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56.05タンバールアワー5「2008年12月28日心斎橋」5 カルティエ=ブレッソンの「Scrapbook」がやってきた!


帰宅すると、カルティエ=ブレッソンの「Scrapbook」が待っていました。
大きな本です。
まさにスクラップブックそのままの仕立て。
アマゾンの商品説明記事をそのまま引用させていただきます。
「アンリ・カルティエ=ブレッソンは、1940年にドイツ軍の捕虜となった。2度にわたる失敗のあと、1943年に3度目の挑戦でようやく脱走に成功。この間、カルティエ=ブレッソンが戦死したものと考えていたニューヨーク近代美術館(MoMA)は、彼の作品を集めた追悼展覧会の準備をはじめていた。再び姿を現したカルティエ=ブレッソンは、この展覧会の話を聞いておおいに喜び、自身の全作品を見直し、展覧会をみずから主催することに決めた。
1946年、カルティエ=ブレッソンはスーツケースに約300点の作品を携えてニューヨークを訪れた。1冊のスクラップブックを買い、写真で埋めつくすと、彼はそのアルバムをMoMAのキュレーターに手渡した。こうして、彼の生還を祝う展覧会が1947年2月4日に幕を開けた。
カルティエ=ブレッソンは1990年代に、再びそのスクラップブックに目を向けた。2004年の彼の死後、作品を所有するアンリ・カルティエ=ブレッソン財団が復元を終えたことで、カルティエ=ブレッソンの非凡な作品の全体像を一般に公開することが可能になった。その作品の数々は、今度こそほんとうに彼の追悼コレクションとなった。」
カルティエ=ブレッソンはその全身全霊を挙げて、作ったことでしょう。
そして、MoMAのキュレーターが、このスクラップブックを開いて、
狂喜したことは間違いのないところです。
なぜって?
私も狂喜したのですからね!
おっとっとっ、冗談、冗談!
私の文章、真面目に読まないようにしてくださいね。
48パーセントは冗談なのですからね。
ほら、また、間に受けて!
ごめんなさいね、冗談はともかくとして、この写真集はかなり異質なのです。
カルティエ=ブレッソンが生前出版した写真集は正式な作品。
こちらは、キュレーターに見せるための、写真展のいわば原稿。
キュレーターにカルティエ=ブレッソンという写真家を理解してもらうための資料。
まだ、ちらっとのぞいただけですが、
作品として公表を予定しないものまで、いわば補足資料として掲載されているようです。
カルティエ=ブレッソンという偉大な写真家を少しでも理解するため、
これから、この写真集と対決する必要がありそうです。

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by Hologon158 | 2009-03-19 22:57 | タンバールアワー | Comments(6)
Commented by andoodesign at 2009-03-20 00:31
おっ、入手されたんですね〜!!
僕もデスクの脇に出しっ放しで、思い出してはページをめくっています。
一点の作品をブレッソンがどのように撮ったか、何にこだわったか、垣間見ることが出来ますよね...
Hologon158さんの見解、楽しみにしています。
Commented by yoshipass at 2009-03-20 00:35
恥ずかしながら、この本、知りませんでした。
Shelfでもでてました・・・
とても興味深いです。
Commented by k7003 at 2009-03-20 03:20
Hologon158 さんのブレッソン論、とてもとても楽しみです。ピカソよりもビートルズよりもサルトルよりも、さらに高いところから、ボクに光を投げかけ続けてくれた存在ですから。
Commented by Hologon158 at 2009-03-20 23:10
re)andoodesignさん
またまた宝物が増えました。
でも、満足しています。
カルティエ=ブレッソンの撮影方法が分かる感じがしますね。
Commented by Hologon158 at 2009-03-20 23:13
re)yoshiさん
これまでのカルティエ=ブレッソンの内外の写真集とは一味も二味も違います。
いわば、カルティエ=ブレッソンの家を訪問して、
彼に撮り貯めた写真を貼ったアルバムを見せてもらう、
そんな親密感と、それとはまったく裏腹の、
カルティエ=ブレッソンの内心にまで踏み込んでゆくような、ゾクゾクするようなスリル感。
一つ言えることは、これまでに見たことのない横顔が見えてくること!
Commented by Hologon158 at 2009-03-20 23:20
re)NKさん
NKさんのお言葉、なんだかNKさんの精神的ルーツをかいま見させてくれるようで、
たった一行で、NKさんのプロフィールが浮かび上がります。
文化史におけるカルティエ=ブレッソンの地位をそこまで認めていただくとは!
嬉しいですね!