わが友ホロゴン・わが夢タンバール

75.22 ホロゴンデイ22「09年2月21日弘法市から北大路まで」22 平凡な写真でも自分の写真

熊谷守一という画家がいます。
完全に隠栖して、奥さんと一緒に老後の生活を楽しむ。
朝奥さんの仕事が終わるのを待って、
彼の言葉によれば、「ばあさん」と下手な碁を打ち、昼寝をして、
それから絵を描いて寝る。
そんな生活を毎日毎日続けたそうです。
その絵というが、また変わっています。
下手かうまいか、ぜんぜん分からない。
あっさりとして、このあたりが違う、えらいだろうというこだわりがない。
人に見せるために描いていない。
ひたすら自分の楽しみで描いている。
もう全人格、私の理想のような人ですが、
いつもながら理想と現実との差は越えようもなく大きいですね。
撮るときは、すでに熊谷守一状態になっている、私はそう自負しています。
でも、ブログを作る段になると、やっぱり人になんか一言言ってほしい、とくる。
これじゃ竜頭蛇尾もいいところですね。
熊谷守一の絵を見ていて、ちょっと感じるところがあります。
人から絶賛されるようでは、絵はまだまだなんだな!
人からほめられて喜んでいるようでは、まだまだなんだな!
結局、絵でも写真も、なんのためなのか、誰のためなのか、これが核心。
人にほめてほしかったら、徹底的にほめてもらう方向に突き進むべきです。
でも、自分が喜びたかったら、人のことは忘れなくちゃ!
ここで、自分がどんな人間か、どんな人間でありたいかが問題となってきます。
他の誰にも似ない、自分だけの自分になりたいのであれば、
自分が喜ぶ自分の写真が人にアピールするはずがない!
他の誰にも似ない人間性の芸術家はどっさり居ます。
ピカソもシャガールもワイエスもホッパーも熊谷もクリムトも佐伯もみんなそう。
もっとも、彼らはそうなのに、万人にアピールできる作品を創造できる!
このことは無視しましょう、彼らは、だからこそ、芸術家なのですから。
私は芸術家ではなく、一介の市井人として社会に生きてきた人間です。
妥協もし、模倣もし、行儀よくしなきゃといつも気にしている平凡人。
これじゃ、他の誰にも似ない人間性からほど遠いというより、対極的。
そんな人間が撮る写真が、独創的なものになるはずがない!
人にぜんぜんアピールしない写真をいくら撮りたくても、そんなものは撮れない。
だから、ときには賞賛されることもあるでしょう。
でも、このあたりが正念場になりそうです。
だからといって、妥協してしまったらだめ。
平凡な写真でも自分の写真なんだから、ぜんぶ引き受けなきゃ。
ブログにアップする写真も、人に受けそうだからなんて基準は捨てる、
自分が好きだから、ただこれだけの基準で選ぶ。
こうして継続する!
昨日、レポートを見て驚きました。
エキサイトに移行してから、なんと1100の記事をアップしていたのです。
つまり、1100の文章と3000以上の写真をアップした計算になります。
いったいなにを書いてきたんだ?
よくもまあ、駄写真ばっかりアップしたもんだ!
軽すぎる、無責任だあ、と、非難轟々は覚悟の上。
近頃、記事数も一日平均5回にアップしているので、
1年間で1500以上とさらにハイペースになりそうす。
これほど出せば、1年か2年たてば、ちょっとは僕らしいブログになってくれるかも?
ここは我慢のしどころ、
継続が価値なりと、ただただ続けていくことにいたしましょう。

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by Hologon158 | 2009-05-27 19:14 | ホロゴンデイ | Comments(0)