わが友ホロゴン・わが夢タンバール

100.05 ホロゴンデイ30「2009年5月30日毘沙門天のお膝元信貴山に遊び」5 汎愛的万物充満世界

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私は昔から6×6判に強烈な魅力を感じてきました。
私が最初に手に入れようとしたクラシックカメラはローライ二眼レフだったのです。
これは私の性格から来ることでした。
私は徹頭徹尾「充満」を好む人間なのです。
言いかえれば、間合いが徹底的に欠けている。
6×6判が魅力的だったのは、
この四角形、スクエア画面こそ、充満を描く最高の形だったからです。
運命のいたづらでしょうか、ローライに手が出ないままに、
ホロゴンウルトラワイドと出会って、35ミリ版で、充満を写してきたわけです。
私がクリムトに憧れるのは、この私の充満への強迫観念をこの人も共有している、
そう感じることができるからです。
彼の風景は、なにを考えたのでしょうか、正方形が主に使われています。
四角形は、視野のポイントとなる中心点と四隅が等間隔。
そのせいでしょうか、画面のどこもすべて等価値的なところがあります。
クリムトはおそらくそのあたりが気に入ったのでしょう。
彼の風景画は、ここぞというポイントを欠いています。
だから、まるでタペストリーのようなのです。
私は、自分の写真に「タペストグラフィー」と名付けるほどに、
タペストリー的表現を愛しています。
君たち、みんな、みんな、大好きだよ! そういう感じです。
クリムトもそう言っています。
今回のクリムトの絵もそうです。
私の課題は、こうしたクリムト的汎愛的万物充満世界を、
ホロゴン15mmF8に作ってもらうことなのです。

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by Hologon158 | 2009-08-11 21:10 | ホロゴンデイ | Comments(0)