わが友ホロゴン・わが夢タンバール

57.40 ホロゴン外傳8「イギリス総集編」40 これ、ほんとに絵図なんだろうか?

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また、美術専門家の間違いを見つけてしまいました。
別に間違い探しをしているわけではないのです。
でも、見つかってしまったわけです。
五条に鏑木清方の小画集を持参したのです。
撮影に出かけるとき、たいがい画集を持参します。
なにも写真の参考にというわけではありません。
ただ、道中、美に浸っていたいため。
作品は「曲亭馬琴」
晩年、失明したため、「南総里見八犬伝」を口述筆記で完成させたそうです。
絵は、馬琴が長男の嫁おみちになにか説明している場面。
二人は、間に置かれた行灯の光でぼっと浮かび上がっています。
馬琴の老妻が、夫と嫁の仲を勘ぐったほどに親密だったそうです。
なるほど、嫁おみちは大変に美しく賢そうなのです。
これじゃ、勘ぐるのも無理はない!
私だって! そう言いたいところですが、
私の場合は、これは絶対に起こらない!
なぜって、私は妻を深く愛しているからであります。
ついでに言いますと、
私には男の子がないために、我が家に嫁は来るはずがない。
人間、努力すればなんでも実現可能、というわけには参らぬようで。
冗談はさておき、解説者は、絵の状況をこう説明しています。
「故実にわたるので、絵図を開き馬琴が説明している」
たしかに馬琴は、なにやら美女が描かれたものの上で指を指しているかのようです。
だが、待てよ、これ、ほんとに絵図なんだろうか?
違うぞ!(ここは奈良弁で「ちゃう!」と言った方が迫力あり)
これは炬燵コタツじゃないか!
帰宅して、ルーペでチェックしてみました。
ちなみに、ルーペ(天眼鏡)なら、ピークを強力に推薦いたします。
2枚貼り合わせで、すみずみまで鮮烈にクリアー!
3種類あります(ちなみに、私は大小2種類使っています)。
その高倍率小型の方でのぞいてみますと、熱を逃がすスリットが5個開いています。
確かにお布団の中に入れて足を温める、素焼きのドーム状の炬燵でした。
馬琴は、左手を炬燵に当てて温めながら、
右手でなにかを指すジェスチャーをしながら、夢中に語っています。
なにも絵図を指し示しているわけではないのです。
第一、炬燵に描かれた絵、八犬伝とは何の関連もなさそう。
それに、馬琴は失明していて、絵図で説明なんて無理じゃないかな?
造詣深い美術専門家もときには間違うという次第。
by Hologon158 | 2009-03-29 22:42 | ホロゴン外傳 | Comments(0)