わが友ホロゴン・わが夢タンバール

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445.20 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」20-完-カレワラの歌



私の長い写歴の中で、自分の写真を発表するのはほんの稀、
テンポラリーに所属した写真クラブの一年一度のクラブ展だけ。
コンテストは写歴の最初の3年だけ。

この期間中に4回応募して、3回入賞し、1回入選しました。
そこで、すっぱりコンテストは止めました。
こんなことをしていると、選者の好みの写真を撮ろうとして、
次第に、自分を失って、自分の写真が撮れなくなる、
そう気が付いたからです。

モノクローム時代の12年間に3600本撮っては現像引き伸ばしを楽しみ、
カラーに変わってからは、その2倍以上の写真を撮りました。

そのうち、外部に公表したのは、ほんの数十枚だけ。
多くのブロガーは、最近撮った新鮮な写真をリアルタイムで掲載。
私は、近作もあれば、旧作もどっさり。
アクセスされた方はとまどうことでしょう。
写真家としての成長、歴史を観察するという楽しみができないからです。

    でも、このブログは単なる私のストックなのですから、
    私としては、自分自身をただ一人の鑑賞者と想定しています。

こんな私がとても共感できる言葉を見つけました。
「カレワラ」の冒頭の、いわば序文とも言える詞章。

    これから民族の叙事詩を語りだそうというスタンスなのですから、
    基本的な趣意はちょっと違います。
    でも、その一部だけを抜き出すと、かなり我田引水的ですが、
    私の写真生活、ブログへの姿勢をそのまま語ってくれます。
    これらの言葉のままに、ブログを毎日続けてみよう、
    そう考えています。

こうです、

        寒さがわたしに詩歌を語り、
        雨が歌をもたらした。
        別な詩歌を風が運び、
        海の浪が打ち寄せた。
        島が言葉を付け足した。

        樹々の枝葉は魔法の呪言を。
        これをわたしは玉に丸め、
        糸玉をしつらえた。
        玉をわたしの小橇に乗せた。
        糸玉をわたしの橇に。
        小橇で家へと持ってきた。
        橇で納屋の下へと。

        納屋の屋根裏の端にしまった。
        銅(あかがね)の小箱の中へと。
        長く詩歌は冷え切って、
        久しく暗闇の中にあった。
        寒さから詩歌を取りだそうか、
        霜から歌を持ち出そうか、

        その小箱を家の中へ、
        箱を長いすの端へ、
        名高い棟木の下へ、
        美しい屋根の下へ、

        言葉の箱を開けようか、
        詩歌の小箱を開こうか、
        玉の端を解き放とうか、
        糸玉の結び目をほどこうか?

        美しくも響かせてみよう、
        ライ麦のパンを食べてから、
        大麦の麦酒を飲んでから、
        たとえ麦酒が出なくても、
        作り麦酒でもてなさなくても、
        乾いた口で歌ってやろう、
        水を飲んで語ってみよう。

        我ら今宵を喜ぶために、
        気高いこの日を讃えるために、
        また明日を楽しむために、
        新しい朝が始まるために。




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by Hologon158 | 2013-06-30 21:41 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.19 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」19 かなり暗い



昨日の続き。

午後3時46分二条駅発京都行き快速で、京都駅に戻り、
午後4時発奈良行き近鉄特急に間に合いました。
これで妻との約束時間に間に合います。

今日は、病み上がりの筆おろしとしてはまずまずの収穫でした。

   ホロゴンウルトラワイドは36枚撮り、7本、合計252枚、
   マクロスイター26mmf1.1が194枚、
   合計446枚、
   銀塩フィルム換算12.4本。

特急車内で、疲れたときによくやるように、
グーグル画像検索に、
私のブログに頻出する単語とホロゴンとを入力。

   今回は「韓流ドラマ ホロゴン」
   200枚少しの画像が出てきます。
   写真はほとんど全部私の写真ですが、
   ホロゴンじゃないのがかなり混じっているのがご愛敬。

今気づきました。

   ブログ本文にこの2語があるのだけど、写真は別のレンズで撮ったもの。
   そんな記事もヒットするからでしょう。

いつも思うのですが、
私のブログに間違ってお見えになった方、
私の写真をごらんになって、お感じになるでしょうね、

   「この撮り手は、かなり暗い人間だな。
   間違いない」

たしかにやや暗めの方が暗部のまさった写真を撮ることはあるようです。

私には、今は音信不通の友人の写真を写真集にしてあげた際、
その後書きにバカ正直なことを書いてしまった苦い経験があります。

   「これらの写真のあるものからは、
   彼が心のうちに鬱没たる思いを抱えて、
   どうにかしてその呪縛から逃れ出ようという、
   切迫した気持ちを感じさせます」

