わが友ホロゴン・わが夢タンバール

72.01 ホロゴンデイ21「2007年1月27日大正区ニューカレイドスコープ」1 だからこそ、冗談を飛ばして

評論家の河上徹太郎が交通事故にあったときのこと。
病院について、苦しい状態にもかかわらず、財布をとりだして、
「お代はいくら?」とやって、笑われたそうです。
もちろん冗談だったのでしょう。
でも、こんなときまで冗談を言ってしまう人って、好きですね。
精神的には、ほんとは冗談なんかいえる状態ではない。
だからこそ、冗談を飛ばして、自分でこころにゆとりを与える。
賢い人です。
彼はこの文章に付け加えて、「税金の一部を返したもらったわけだ」
まだ冗談を言っています。
些細なことですが、こんなことから、自分を客観視できるだけの器量のある人だとわかります。
ちょっとイギリス人風です。
映画「ナバロンの要塞」で、一握りのコマンドが船でナバロンにわたります。
暴風雨でもみくちゃになっている甲板に、心配顔のチーフのグレゴリー・ペック。
すると、イギリス人デビット・ニーブンが現れて、コーヒーカップを差しだします。
もちろん大揺れの船上です、雨混じりのコーヒーの大半は飛び出てしまっている。
ペックが断ると、ニーブン、平然とカップをもって戻ってゆきます。
ただそれだけのシーンですが、にじみ出る余裕とユーモアに笑ってしまいました。
心配するなと口で励ます代わりに、こんな仕草で気持ちをなごませようとしている。
これが文化なのでしょうね。
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[後書き]
今度は、大阪大正区に移動しましょう。
都会のなかの下町、大正区。
若い母子がどっさり、まさに生産大隊の町なのです。
活気に満ち、若さが溢れています。
さながら万華鏡のような路地裏風景を集めてみました。
by Hologon158 | 2009-05-16 18:23 | ホロゴンデイ | Comments(2)
Commented by a1photo at 2009-05-16 18:46
今度はこう来ましたか。
でも活気と若さとあって、うらやましい。
こっちはジサ・バサの中に埋もれて、あがいてます。
若いエキスを宅急便で送って下さい。
Commented by Hologon158 at 2009-05-16 23:07
re)a1 Photoさん
奈良の方は、やっぱりジサ・バサの洪水。
若いエキスを送ってあげたいのはやまやまなのですが、
こちらの方もアップアップ状態です。
でも、a1 Photoさんのブログ、若い女性が一杯じゃありませんか。
ガッツポーズまであって、十分元気をもらっているはず!
大正区でのこの日の撮影はスナップはほとんどありません。
ロボーグラフィに徹していたようです。
あしからず。