わが友ホロゴン・わが夢タンバール

94.32 ホロゴンデイ27「2009年5月2日滋賀木之本も路地裏宝庫」32 大道が撮れば、傑作!

94.32 ホロゴンデイ27「2009年5月2日滋賀木之本も路地裏宝庫」32 大道が撮れば、傑作!_c0168172_15403399.jpg

№29で、大道写真は、印画紙に大道の手が作りだした一種の絵画なのだと書きました。
これはけっして非難、批判の意味ではありません。
写真はすべて現実からの写真的メタモルフォーゼ、
写真的プロセスによって加工されたイメージなのですから。
早い話、私のロボグラフィは、実はすべて森山大道と同種の手法で作られています。
私は、リアリティよりもぐっとアンダーに露出を設定して撮っています。
つまり、森山大道が暗室処理で作り上げる効果と同種の効果を、
露光段階で露出設定で出してしまうのです。
もちろん写真家の創造するアートとは大違いのちょっと汚れた路傍写真ですが、
私がその路傍で感じた印象にかなり近いのです。
路傍のものたちは、ロボーグラフィの写りそのままに、私に向かって輝いたのですから。
今回の写真をご覧下さい。
ただの門のレール。
でも、私はこれを観たとき、暗く沈んだアスファルトに刻み込まれた異教的イメージ、
そうとしか見えなかったのです。
ホロゴン15mmF8は、私の心の中のイメージをちゃんと写真にしてくれました。
大道が撮れば、傑作!
私が撮れば、ただの駄写真!
森山大道の写真を嫌う人々は、私の写真なんか歯牙にもかけないことでしょう。
大道の写真が好きな人々だって、同様でしょう。
でも、私にとっては、私の駄写真たちは私の心の地図なのです。
大切なのです。
by Hologon158 | 2009-07-26 15:42 | ホロゴンデイ | Comments(0)