正確な言葉は忘れましたが、だいたいそんな趣旨でした。
私としては、写真の道をもっと上を切望する気持の顕れ、
そんな感じで書いたのですが、
その後まもなく、彼の写真がいきなり変化しはじめました。

   暗く、灰色で、不定形なものに傾斜していき、
   2年も経たぬうちに、鬱病を発症して、
   仕事も写真もお休みとなってしまったのです。

写真集を制作したときには、そのような未来など知る由もなかったのですが、
にもかかわらず、なぜか私の言葉に責任があるかのような気分でした。

   でも、よくよく思い返して見ますと、
   写真集を制作したのは彼と知り合って3年ほどだったと思いますが、
   知り合った頃には、写真にも撮り方にも、
   すでにその兆候が顕れていたかのように思われます。

その意味で、確かに、写真は心を映し出す鏡なのかもしれません。
ところが、私の場合はちょっと違います。

   気持が暗くなったり、落ち込んだりしたりすることはなく、
   なにごとも翌日には持ち越さない人間。
   それなのに、一人、ひっそり閑とした裏通りを徘徊し、
   路傍の暗い片隅を浮き浮きのびのびと撮りまくり、
   表情こそ厳粛ですが、心の中ではあくまで明るく、
       「ぼくのことを待っててくれたね、
       よしよし、順番に撮って上げるからね」

ですから、ここ大阪平野区でもそうですが、
ロボグラフィたち、暗い表情とはいいながら、
みんなにっこり笑っているではありませんか?




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by Hologon158 | 2013-06-30 14:45 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.18 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」18 立腹ばかり



最近、立腹ばかりしています。
政治では、公明党の参院戦への綱領に猛烈に腹を立てています。

なんとまあ、自民党とはかけ離れたマニフェスト!

    「原発ゼロを目指す」
        (新規建設を認めず、老朽化した原発から廃炉)
    「硬性憲法を目指す」
        (96条を維持する)

まったく理解できませんね。
原発全開、新規開発、憲法96条を過半数改正に改正して、
軍備拡張、国家主権の強化を目指す自民党と真っ向から対立しています。
阿倍政権はぐんぐんと原発拡張路線に向けて実力行使に出ています。

こんな綱領を策定するのであれば、
即時、連立を解消すべきではありませんか?

    とんでもない。
    解消するわけがありませんね。

    独裁的とも言える政権側に立つことによって、
    これから甘い汁をたっぷり吸うことができるのですから、
    ここで連立を解消するなんて愚策を採ることは絶対にありえない。
    連立を維持しつつ、きれいごとを言う、

まったく理解できない、と言いたいところですが、
ちゃんと理解できます。

    自民党とタッグを組んでいるのです。
        自民党は、原発支持層、憲法改正支持層の票を吸い上げ、
        公明党は、野党の政策を中和する政策を掲げて、
        反原発派、憲法改正反対派の票を少しでも吸い上げる。
    連立2党の得票数を伸ばし、
    野党に独自性のあるマニフェストを作る余地を少なくして、
    野党の支持層を突き崩そうという策略なのです。

国民のためになにかをするというスタンスをもったことがない政党として、
ナンバーワンの実績を持つ(というか、持たない)政党です。

    この綱領で、反原発派、憲法改正反対派を吸収して得票数を伸ばしても、
    自民党を主体とする政権を反原発、反憲法改正の方向に
    少しでも傾ける可能性も意志もまったもっていない。

    国民をバカにするんじゃないですよ。




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by Hologon158 | 2013-06-30 13:58 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.17 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」17 夢を見る



昨日の続き。

わずか30分、ホロゴンで2本撮ったところでおいしそうな水だし珈琲店を見つけ、
飛び込みました。

突然太陽が赫奕と輝きはじめ、
アーケードの下の商店街も高湿のせいか、かなり不快指数が高まりました。
基本体力にやや不安があるだけに、
疲れる前にお休みしながら、動くのが安全です。

注文したのは、トマトジュース。
このあたりの場違いの行動は私の人生を象徴するようです。

iPodはまさに「クルミ割り人形」の終幕グラン・パドゥドゥー。

    第一幕同様に、ドシラソファミレドと、オクターブの下降音型だけで、
    何ともロマンチックな情感をぐっと高めるのですから、
    チャイコフスキーが魔術師なのです。

チャイコフスキーを聴く度にいつも思います。

    写真でも、このような単純なファクターだけで、
    なにか魔術的な情景を浮かび上がらせる、
    そんな撮り方ができないだろうか?

