わが友ホロゴン・わが夢タンバール

52.21ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」21 オウムは言葉を理解できるか?


テンプル・グランディンの「動物感覚」にまだこだわっています。
あまりにも驚くべき情報が満載されているからです。
その一つをどうしても紹介したいのです。
ある学者がオウムの一種ヨウムのアレックスに言葉を教えたのです。
アレックスは、色という抽象的なカテゴリーを教えられて、
まったく未知のものについて、「あれはどんな色?」と尋ねられて、
「あれは緑」と答えることができるのです。
「どんな形」と尋ねられると、「角4つ」と抽象的カテゴリーで答えるのです。
これはまさに信じがたいことですが、さらに驚くべきことが起こりました。
アレックスに、英語の40の音素をマグネット文字で教えたのです。
外部の人が来て、その学者、ペッパーバーグ博士は実験をしました。
色つき文字をトレーに載せて、「アレックス、青はどんな音?」
アレックスは「ススス」と正しく答えて、「木の実nutを頂戴」
博士「あとでね」と次の文字を載せて、同じ質問。
またも正しい答えをして「木の実を頂戴」
博士「あとでね」と次の文字を載せて、同じ質問。
これを幾度かくり返したとき、アレックスはついに腹に据えかねたように、こう言ったのです、
「木の実nutを頂戴。N、U、T!」
N、U、Tに対応する音素をはっきりと発音したのです。
つまり、アレックスは、言葉が音でできていることだけではなく、
言葉のつづりまですでに自分で学んでいたのです。
それにしても、この口調、腹を立てた人のセリフとまったく一緒じゃないですか!
このような実験結果が人間をどのように導いてくれるか、
私には見当もつきません。
たいていの人間は、猛烈に頭が固くて、
自分が学んだことから一歩も出ようとしないものです。
それは学者だって同様です。
だから、なにも変わらない可能性は十分にあります。
でも、1羽のオウムにできるとすれば、もっと知能が高いはずの動物たちはどうなのでしょうか?
いつか動物たちと言葉で話し合えるときが来るのでしょうか?
でも、一つだけはっきりと言えることがあります。
動物たちを大切にしなければならない!
彼らは、人間とともに、地球の住民なのですから。

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[撮影メモ]
この写真の男、実は振り向いているのです。
ソースの写真には、両眼がきらりと光っています。
そんな精度でお見せできないのが残念。
それにしても、現代のフィルムスキャナーの能力はばかにできませんね。
モノクロームフィルムの情報をかなり精密に読み取ることができるようです。
by Hologon158 | 2009-02-24 18:21 | ホロゴン外傳 | Comments(2)
Commented by andoodesign at 2009-02-24 19:36
どうやら動物の能力には未知の部分が沢山あるようですね。
逆に人間は文字や言葉を使うようになったせいで、使わなくなってしまった動物的感覚はどこに行ってしまったのでしょうか。
眠っているんだとしたら、何かのきっかけでヒョイと目を覚ますかもしれませんね。

スキャナーはニコンの9000EDをお使いなんですよね?
僕は今使っているエプソンのF-3200を使い潰すまで買えそうにありません。
高精度スキャンは古いフィルムなら、なおさら威力を発揮しそうですね。
Commented by Hologon158 at 2009-02-24 21:04
re)andoodesignさん
人間は「万物の霊長」だなんて、その自慢の能力の多くが、
今では動物と共有していることがわかってきました。
その上、20世紀から今世紀にかけての歴史は、
人間が、欲望と野望だけから、愚かな蛮行に走る存在であることを暴露してきました。
今私たちが陥っている窮境を打開するためには、
謙虚に地球とその生物とを見直す必要があるのではないでしょうか?
9000EDを使っていますと、ネガにどれほど豊かな情報が隠されているか、毎日驚かされます。
Fー3200には悪いんだけど、ばりばり使って使い潰してください。
でも、今やっているスキャンの労力を考えると、
なるべく早期に乗り換えることもお考え下さい。
決して後悔されることはないと思いますよ。
とくにSWCやライカレンズの性能をフルに読み取ってくれるのですから。