わが友ホロゴン・わが夢タンバール

107.70 ホロゴンデイ32「2009年9月5日新潟よいとこ、よい人、一度はおいで」70 たいていは、ノー!

№68で書いた方、今朝一番に行ってみますと、峠を越されたご様子。
一安心です。
ブログに全部はき出してみる、これもブログの効用かもしれません。
なにもかも心の中にどんどんと収めてしまう方、こんな方が一番こわいですね。
前にも、書いたような気がしますが、思い出したことがあります。
若い頃、形而上学に心を奪われていろいろと英国から取り寄せて読んだことがあります。
その一人、サミュエル・アレグザンダーの「Space,Time and Deity」は、
あまりにも難解で、最初の30頁ばかりで挫折しました。
覚えているのは、その2巻本の装幀も作りも印字もとても美しい本であったこと、
そして、サミュエル・ジョンソンの逸話だけ。
この逸話は、私には問題解決の第一の指針として、ずっと不動の地位を有しているのです。
1755年に英語辞典を完成させて、近代英語の基礎を築いた人ですが、
たいへんに度量の大きな、座談の名手だったそうです。
その弟子ボズウェルが、伝記文学の傑作「サミュエル・ジョンソン伝」を残しています。
そのボズウェル、ちょっとおっちょこちょいな男だったようですが、
自分の下宿で、師匠を招いて小パーティを催そうと考えたのです。
師匠を招待して、準備万端整えたところで、下宿の主人から禁じられてしまいます。
計画が挫折してがっくりして、師匠のところにやってきて、涙ながらにわびました。
すると、ジョンソン、ゆったりと笑いながらこう言ったのです、
「きみ、そんなこと、10年経ったら、覚えているかい?
10年経つうちに忘れてしまうようなことは、人生にとって大切なことではないんだよ」
アレグザンダーは、この逸話をあげて、言いました、
「このような思考態度こそ、真に哲学的というべきである」
ものごとのほんとの大きさを、人生全体の中に置いて考えること!
私は、この言葉を読んで、もうびっくり仰天してしまったことを思い出します。
度量が大きいというのは、こういうことができるからなのだ!
私はとても小さな人間で、一生こせこせせかせかと走ってきましたが、
時折、重大な問題にぶつかったときは、ジョンソンのことを思い出します。
そして、尋ねてみるのです、
「このことって、10年経っても覚えているようなことかな?」
たいていは「ノー!」

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by Hologon158 | 2009-09-26 10:10 | ホロゴンデイ | Comments(2)
Commented by a1photo at 2009-09-26 10:29
写真も文章も、さすがホロゴン教祖といった感じ。
対象としておられるブログは私ではないですが、お陰で私も気持ちが楽になりましたね。
見た目と違い、小心者で結構、悩みが多いんですよ。
ただ、痛い腰には効かないようです。次は腰にもいい文章をお願いします。
Commented by hologon158 at 2009-09-26 23:05
a1 Photoさん
腰だって、自分で直すべきです。
痛くない日がいつか来るでしょう、
そうしたら、腰を回す運動をそっと始めて下さい。
1日目10回、2日目11回、あと、毎日1回ずつ増やしてゆきます。
ついでに、全身のストレッチを自分で工夫しながら、ふやしてゆきます。
十分と思える回数まで増やしたら、毎日、続けてください。
どんな年齢からでもはじめられます。
そして、必ず腰痛はなくなります。
(と、信じます。信じて下さい)