そんな境地への道など、1歩も踏み出せないでいるのですが、
一つ言えることがあるように思えます。

    つまり、レンズ描写に頼っている限り、
    そんなことは夢のまた夢だ。

カルティエ=ブレッソンを思い出してください。

    彼がどんなレンズを使ったのか、私にはまるでわかりません。
    初期1930年代はエルマー50mmが主レンズだったのでは?
    この程度。

    でも、彼は、どんなレンズを使ったのか推測することが困難な位、
    使用レンズを自家薬籠中のものとして、
    魔術的なスナップシーンを陸続と生み出しました。

天才と言ってしまえば、おしまいですが、
私たちにもそれを可能にする秘密が潜んでいるのではないか、
そう考えながら、いつも彼の写真を眺めるのですが、
徒労に終わっています。

    生涯の夢ですね。
    それまではホロゴンで、パンタッカーで、キノプラズマートで、
    夢を見ることにしましょう。

午後1時45分出発。




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by Hologon158 | 2013-06-30 11:37 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.16 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」16 それ、何ですか?



昨日の続き。

午前10時23分、JR二条駅到着。
ただちにホロゴンウルトラワイドで撮影しながら、
東に路地づたいに向かいました。

    宝庫です。

半時間でコーヒー専門店に入りました。
残念、モーニングセットはなし。
でも、注文したアイスコーヒーはかなりゴージャスでした。

    ご主人、40から50の間の男性、
    ホロゴンウルトラワイドを見て、

        「それ、何ですか?
        見たことがありません」

    こんな風に質問される方はたいてい写真好きです。

若い頃はプロカメラマンを目指して、
自宅で現像引き伸ばしをして、修練を積んだそうですが、
前途有望なカメラマンの就職口は見つからず、
珈琲の道にお進みになったそうです。

せっかくですので、グーグルの画像検索で、
「マリア・カラス ホロゴン」を検索。
出現する何百枚かの写真はほとんど全部私の写真なので、
これをごらん頂きました。

    とても喜んでいただき、
        「ぼくの好きな写真です」

こんな言葉を出される方にはほとんど出会ったことがないので、
私も上機嫌になってしまいました。

ご主人、レジの側にあるGR2を手にとって、

    「最近手に入れました」
    「これなら、ホロゴンと同じ感じで写真が撮れますよ」

彼もストリートフォトがお好きなのです。
きりっとした面構え、
きっとGR2ですごい写真をお撮りになるでしょう。
面構えだけで撮れるものではありませんが.......

ご機嫌になって、午前11時20分頃出発。
南2筋目の三条商店街に入って、狂喜乱舞。

    大阪の三大商店街に劣らず、庶民の街!

ちょうどホロゴンウルトラワイドの2本目を使いきったので、
マクロスイター26mmf1.1にスイッチ。

    このレンズ、アンジェニュー25mmf0.95と双璧。
    開放から絶品です。

    商店街はアーケードで包まれていて、
    オリンパスE-PL1はもともとASA100に設定してありますので、
    超大口径にもかかわらず、すべて開放で撮りました。

どうしてこんなに美しいコントラストで撮れるのでしょうか?
まことに不思議なレンズ。

庶民の街らしく、高級洋食レストランなど見つからず。
日本食堂ばかりのなかにようやく中華料理店を見つけて、
午後12時20分入りました。

まさにどんぴしゃり1時間撮影でした。
ジンギスカン定食820円を注文。
これが大成功。
質量ともなかなかのもの。

    ロボグラフィの宝庫、写真同好の好漢、おいしい中華料理、
    三拍子そろって絶好調。
    ますますご機嫌になりました。

ホロゴンウルトラワイドにスイッチし、午後12時50分出発。




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by Hologon158 | 2013-06-30 11:16 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.15 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」15 しばし沈黙



一つおもしろい話を思い出しました。
現皇后がまだ皇太子妃だった頃のお話。
実際にその場に居合わせた人から聞きました。

    ある団体の功労者たちが褒賞かなにかそんなものを頂いたそうです。
    その授与式の終わり、
    美智子妃が正面にお立ちになって、
    代表の最長老の男性がその前に進み出て、
    お礼の挨拶をすることになりました。

