わが友ホロゴン・わが夢タンバール

71.07 ホロゴンドラマ10「2005年3月の南紀は毎日晴だった」7 晴れの写真で雨の日を思うのも

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随分前のことですが、関西有数の風景写真家高田誠三氏の写真ツアーに参加しました。
大山に行ったのですが、往きのバスの外は雨。
高田さん、バスの中での挨拶でこうおっしゃいました、
「雨だからと言って、写真が撮れないわけではありません。
雨の日には、雨の絵を描きましょう」
私は写真をはじめてから終始、雨を撮るのが一番のお好みでしたから、
まさに、言うにゃ及ぶ!
雨の中、喜々として撮ったものでした。
以前一緒に歩いていたクラシックカメラ好きの連中は、雨が嫌い。
ちょっとでも降り出すと、もう喫茶店にしけこんで、カメラ談義。
私もそれは嫌いではありませんが、撮影の方がもっと好き。
ですから、そんな風に雨を嫌うことが理解できませんでした。
では、なぜ雨が好きなのか?
雨はすべてを変容させてくれるからです。
雪はすべてを覆い隠して、雪の世界にしてしまいます。
でも、雨は、隠しません、
濡らして、ものたちの表面が艶やかに、なめらかにします。
色は消えます。
でも、ものたちは、どうやら雨を嫌っていないようです。
濡れれば濡れるほどに、内から輝き出します。
写真は、全天候型で楽しみたいものです。
それに、雨を差別しちゃいけませんね。
自分が出会うものたちを、さまざまな相で撮ってあげる、
晴の日も、曇天の日も、雨の日も、雪の日も、なんでもない日も、みんな区別せず。
それが私たちと一緒にこの宇宙を作っている相棒たちへの心づくし、
そうではないでしょうか?
by Hologon158 | 2009-05-09 00:52 | ホロゴンドラマ | Comments(4)
Commented by yoshipass at 2009-05-09 07:51
ボクも雨の日は嫌いじゃありません。
しかし、一箇所のみ、ホロゴンさんとは意見が違います。
「色は消えます」というくだり・・・
ボクは、「色が出てきます」と、書きます。
Commented by andoodesign at 2009-05-09 09:34
おっしゃる通りですね。
僕は傘をさして、雨を避けながら撮るのが苦手です...。
どんな天候でも、目が止まるモノを見つけたらカメラを取り出すようにしたいと思います。
Commented by Hologon158 at 2009-05-09 14:51
re)yoshiさん
書き流すと、不用意な言葉を書いてしまうものですね。
おっしゃるとおりですね。
ものや場所の本質的な色、本源的な存在の質が出てくる!
yoshiさんのブログの常滑の連作がそうですね。
Commented by Hologon158 at 2009-05-09 14:53
re)andoodesignさん
バッグにカメラを一々仕舞うので、億劫になるのじゃないでしょうか?
どんな土砂降りでも、少々の雨はカメラに悪影響を与えないはず。
私は、ホロゴンウルトラワイドを出したままです。
見つけた瞬間、その活きのいいところをすかさず撮る、それが醍醐味。
喫茶店に入ったときにちょっと拭いてあげ、
帰宅してからは、乾燥ボックスに入れるまえに、常温で一晩自然乾燥を待ちます。
それで、13年間、故障知らずです。