わが友ホロゴン・わが夢タンバール

57.55 ホロゴン外傳8「イギリス総集編」55 ほとんどの写真は上っ面だけ


昼食時、鏑木清方のもう少し大きな画集を眺めながら頂きました。
画家の生涯の集大成となるような画集を眺めて、いつも思うことは、
よくもまあ根気強くこれだけの膨大な作品を描いたものだ!
この根気、集中力、イメージの持続、構想力と構成力、
こうしたものは写真を撮る人にはとてもかなわないところ。
私は、だから、画家を限りなく尊敬します。
でも、それは、私の心をかき立ててくれる画家に限ってのこと。
そうでない人には、「ご苦労さん」、この一言だけです。
こんなことから、写真と絵とはぜんぜん別ものだと分かります。
写真を撮るとき、一瞬、心をよぎるイメージがあります。
これがなかったら、撮ってもつまらない。
でも、イメージがよぎったからと言って、
それだけで、全部思い通りの写真になるとは限らない。
永年の修練、素養、人間性、機敏さと一触即発の反射神経が必要。
だから、よい写真家はよい画家と同じくらい、少ない。
よい写真は、よい記録であることもあれば、
それとともに、よい芸術であることもある。
それは、写真家の精神が作品にこもるからではないでしょうか?
写真家には、技術ばかり重視して、人間性をなおざりにしている人が随分居ます。
だから、ほとんどの写真は上っ面だけ、絵づらだけ。
中身はなんにもない。
写真家、自称写真家とつきあいたくないのは、そのせいです。
私がど素人に成りきってしまったのも、そのせいです。
まちがっても写真の巧い人と言われたくない。
「この写真好きだよ」、これで十分。
自分で自分の写真をそう言いたい、それが私の野望。
誤解のないよう書いておきます、
私の写真は、もちろん全部、上っ面だけ。

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by Hologon158 | 2009-03-30 14:29 | ホロゴン外傳 | Comments(0)