    この人、美智子妃の前に立ったまま、

         しばし沈黙。

    (挨拶の言葉を完全に失念してしまったのです)
    しばらくして、わななく手をポケットに突っ込んで、
    紙片を取り出し、目の前にかざしました。

         でも、沈黙。

    やがて、もう一度手があちこちのポケットを探りましたが、

         見つからず。

    (目的のもの(実は老眼鏡)はバッグの中に入れて座席に)

    やおら、わななく手が紙片をポケットに戻し、
    しばらくの苦闘の末、かそけき声が一言、

         「あ、ありがとうございました」

    その瞬間、美智子妃がくすっとお笑いになったそうです。
    これで、儀式はとどこおりなく終了。

別のシンポジウムでも似たお話があります。
妻の参加したシンポジウムでも似たことが起こったそうです。

    午前中はパネラーのAさんの発表の後、
    その発表を巡ってシンポジウムの予定でした。
    ところが、壇上に立ったAさんに同じことが起こりました。

         完全に発表内容が頭から消え去っていたのです。
         空の空なるかな、空。

    午後のパネラーはちゃんと準備メモを用意していました。
    ところが、Aさん、いっさい頭の中に収めて、
    満を持して堂々と登場されたわけです。
    ああ、その栄光のときはあえなく散ってしまったという次第。

たくさんの聴衆の居る特別の場で、
自分の精神に突発するさまざまな異常事態を予測するのは困難です。
すべて想定外の事故。

    だからこそ、どんなことでも起こりうるという想定で行動する、
    それが人間プロの原理です。

阿部首相も、自民党も、電力会社も、経済界も、
もう福島原発事故のような事態は起こらないと勝手に想定しています。

    今、地球は暴れ始めていて、
    福島原発事故以来、震度4以上の地震が頻発し、
    東南海地震は必至、
    富士山噴火の可能性も高いと専門家たちが口をそろえているのに、

         原発はちゃんと保つと勝手に想定している。
         世界遺産だと、浮かれている。
         その陰で、迫り来るクライシスへの準備などまるでなし。

どんな頭をしているのやら。
こういうのをどう表現したらいいのでしょうか?

    もし私が書いたような危険に気が付いていないのであれば、

         欲ぼけ。

    気が付いているけど、知らんぷりしているのであれば、

         犯罪。
         国民に対する裏切り。



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by Hologon158 | 2013-06-30 10:43 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.14 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」14 体調も万全



今日は土曜日、晴れ、体調も万全。

先週土曜日久しぶりの撮影にでる予定でしたが、
孫の世話に走り、帰り道1時間オリオン28mmで撮影できただけ。
ということで、実質的に、今日が1ヶ月ぶりの撮影!
よくぞ我慢できました。

最初に考えたセットが、

    ホロゴンウルトラワイド
    ダルメイヤー付きライカM9

ところが、フィルム8本を含めて、帆布バッグに詰めると、
ずしりと肩に食い込む重さ。
ほかにも、ホロゴン以外の三種の神器、
ポメラ、iPodが入っているせいもありますが、
病み上がりの身にはちとつらい。

そこで、サブを切り替え。

    マクロスイター26mmF1.1付きオリンパスE-PL。

これでまずまずの重さに収まりました。

さて、どこに行こうか?

    来週は大阪に出たいので、今日はやっぱり京都ですね。
    仲間と京都で撮影会を企画して、
    私一人風邪で不参加だった3週間前の無念をはらしたい!

では、京都のどこ?

    仲間が歩いた清水坂から祇園界隈は避けましょう。
    彼らが撮りきっているので、
    もう何も残っていないというわけではなく、
    できたら、自分が歩いたことのない場所に行ってみたい。

さいわい写真家の林孝弘さんが近頃お撮りになった場所が、
どうやらロボグラフィエリア。
二条城近くがおもしろかったというメールをいただいていました。

    ここに決めた!

今、京都行き特急の車内。

    私が決めている車両には、私以外の乗客は一人。
    お付き風に一番先頭の席にひっそり座っています。
    私はいつも中央の座席。
    貸し切り状態。

つくづく写真とカメラに感謝。

    30数年間、こんな風にして暇を作っては出かけてきました。
    夏の日も冬の日も雨の日も晴れの日も、
    台風、地震以外はほぼ毎週出かけてきました。

若い頃の理想はこうでした、

    「心はアマ、腕はプロ」

現実は厳しいですね、修練の甲斐なく、

    「心は素人、腕はど素人」

アート的センス、才能を要求されるものにすべて共通の壁ですね。

    どんなに練習しても、
    どんなに学習しても、
    センスと才能は手に入れることができない。
    至極当然の道理です。

だけど、センスも才能もなくても、写真を楽しむことができます。
ありがたいことです。




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by Hologon158 | 2013-06-29 21:28 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.13 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」13 又も文句を



芸術の一番基本的なファクターはなんだと思いますか?

