わが友ホロゴン・わが夢タンバール

88.17 ホロゴンデイ25「2006年2月25日奈良東畑で辿るは過疎の道」17 心の片隅に願望が

他の人々がどんな風にして写真の対象を選んでいるのか?
私は知りません。
自分がどんな風にして、自分の写真の対象を選ぶのか?
これも私は知りません。
皆さん、どうやらそうじゃないかなと思うのですが、
その対象が目の前に来たら、分かるのです。
鍵と錠前とがピタリと決まるように、さらりと心の鍵が周り、
シャッターをストンと落とす、
よし、撮れた!
撮れてしまえば、なぜ撮ったかなど、どうでもよろしい!
でも、それを撮りたいと思った理由が分かるときがあります。
私のお気に入りの画家の絵のオブジェ。
たとえば、今回の窓の3枚目。
なんだかアンドリュー・ワイエスのテンペラ画のようではありませんか?
私はたしかに絵が大好きで、暇があれば、画集を開いています。
写真集よりも圧倒的に画集。
そんなとき、撮影に役立つように記憶したいなんて思ったことは一度もありません。
ただただ圧倒されるのです。
画家は、音楽家、舞踊家たちと並んで、この世の奇跡です。
過つことなく手が走り、この世になかったイメージを創り出すのです。
神にも似た営為!
そんな絵のイメージは、写真で模倣できるものではありません。
でも、私の心の片隅に願望が残っているみたいですね。
そうかもしれないが、だけど、だけど、ほんのひとかけらでもいいから、
私の大好きな絵の片隅を写真で再現できたら?

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by Hologon158 | 2009-07-06 14:14 | ホロゴンデイ | Comments(0)