わが友ホロゴン・わが夢タンバール

52.48ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」48 心細く、寂しく、悲しい道行きでした


シャンドゥール峠
海抜3735メートルだそうです。
ほとんど富士山の高さ。
なにかしら、言葉では言い難いような静けさがあたりを支配しています。
なんだか耳の中で「シャーン」と鳴っているような。
峠から少し下りたあたりだったでしょうか?
地理的関係は定かではありませんが、
まるで黄泉の国の道のような高原が広がっています。
その真ん中を一本の道。
一行は車を止めて、しばしの静寂のときを楽しみました。
遠くに人影が見えました。
ゆっくりゆっくりと近づいてきます。
180mmでのぞいてみますと、花嫁御寮の道行きなのです。
みんな顔が似ています。
父兄と花嫁でしょうか?
なんと3735メートルの峠を越えて、別の部落に嫁入りするのです。
心細く、寂しく、悲しい道行きに見えました。
三人ともちっとも嬉しそうにないのですから。
別れたら、次に会えるのはいつなのでしょうか?
ここに、私たちの想像を絶する別の人生がありました。

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by Hologon158 | 2009-03-03 21:36 | ホロゴン外傳 | Comments(2)
Commented by andoodesign at 2009-03-03 22:59
お話も含めて素晴らしい光景です。
Commented by Hologon158 at 2009-03-04 22:52
re)andoodesignさん
でも、別の解釈も成り立ちそうですね。
容貌がそっくりなので、おそらく家族でしょう。
すると、実は、離縁された娘、妹を迎えに行っての帰りかも?
それとも、あまりの貧困で、娘をお金持ちの2号さんに売り飛ばしてしまう道行きかも?
深く考えると、だんだん話が暗くなってしまいそうです。
やっぱり、最初の直観を信頼したいですね。