私は少し古い人間なのでしょう。

    芸術の根本は節度である、そう信じています。

どんなジャンルの芸術に接しても、
本当に私の心に浸透してくるアートは、
いつも節度を見事に保っています。

この節度を超える、どこか超人的なアーティストには、
どうしても心が震えないのです。

    イルデブラント・ダルカンジェロというバスバリトンがそうでした。
    猛烈な迫力、底力に満ちた際限なくクレッシェンドする歌声は、
    前代未聞と言ってもよいほど。
    でも、ちらっとも感動が浮かんでこない。
    歌よりも声に注意が引きつけられるという印象。

    現代でもっとも人気の高いロシアのバリトン、
    ディミトリー・フボロストフスキーも私にとってはそうです。
    まるで津波のようにぐーんと伸び広がってくる深々とした歌声は、
    それ自体天然記念物のような稀有の魅力に溢れています。
    でも、いつもその声。きっと、実演はど迫力なのでしょう。

偉大なバリトンたちの声はどうでしょう?

    ヘルマン・プライ。
        シューベルトの歌曲集「冬の旅」から1.おやすみ
        (http://www.youtube.com/watch?v=tyqUd9e14O0)

    ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ
        ワーグナー《タンホイザー》「夕星の歌」
        http://www.youtube.com/watch?v=0R1ezZP68Do&feature=endscreen)

    二人のヒューマニスティックなさまざまの情感のこもった、
    ニュアンス豊かな声を聴きますと、もうだめですね。
    こう言いたくなってしまいます、

        フボロストフスキー君、
        もう一回、音楽を勉強し直したら?

音楽は力比べでも、声量比べでもないのです。

    古の大テナー、ベニャミーノ・ジーリが最初から最後まで
    ソット・ヴォーチェで歌うビゼーの「真珠取り」からのアリア。
    たとえようもないほどの美しさでした。

三大テナーの世界公演も聴衆に悪しき影響を与えました。

    3人で声量比べ、フォルテッシモの競演を繰り広げるのが売り。
    マイクを使って増幅した絶唱に聴衆は熱狂しました。
    完全な見せ物、でも、聴衆はこれを音楽と思い間違っています。

彼らだけではありません。

    ビジネスとして巨大な利益をたたき出すために、
    コンサートホールはますます巨大化し、
    歌手たちは、マイクを使いつつ、声を限りの絶唱を強いられ、
    歌手生命を短くしています。

プロモーターはそれでも一向に構わないのです。
次のスター候補が目白押しに待っているのですから。

    こうして、たとえば、女性歌手たちはアクロバティックになり、
    下品になっていきます。

    悪貨は良貨を駆逐する好例。

フボロストフスキーはそんな劣悪な歌手ではありません。
これから成熟していって、
歴史に残る大歌手の系譜に名を連ねてほしいものです。




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by Hologon158 | 2013-06-28 21:49 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.12 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」12 素養の深さ



前回の続き。

さらに言いますと、出版社の担当者も気づいていない。
これもおかしい。

    翻訳者、出版担当者には一種の基本的条件があります。
    担当分野に関する知識ばかりでなく、
    基本的な教養、知識を備えていなければなりません。

You Tubeでも、グールドの録音情景を見ることができます。

    バッハの「パルティータ」を疾風怒濤で弾き終わって、
    グールドがプロデューサーに尋ねます、

         「どうだった?」

    プロデューサー、さらりと、第何小節で少し音がずれたと指摘します。
    グールド、あっさりと、

         「撮り直そう」

もちろん、彼もどこでずれたか記憶しているのですが、これは当然。
驚きは、プロデューサーの音楽的素養の深さ。

    天才演奏家の天才的な演奏のほんの一部にキズを見つけてしまう。
    それほど確かな耳をもたない限り、
    本当にすぐれた音楽録音を制作できないのです。
    というより、それほど確かな耳をもっていたからこそ、
    グールドの偉大なバッハ録音を制作できたのです。

