わが友ホロゴン・わが夢タンバール

52.06ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」6 「チョロジー!」とかけ声をかけ


私の記憶では、パキスタン語で「レッツゴー」は「チョロジー」
ランドローバーを発進するとき、
いつしかみんなで「チョロジー!」とかけ声をかけるようになりました。
運転手の中には音楽の好きなのが居て、
運転中ずっとカセットを大音量でかけ続けます。
カラコルム・ハイウェイに響き渡るその歌声がまた日本の「河内音頭」そっくり。
だみ声のボーカルが威勢の良い語り風の音頭を取り、
さらに威勢の良い合唱がそれを続けます、その繰り返し。
そんなことが重なると、
ツアーのメンバーは段々と外人部隊の気分に。
フレデリック・フォーサイスは、傭兵の活躍を描いた傑作「戦争の犬たち」の中で、
ある日、サラリーマンが背広を脱いで、アフリカのコマンドに身を投じ、
朝まだき、ジープで小川を渡って、
かけ声と共に対岸の斜面にどっと駆け上ったりすると、
もうもとの仕事になんかあほらしくて戻れなくなると書いていましたが、
自分じゃ現在の職業、家族を捨てる気なんか毛頭ないのに、
そんな傭兵の気分のほんのひとかけらを味わえる、
秘境旅行って、結局日常に飽きたらない、
でも日常から飛び出すことのできない人間たちの、
ささやかな反乱ごっこなのかも知れません。

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by Hologon158 | 2009-02-21 23:36 | ホロゴン外傳 | Comments(2)
Commented by andoodesign at 2009-02-22 00:20
冒険ですね〜、ウキウキしますね〜!
写真歴の浅い僕でも、その写真を撮っている人のパワーを感じることは出来ます。
20年前、パキスタンでカメラを構えたHologon158さんの意気揚々とした姿を想像して、勝手に盛り上がってます。
Commented by Hologon158 at 2009-02-22 10:45
re)andoodesignさん
もう戻らぬ青年時代です。
すべて単体レンズ、180ミリが1キロ近い重量だったのですが、
装備の重さなどまったく気にならなかったのですから、
私もがんばっていたことは確かです。
当時を思い出しますと、感慨無量ですね。