わが友ホロゴン・わが夢タンバール

82.22 ホロゴンデイ24「2009年1月10日壷阪山は寂しく雪交じり」22 期待と関心の重みに

スーザン・ボイルさんをご記憶ですか?
イギリスのオーディション番組で、全世界を仰天させたおばさん歌手。
その決勝を観ました。
残念!
あのふてぶてしいまでの度胸と開き直りぶりはどこに行ってしまったのでしょうか?
輝きがまったく消えてしまいました。
極度の緊張と不安にうちひしがれてしまったのです。
なんとか最後まで歌いきりましたが、それが精一杯。
審査員と聴衆を圧倒したあの最初の演奏の迫力はどこにもない!
審査員たちの唖然とした落胆の表情が印象的でした。
優勝したダイバーシティというダンスグループのビデオに接しますと、
スーザン・ボイルさんに優勝の可能性はまったくなかったと言わざるを得ません。
それほどまでに溌溂として、しかも秩序だった、強烈なるエネルギーの爆発!
スーザン・ボイルさんは番組終了後、ストリートで錯乱状態になり、
入院治療を受けたとの記事を読みました。
世界的な規模にまで広がった期待と関心の重みは、
どんな人間にも耐え難いほどの重荷であったに違いありません。
たとえば、比類のない天才であるにもかかわらず、
ソリストとして成功することのできなかった音楽家たちがどっさりいます。
たった一人でステージに立って、超満員の聴衆に真っ向から立ち向かって、
平常心どころか功名心でめくるめく演奏を展開する、
そんなことができるのは一握りの人間だけ。
たとえば、あなた、
あなたはそんなことができますか?

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by Hologon158 | 2009-06-16 15:49 | ホロゴンデイ | Comments(0)