わが友ホロゴン・わが夢タンバール

82.37 ホロゴンデイ24「2009年1月10日壷阪山は寂しく雪交じり」37 美女讃歌

№33の終わりにデボラ・カーのことを書きました。
もうご存じの方は少ないでしょう。
たいていの方がそうだと思うのですが、
彼女の「めぐり逢い」を観て、もう完全にノックアウトされてしまいました。
イギリスの女優ですが、ハリウッドで活躍しました。
大変な美貌ですが、それだけではありません。
上品で自然で可愛く、容姿振る舞いが美しく、人間が個性的で清らか、その上声が麗しい。
これらの条件を満たす女優は多くありません。
スウェーデンが生んだ神秘的女優、グレタ・ガルボ、
同じく、麗しのイングリット・バーグマン、
ドイツのルート・ロイベリック、
オランダのオードリー・ヘップバーン、
日本では、なんと言っても、原節子、
そして、現代では、世界を見渡しても、もちろんチェ・ジウ。
私の基準はとても古典的なのです、人好きずきですからね。
現代の女優は、私の基準から見ますと、全部落第。
まず、たいてい美しくない。
美しくても、一口しゃべると、お里が知れる。
人間に品位が感じられないのです。
残念ながら、現代社会で人間は平準化してしまいました。
みんなただのおねえちゃん。
「チャルダーシュの女王」というオペレッタがあります。
往年の名ソプラノ、アンナ・モッフォが踊りながら歌うと、
匂うように麗しい名花がそこに咲き出たかのようです。
でも、現代の超人気ソプラノ、アンナ・ネトレプコが同じ歌を歌い踊ると、
もうしわけありませんが、ちょっと怖いおばちゃんがどたばた踊っているだけ。
もうがっかりしてしまいます。
現代の機械化社会の中で生きることで、
人間からかぐわしい香りが抜けてしまった感じがします。
でも、同じ現代社会に生きているチェ・ジウは、
往年の大スターたちに劣らぬ香りと品位に満ちています。
ということは、結局、人間の質の違いなのです。
(こういうとき、匿名ってありがたいですね。思う存分書けます。
しかも、コメント欄を閉鎖しているので、反論もかけない。すみませんねえ。)
スターとなる人は、まず人間を磨かなければならない!
なぜなら、どんなに演技し、どんなに化けても、
人間の生地は観る人が観ればばれてしまうのですから。
その生地が人間をスターにするのです。
でも、このことは、すべての人にあてはまりますね。
誰だって、磨かなくてはね。

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by Hologon158 | 2009-06-19 17:53 | ホロゴンデイ | Comments(0)