わが友ホロゴン・わが夢タンバール

52.16ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」16 笑うときは、こんな風に笑いたいね


パキスタンの西隣アフガニスタンは、もっとも不幸な国の一つです。
1979年ソ連邦が侵入し、1988年ようやく撤退を勝ち取ったと思ったら、
翌年以降、内戦の嵐が今に至るまで続いているのですから。
私の旅はまさにその内戦が始まった年。
すでに、カラコルム・ハイウェイから、西の山地にかけての街道筋には、
いくつもの難民キャンプがありました。
時折、なんらかの事情で、キャンプのど真ん中で停車することがありました。
そんなとき、子どもたちがどっと駆け寄ってきます。
なにもすることがないので、かっこうの暇つぶし。
でも、危険はありませんし、子どもたちは至っておおらか。
金をくれとせがむ子供もいません。
むしろ大変に誇り高い表情と物腰、そして実にフレンドリー。
カメラを向けると、わっと喜びました。
その生き生きとした歓喜の爆発をご覧下さい。
笑うときは、こんな風に笑いたいものですね。
でも、物資も途絶えがちで、
将来の展望についてもまったく希望のない状況に置かれていることを、
子どもたちはしっかりと知っているのです。
それなのに、このような笑いができる。
もしかすると、絶望の中でこそ、こんな笑いを必要とするのかも知れません。
そう考えると、痛ましいですね。
あれから20年、彼らはどうなったでしょうか?
故郷に帰ることができたのでしょうか?

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by Hologon158 | 2009-02-23 16:11 | ホロゴン外傳 | Comments(0)