わが友ホロゴン・わが夢タンバール

75.27 ホロゴンデイ22「09年2月21日弘法市から北大路まで」27 読書百遍意自ずから通ず

前回は、一期一会について書きましたが、
「読書百遍意自ずから通ず」という言葉も、結局は、それに近い意味なのでしょうね。
これも単に繰り返せばいいということではないようです。
1回読むごとに感じること、考えることが違う、
幾度も幾度もくりかえすことによって、あるとき、突然分かります、
作者がどんな気持ちで書いているかが。
それは、読む側の心がいつしかその言葉と波長があうということではないでしょうか?
ということは、読書百遍の一回ごとが一期一会なのではないでしょうか?
私は、もともと本の虫だった人間なので、数十冊の愛読書があります。
そうした愛読書は幾度も幾度も読みます。
記憶力がないせいで、毎回、初めて読んだ気分を味わえますが、
でも、すべてを忘れているわけではなさそうで、
私の心の隅に、そんな記憶のかけらが重層的に沈殿してゆき、
それが私という人間の礎石のひとつとなってゆく、
私はそんな風に思っています。
つまり、経験の一つ一つが全部、礎石となるのです。
だから、なにをし、なにを見、なにを感じ、なにを考えるか、
すべておろそかにすることはできません。
私は、できるだけ偉大な人間の伝記、事績を読むことにしています。
そうすると、そんな偉人たちが私の背後に立ち並び、
私のすることを見守っていると感じるのです。
そして、彼らならどうするだろうな、
彼らが恥ずかしいと思うようなことはできないな、と考えるのです。
それでも反省してみますと、
たいてい彼らが恥ずかしいと思うようなことをやってしまっていますね。
なかなか生地は抜けきらないようです。

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by Hologon158 | 2009-05-28 21:45 | ホロゴンデイ | Comments(0)