
たった250枚しか撮れず!

    合計538枚、銀塩フィルム換算約15本。
    かなり少なめでした。

DAさんは元来一発必中、少数精鋭主義の撮影なので、
リコーGXRの方は1本目の電池もほぼ全量残ったまま。
ライカM6の方は3本目がまだ少し残っている、余裕の撮影。

飛鳥駅に到着してはたと気づきました。

    なんだ、DAさんにリコーGXRを借りたら良かったのだ!
    私のミニSDカードを使えば、私の写真が撮れたのに!

本日の教訓

    1 フィルムは、少なくとも12本は用意しよう。
    2 デジカメの電池も、少なくとも3個は用意しよう。
    3 こんなときは、友人のサブカメラをもぎ取ろう!




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by Hologon158 | 2012-10-27 22:29 | ホロゴン外傳 | Comments(0)