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71.38ホロゴンドラマ10「2005年3月の南紀は毎日晴だった」38 あほらしくて見ていられない

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民主党の党首が突然退陣してしまいましたが、
なんとも解せないですね。
彼は、国民が納得するように説明責任をまっとうすると豪語していました。
でも、ついにいかなる説明もしないままに、逃げ切りを図ったようです。
これは彼だけに限りません、ほとんどすべての日本の政治家に共通。
なんとも言葉足らず。
「人生いろいろ」なんて、たわごとを言って逃げ切った首相も居ました。
自己の立場を人が納得するように雄弁に説明し主張する、そんなこと、誰もできない。
ギリシアの英雄アルキビアデースがまだ子供のときの話。
レスリングに負けそうになって、相手の手にかみつこうとしました。
相手が手を離して、「かむんだな、女のように」(失礼、これ私の発言じゃありませんよ)
すると、アルキビアデース「じゃあない、獅子のようにさ!」
子供でさえ、こんな風に自分の行動を間髪入れずに文句なしに正当化できるのです。
この時期に摘発に踏み切った検察の行動をなじるだけでは、説明になりません。
自分の秘書の行動が法律違反なのかどうか?
膨大な政治資金の流入とその資金源の隠匿を図った行為が社会的政治的に是認されるかどうか?
政治家本人にはいかなる責任もないのか?
これが問題なのです。
日本有数の法的知識と知恵を持ったブレーンたちがいるはずです。
どうして、正々堂々と反論しないのでしょうか?
自己に非がなければ、そんな反論は容易なはず。
それをしないとすれば、その理由は、どうしても正当化できないから、
そうと結論せざるを得ない。
この程度はだれもが容易にたどりつく結論です。
その結果、だんまり戦術は見事失敗して、このままでは総選挙に勝てないという情勢に。
そうすると、党首会談の直前にさっさと敵前逃亡。
これでは、今回の不祥事について説明責任をまっとうすることができないことを、
すすんで自認したようなものです。
ところが、この退陣、なんと近いうちに返り咲きをするための布石であるとのことです。
この程度の退避行動で、国民は納得してくれるだろう、忘れてくれるだろうという魂胆。
国民をバカにしている、そうとしか言いようがありません。
でも、日本ではこれが通用してきたし、今からも通用するのです。
すぐに忘れ、すぐに許す、それが世論。
政治家も国民も、確固たる倫理基準、道徳規範を持たないからです。
なぜ持たないかと言えば、誰もそんなことを考えない、そんな風に生きないからです。
残念ながら日本には儒教も仏教もキリスト教も、形だけ受け入れられて、
その根本的な精神、思想、倫理は根付かないままに終わりました。
あるのは、「結果良ければ全てよし」という現状肯定主義だけ。
あほらしくて見ていられない。
やめましょ。

[後書き]
蜜柑をもってきた理由、お分かりですね。
近頃、和歌山の蜜柑も水っぽくなってしまいました。
そこで、そのこころは?
どの袋をためしてみても、みんな水くさく、酸っぱい。
そういうことです。
by Hologon158 | 2009-05-15 21:54 | ホロゴンドラマ | Comments(0)