わが友ホロゴン・わが夢タンバール

52.05ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」5 あっさり現像、あっさり伸ばしが好きだった


この旅行の当時のことをいろいろ思い返しています。
すでにフィルムはトライXからT-max100に移行していました。
あれこれ増感、減感、現像液などを試した挙げ句、
気がついたのです。
私の気持ちにはナチュラルなモノクロームが一番合っている。
そこで自分流に考え出したのが、
あっさり現像して、とても薄いネガを作り、
引き伸ばしの露光もきわめてあっさり短時間に切り詰める。
引き伸ばし機はラッキーのダイクロG70。
(ええっ? 今、この名前が頭に突然浮かびました!
処分してから十数年経ち、一度も考えたことがなかったのに!
ただし、正確な名前かどうか定かではありません。)
散光式で、コントラスト弱めの伸ばししかできないメカです。
そのうえ、伸ばしレンズはローデンシュトックのロダゴン、
これもグラデーション重視、コントラスト弱めのレンズ、
と来るのですから、とても温和しいプリントを作っていたわけです。
私は最初の3年間公募展に応募しただけで、
ついにハイアマチュア路線に参加することなく終わった人間。
小さな写真クラブに所属して、年1回の写真展に参加するだけなのですから、
それで十分でした。
だから、今回のパキスタン写真もその延長にあります。
モノクローム写真の醍醐味は、目も醒めるような純白と、
深く沈むブラックにあるとすれば、
私の写真は、モノクローム落第生。
今回の牛の写真なんか、まさにインパクト零。
でも、この牛、灰色の世界の中で、なぜかすがすがしく、
なぜか美しく見えたのです。
私がそのとき感じた印象そのままに写ってくれた感じなのです。
レンズはたしかディスタゴン35mmF2.8でした。
この牛、まさかまだ生きてはいないだろうな。
でも、折角私と縁を結んだのです。
めでたく天寿を全うしてくれていたら、よいのですが。

c0168172_023623.jpg

by Hologon158 | 2009-02-21 00:05 | ホロゴン外傳 | Comments(2)
Commented by GG-1 at 2009-02-22 00:17
ええ~と
私の記憶では70MではなくG70だと
ミキシングボックスをひっくり返せば集散光式にもなった筈
ブログに載せてある写真からは、そう薄いようには見えませんがねえ
TMX100だとそうとうに薄いネガからでも普通に焼けるのネガが出来てしまいますよ
iso100(当時はASA)でも200でも現像時間が同じですから
Commented by Hologon158 at 2009-02-22 14:20
re)GG-1さん
なんという私の記憶力!
そうでした、そうでした!
たしかカラーのとき散光、モノクロのとき集散光式で使ったのでした。
私のネガはすべてほんのうっすらとしたものです。
それがこんな風に一応グラデーションが出て、
かなり伸ばしやすかったことを覚えています。
でも、インパクトの強い写真はできませんでした。
これは、私の責任。