わが友ホロゴン・わが夢タンバール

57.40 ホロゴン外傳8「イギリス総集編」40 作家のやさしい手が愛撫するように


今朝は投稿が遅れました。
一冊の本が届いたからです。
重くて巨大な梱包でした。
開いてびっくり!
こんなの、いつ注文したの?
「水墨画」(美術年鑑社2002年刊)
776頁、厚さ70ミリ!
とにかく、日本の水墨画の総集成といった趣き。
ぱらぱらとめくってみますと、もう玉石混交ですが、
どっさり名画が並んでいます。
これなら1年位拘置所に入れられても、退屈しないばかりか、
えん罪と戦う気力が毎日滾々とわき出て、気力が横溢するかも?
19頁に私の大好きな絵を見つけました。
伝牧谿の「漁村夕照図」国宝です。
湿潤そのものの光景、
静けさと安らぎに満ちています。
夕靄たちこめる入江に4隻漁舟が出て、網を引いています。
でも、その一隻だけ、見かけの距離は他の三隻と同じか、
それとも遠いように見えるのに、明らかに大きい。
このような距離感の無視がかえって画家の視点を教えてくれるようです。
さらにおかしいのは、
ところどころに、墨の濃い点が打たれているのです。
これも、遠近法無視!
近場もはるか遠くの山頂にも同じ濃さの黒点。
おそらく画家は最後に、猛烈に濃い墨をすって、
筆にたっぷり含ませて、ちょいちょいちょいと落としていったのです!
(素人が見てきたように嘘を言い)
画家の目がひょいひょいひょいと移動していくさまを、
リアルタイムに教えてくれるように感じられます。
このあたりが水墨画の面白さかも知れません。
こんなこと、今この瞬間まで考えたことがなかった!
今日も朝から絶好調!
というわけで、調子に乗って、
小さな町のウィンドウで見つけた木彫り人形の傑作をアップします。
作家のやさしい手が愛撫するようにして生み出した、
そんな風に感じられて、心がなごみます。

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by Hologon158 | 2009-03-28 11:43 | ホロゴン外傳 | Comments(0)