わが友ホロゴン・わが夢タンバール

52.01ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」1 ちょっと昔を振り返ってみることに


20年前、私はどんな写真を撮っていたのでしょうか?
とつぜん、ウェブ上でそれを自分で確認したくなりました。
どうやら、ライカM3を手に入れたせい。
自分が長いカメラ、レンズ遍歴の歴史を経て、
最後に、究極のカメラにたどり着いたという感慨から、
自分が歩いてきた足跡をたどってみたくなったのです。
その第一弾は、パキスタン。
残念ながら、私の前の家は森のような巨木の中、
地面はいつもじめじめという、湿地帯でした。
そんなじめじめとした生活を15年も続けるなか、
フィルムたちはフィルムケースの中で、
カビの恐るべき侵襲と日夜戦いをくり返したいたわけです。
今と変わらず、あっけらかん、かんらかんらの楽しい生活を送る私、
そんなことに気づいたときには、もう手遅れ。
カビだらけのネガをスキャンしても、
モノクロームにカビ取りは効かず、とんでもない破壊状態。
でも、見れないことはないと、勝手に決め込んで、
おそらく48枚、アトランダムに並べてみましょう。
以前にアップしたものも混じっていますが、記録のためです。
ひとまとめに掲載させていただくことにしましょう。

さて、今を去ること20年前、1989年8月、
突如秘境ツアーを思い立った私、
2週間のパキスタン、カラコルムハイウェイの旅に出たのです。
旅の半分は宿泊所、ホテル、半分はキャンプ、
イギリス製の四輪駆動車ランドローバーのおんぼろに分乗しての旅でした。
目的地の村に着くと、ランドローバーの運転手がさっとテントを設営して、
コックが夕食を作ってくれます。
なんのことはない、大名旅行でした。
どこに行っても、無人と思われた場所に車が止まると、
まるで大地から湧いてくるように、子どもたちがわらわらと殺到してきます。
擁壁の凹みに座って、テントの設営を凝視する少年。
どんなことを考えているのでしょうね。
今、この少年は30歳ほどでしょうか?
どんな生活をしているのだろうなあ?
c0168172_21253081.jpg

[撮影メモ]
持参したのはヤシカ・コンタックスRTSⅡとレンズ群。
最初に登場するのは、オリンピアゾナー180mmF2.8。
初期型で、手に余るほど太い鏡胴で、まるで大砲。
でも、その開放の写りは見事の一語でした。
随分長い間、私はこのレンズを愛用していたのです。
後年、ホロゴン15ミリF8専科になるだろうとは、
予想などできようもない私だったわけです。  
by Hologon158 | 2009-02-19 21:28 | ホロゴン外傳 | Comments(4)
Commented by andoodesign at 2009-02-19 23:28
おぉ〜っ!これまた来ましたね!!
Hologon158さんの歴史を辿れるとは嬉しいチャンスです!
オリンピアゾナーは未知のレンズですが、180mmF2.8という数値だけでも超大口径であることが分ります。
カビ付きネガでも、僕にはそれがかえってリアルさを増すマチエールに見えます。
それにしても、運転手付きのランドローバーで移動、専属コックによる食事とは豪勢なロケですね!
Commented by Hologon158 at 2009-02-20 00:06
re)andoodesignさん
でも、ランドローバーはぼんろぼろで、パイプの枠しかない。
料理は食べられる程度。
したがって、ご想像ほどには豪勢ではありませんでした。
でも、忘れられない旅となりました。
Commented by GG-1 at 2009-02-20 10:11
写真にカビ跡はなさそうですが
被害少ないのを選んだのでしょうか
もう一度水洗するってのはどうなのでしょう
私の20年前のネガはカビは無いものの
ビネガーシンドロームにやられつつあります
スキャンの為に引っ張り出すとなんか酸っぱい匂いがするネガ多数
ど~しようもないらしいですがね
Commented by Hologon158 at 2009-02-20 19:49
re)GG-1さん
蜘蛛の巣のようなカビはどうしようもないので放置し、
点在する丸い白点だけ、潰しました。
ほんとは惨憺たる姿なのです。
でも、苦労して撮った、いとしい写真たちです。
あきらめていたのですが、やはり掲載したいと思いたって、
丹念に白丸だけ除去して、アップしています。
一部水洗いしてみたのですが、ダメでした。
深く食い込んでいるのです。
ほんとに、カビって、手の打ちようがない感じですね。