ルートヴィヒの「大地の歌」のリハーサル風景をYou Tubeで見ました。

    かなり喧噪に満ちたオーケストラの響きを切り裂くようにして、
    ルートヴィヒが複雑かつ饒舌な歌が響きます。
    突然、ルートヴィヒが指揮台に駆け寄り、
    指揮者のバーンスタインにクレーム。

         「オーケストラが全然合っていない!」

    すると、バーンスタイン、しずかに、

         「あなたが出出しで遅れたんだよ」

0.01秒ほどの遅れだって聞き逃さない、それだけの耳がない限り、
本物の音楽を創造することはできないのです。

ランダムハウスの編集者たちもそうでした。

    偉大な小説家たちが傑作を書き得た裏には、
    このような編集者たちの励まし、指摘、修正、リードが隠されている。
    それだけの深い素養とセンスが備わっていたからこそ可能だった。

日本の教育制度、大学教育、大学生活、日本社会を見る限り、
日本にそんな深い教養、深い感受性、透徹した眼力、
独創的なセンスを育む土壌はあるのだろうか?
かなり疑わしいと言わざるを得ません。

明治時代以降に乱暴に接ぎ木されたヨーロッパ文明、文化が、
日本文化の土壌の中に下ろした根はかなり浅いのでは、
そんな感じがしてなりません。





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by Hologon158 | 2013-06-27 11:14 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

445.11 ホロゴン外傳114 「2013年6月22日風邪快復後の筆ならしを大阪平野オリオンで」11 怠慢はばれる



ガードナーの「裏切りのノストラダムス」を読み終わりました。

その都度、この本で残念に思うことがあります。

    壮大な裏切りと欺瞞のドラマが終わりました。
    一件落着、大団円です。

    最後の頁。
    ハービー・クルーガーはマーラーの「大地の歌」を聴きます。
    そして、
        「クリスティナ・ルートヴィヒの声がスピーカーから流れ出て、
         その澄んだ声が部屋を満たした」

この下りに来て、ガードナーが用意した大団円で、
深い感傷と感銘にため息をつきたい。
それなのに、いきなりグサッととげが刺さって、それができない。

クラシック音楽ファンの方なら、もうおわかりですね。

    「クリスティナ・ルートヴィヒ」という歌手は存在しないのです。
    「大地の歌」はとびきりの大歌手の定席なのです。
    ドイツの生んだ偉大なメゾソプラノ、クリスタ・ルートヴィヒは、
    もちろん「大地の歌」を録音しています。
    You Tubeでも、別の録画も見ることができます。

        Mahler: Das Lied von der Erde: Mov. 6 - Part 1 of 3
        (http://www.youtube.com/watch?v=-9lYqjBWfwQ)

ガードナーが間違ったのか?

    彼はマーラーを深く愛好しているようです。
    マーラーのそれぞれに個性に満ちた交響曲に対する、
    ハービー・クルーガーの思い入れはきわめて正確であることからそれが知れます。

どんなジャンルでもそうですが、音楽家、名歌手たちを記憶する人は
姓名一体として記憶します。
もちろん、姓だけで全世界に喧伝される歌手たち、音楽家たちがいます。
カザルス、シャリアピン、カルーソー、カラス、
フィッシャー=ディースカウ、グールド..........
でも、こんな例外をのぞけば、愛情が姓名一体として記憶してしまうのです。
その歌手への特別の愛情がそうさせるのです。
だから、絶対に忘れないし、絶対に間違えない。

    クリスタ・ルートヴィヒもそんなビッグネームの一つです。
    だから、クリスティナ・ルートヴィヒなんて書き間違いをするはずがない。

もしガードナーがそんな間違いをおかしたとしても、
訳者がクラシックを知っていたら、
たちまち、これが誤記だと分かってしまい、訂正して訳したでしょう。
原作者がそう書いているのだから、そのままにしました、
といいわけできる限度を超えているからです。

    訂正をしていないのは、
    訳者がクラシックを知らないからであることは明らかです。
    つまり、間違ったのは訳者先生なのです。

自分の知らない人名、データにぶつかったら、調べるべきです。
ちょっと調べたら起こさないようなミスが起こっているのは、
翻訳者がこの基本的手続きを怠ったからです。
これは恥ずかしいことです。

「裏切りのノストラダムス」のその後のバージョンでは、
ちゃんと修正されていることを願いたいものです。




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by Hologon158 | 2013-06-27 10:45 | ホロゴン外傳 | Comments(0)