わが友ホロゴン・わが夢タンバール

71.15 ホロゴンドラマ10「2005年3月の南紀は毎日晴だった」15 チャンスがなかっただけ


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時々スーザン・ボイルさんの「I dream a dream」を観ます。
そして、元気をもらいます。
最初のやりとりが絶妙で、何度観てもあきません。
年齢を尋ねられて「47歳」と答えると、審査員サイモンがバカにしたような表情になります。
どうやら、こんなお世辞抜きの対応がこの番組の売りのようです。
すると、ボイルさん、「ほんの一面にすぎませんよ」
「プロ歌手になりたい」と言って、「これまでにどうしてなれなかったの?」と突っ込まれると、
即座に「チャンスがなかっただけ。これでがらっと変わるかも」
こんな当意即妙の切り返しが、こんな大舞台に出た素人にできるものでしょうか?
と、こんな風に疑問に思うのは、私が日本人だからなのです。
日本以外では、たいてい、言葉に言葉で対抗する機転、逆転ができる人がかなり見かけます。
では、なぜ日本人はできないのか?
どうやら、日本には、言葉よりも態度を重視するという習慣があって、
言葉を駆使できる人を信用しないという傾向があるようです。
そのせいか、日本では、アイロニー、含蓄を含んだ雄弁を育てないという気風が濃厚のようです。
なにが言いたいか、はっきり言いなさい!
お母さんから、こんな風に叱られたこと、ありませんか?
おかげで、言葉に言葉でやんわり、または厳しくやり返すという練習を、
日本人はほとんどしたことがない。
日本人のインタビューは、たいてい、まったく面白くない。
日本人政治家、外交官が海外で記者会見をしても、人を魅了することなどまったくない。
第一次大戦の直前、英仏両国きっての切れ者将軍が来るべき対独戦争について協議しました。
英国のウィルソン将軍が、フランスのフォッシュ将軍に尋ねました、
「実際に仏軍の補強に役立つ英軍の勢力は最小限どれくらいだね?」
フォッシュはたちどころに答えます、
「まずただ一人、そして敵に殺させてやるんだ」(そうなれば、英国軍がどっと続く)
この精神の切れ味で、フランスはドイツを負かせてしまうのです。
スーザン・ボイルさんやフォッシュのような切り返しをできる日本人、
どれくらいいるでしょうね?
あなた、できますか?

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by Hologon158 | 2009-05-10 11:28 | ホロゴンドラマ | Comments(0)