わが友ホロゴン・わが夢タンバール

39.34 ホロゴン写真展2「2003年夏のネパール」34 日本人の眼に力がなくなった

「眼は心の窓」
よく言われる言葉ですが、これ、ほんとですね。
とりわけ気力は眼に現れます。
眼を見たら、
この人がどれだけがんばれるか、
この人の表情にどれ位気持ちがこもっているか、
この人がどこまでやるつもりか、
この人の言葉がどの程度真実か、
大体分かってしまうものです。
言葉よりも、眼の方が真実を語るものです。
鏡で自分の眼をのぞき込んでも、同じことが分かります。
口ではどんなに強がりを言っていても、
鏡で眼を見た途端、自分が心の底でどう感じているか、
たちどころに分かってしまいます。
サングラスで眼を隠した人間と話をすることがどんなに難しいか、
そのことを考えれば、
サングラスをかけたまま人と対談しようとする人間は、
無礼である、信用がおけない、そうとられてもやむをえないところ。
逆に、眼ひとつで人を脅しつけてしまえる人だっています。
要するに、眼というのは、人間の器官の中でも、
武器にもなれば、弱点にもなる、大変に不思議な器官と言えそうです。
前にも書きましたが、
私は、日本人の眼に力がなくなったと感じるのです。
とくに若者の眼、温度が大変に低いように思われるのです。
文化が老化しつつあるのでは?
そんな感じさえします。
バドガオンの映画館の看板、
この眼、なんと力がこもっていることか!
人生に一度でもよいから、こんな眼でなにかを見つめたいものです。

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by Hologon158 | 2008-11-16 17:53 | ホロゴン写真展 | Comments(0)