わが友ホロゴン・わが夢タンバール

112.21 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」21 森山大道

GRさんのgr-digital.netブログで、森山大道の記事を見つけました。
東京新聞のインタビュー記事。
その中で、大道氏のこんな言葉が紹介されています、

    僕の場合は、路上に出て撮るカメラマンで、出ないことには始まらないですからね。
    おもしろいですから、街は。慣れるということがない。
    撮るときは、人も光も、いつも違う。するとこちらの気持ちも違うし。
    『東京』にしてもとりあえず東西南北に分けて一冊ずつ作ろうと思っていたんですが、
    撮り始めると、それは逆に自分に制限をかけるんじゃないかという感覚になってきて。
    なるべく、行った所でばんばん撮って、途中で考えればいいや、と。
    最初から分けちゃうと、
    自分の意識の中でぐるぐる回しているだけで嫌だなと思ったりして。

来年秋刊行に向けて、今、東京を撮り直しているそうです。
リコーGRディジタルで撮るというのですから、GRさんが喜ぶのも無理はありません。
私だって、大道氏がホロゴンウルトラワイドで撮るなんて宣言したら、
ギャーッと喜んでしまうでしょうね。
誰か、そんな人いないかな?
それにしても、写真集「東京」を撮ると宣言して、写真集をちゃんと創ってしまう、
そのエネルギーと創作力が凄いですね。
ファンは、次はもっと凄い写真集を、と、猛烈に期待する。
評論家たちや、それに、おそらく一杯居るライバルたちは、
70を超えた大道氏に衰えを見つけようと、手ぐすね引いて待ちかまえているはず。
それが分かっているのに、ちゃんと宣言して、ちゃんと撮るのです。
加えて、すでに大変に有名な顔になっているのですから、すぐ見つかってしまう。
そんな状態で、なおお忍びで撮れる場所を探さなければならない。
宣言は前宣伝となっていることは否定できませんが、
いくら大道氏と言っても、かなり苦しいのではないでしょうか?
そう考えると、一生お忍びを続けて、これがばれない私など、実に気楽ですね。
大道氏は、写真集を作る方にウエートを置いているとはいうものの、
国内外で展覧会の申し出がひきも切らないということで、来年には、
ヨーロッパとアメリカのギャラリーなどでの開催が既に決まっているのだそうです。
各地での写真展を企画し、実施する、その合間に、写真を撮り続ける、
苦しいし、心身ともくたびれることでしょうが、反面、写真家としての絶頂にある人です。
それなのに、けっして奢りたかぶらない人柄は気持ちがいいですね。

112.21 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」21 森山大道_c0168172_21112281.jpg
112.21 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」21 森山大道_c0168172_2111324.jpg
112.21 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」21 森山大道_c0168172_21114097.jpg
112.21 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」21 森山大道_c0168172_2111477.jpg
112.21 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」21 森山大道_c0168172_21115565.jpg

by Hologon158 | 2009-10-15 21:15 | ホロゴンデイ | Comments(3)
Commented by top-to-toe at 2009-10-16 08:03
1枚目、黄色いフレームがあってますね。
こういうゴシックな絵だからかな?
教会といえば金色だものー。
Commented by top-to-toe at 2009-10-16 18:02
ホロゴンさん、ごめんなさいー。
一段下のエントリーにコメントしてしまった…
Commented by Hologon158 at 2009-10-16 22:45
saoriさん
そんなの気にしない、気にしない!
私の場合、たくさん記事があるので、どこに書いてもらってもいいのですよ。
画帖や絵画の場合、いわば展示なので、周囲のフレームの色に一応気を遣っています。
絵画の場合は、でも、実は簡単。
絵そのものの基調色を見つけて、その色にできるだけ近づけることにしています。
デザイナーから、できるだけ色数を少なくするのがポイントと教えられましたので。
でも、もう一つ、いつも考えているのは、
せっかく遊んでいるんだから、勝手気ままな色にしちゃおう!