わが友ホロゴン・わが夢タンバール

56. 12タンバールアワー5「2008年12月28日心斎橋」12 「ヨーロッパ版画展」の快楽

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ふと道ばたを見て、大きなお屋敷に看板を見つけたのです。
「ヨーロッパ版画展」と書かれたカフェ。
先行していたDAさん、AK呼び返し、後ろから来たRAさんを押しとどめて、
カフェに入りました。
通されたのは、グランドピアノもある応接間。
大きなダイニングテーブルに座っていただく珈琲のお味、
これは普通でしたが、
ゴージャスな雰囲気は最高。
少し落ち着いて、それでは拝見と、2階にあがったとき、そこには驚きが用意されていました。
2間ぶっ通しで、主にリトグラフの版画が数十点びっしり展示されていたのです。
カシニョール、ジャン・ジャンセン、ビュッフェ、ブラック、ピカソ、シャガール、ミロなど。
素敵だったのは、ジャン・ジャンセンでした。
非常に繊細なタッチの描線が澄んだ空気感を生み出し、
あっさりとかぶせられた淡い単色の色彩が深みを演出しています。
母と子の像はなんとも悲しげ。
踏切の絵はなんともノスタルジック。
でも、残念ながら、ジャン・ジャンセンの絵を我が家にかけるのは無理。
あまりにも悲しそうで、家庭の団らんにさしさわりが出そうです。
その隣に並んだカシニョールもあたたかい赤が独特で、
軽やかで、非常にファッショナブル。
でも、これもモダーンな洋館でないと、とても収まりそうにありません。
つまり、どちらもこのような展示で観て愉しむのが一番ふさわしいようです。
とはいえ、版画の醍醐味を少しばかり味わうことができました。
by Hologon158 | 2009-03-21 17:12 | タンバールアワー | Comments(0)